YUMEMIRUTOKI

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2006.12.03
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カテゴリ: 子育て


次に思い浮かんだのは、中学生のときです。
岡山から、能登半島の小さな町に移り住むようになりました。
けれども閉鎖的な小さな町なので
私はその中学に溶け込むことができませんでした。
そのとき、私は誰からも受け入れてもらえないという
雰囲気の中で、過ごすことが多かったですね。
修学旅行は、誰の輪の中にも入ることの出来ないという
辛い思い出となりました。
でも今書こうとしているのはそのことではありません。
もしかしたら、私自身がそのような
“ひとりぽっち”を経験していたということが
プラスに働いていたのかもしれません。
それはどういうことかというといじめる側の影響を
受ける必要がなかったということなんですね。

実はその時のクラスに一人、いじめを受けている子がいました。
その子はたいそうおとなしくて、地味な子でした。
いじめというよりも仲間はずれ、という感じだったかもしれません。
あるとき、私は一人で下校しておりました。
その時、雨が降っていました。
目の前を、上述した少女が歩いていたんですね。
北陸ですから、「お弁当を忘れても傘忘れるな」というくらい
天気が悪いことが多かったのですけど
彼女は傘を持っていませんでした。
私の心の中では、一瞬葛藤がありました。
彼女に傘を差し出そうかどうしようか、という心の葛藤です。

そして、その葛藤を超えて、私は彼女に傘を差し出しました。
いじめをするかしないか、を生み出しているのは
実は心なんですね。
いじめを見てみぬふりをしたことのある人たちは、
その心の中をもう一度思い返してみてください。
そうすれば、見て見ぬふりをすることはいけない、という前に
自分の心に見つめるべきものがあるのがわかるでしょう。
ああ、あのとき私は何もしてあげられなかった、という後悔の思いを
そこに見出すでしょうか。
それとも、私には関係ないという無関心の思いしかなかったでしょうか。
その心を見ずして、いじめを考えることはできないでしょう。

そして、もし一度でも
その葛藤を超える経験をすることができたならば、
いじめというものは、越えることのできる体験なんだと
知ることができるでしょう。
その時の葛藤こそ、いじめの集団意識の影響をうけないという
自分を創る体験だったと今はわかるからです。

(画像のカメラマンは次女です♪)






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Last updated  2006.12.07 05:18:43
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yumemi227 @ Re[1]:ひきこもりつながる・かんがえる対話交流会(08/21) こもり 晴さんへ はい、またぜひいろい…
こもり 晴@ Re:ひきこもりつながる・かんがえる対話交流会(08/21) つな・かんでは、ゆっくりお話ができず残…
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