優美の南米旅日記

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2008.01.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「船の生活は本当にいいよ」と、朝食のオレンジジュースを飲み干しながら、ハンスが自信を持ってように私達に言った。

ハンスとナタリー夫妻は、現在ヨットでの生活をして4年近くなる。

ハンスはスイス人58才。

ナタリーはフランス人44才。

sucre1 natalie hans.jpg

「ハンスは、家庭の事情から15才で学校を止め、仕事を転々としたの」と、ナタリーは私にフランス語で話し出した。

「その後、独学でコンピューターのプログラムを作成売却して、20代で派手な生活をしてたのよ」

よくよく聞くと、当時3億ほど稼いだそうだ。

「私の前に付き合ってた二人の女性と、それぞれ子供が二人いるの」と、特に負い目もなくナタリーは笑顔で話す。

「へえええ。そして最後に14才年下のナタリーと結婚したんだ。本当の愛を見つけたって事ね」と、私は言った。

ナタリーは頷く。

ハンスは信じられないくらい、エンジョイライフしてるなあああ。

ちなみに2人の間に子供はいない。

「私がハンスの会社で働きだした当時は、彼と一緒に食事に行っても、一切おごって貰うのを拒否したわ。そしたら、そんな女性は今までにいなかったって感動しちゃってね」

「分かる。MASAも女性は自立してないとダメだって言うから」と、言いながら私はコーヒーを一口飲んだ。

「私と付き合う前は、モデルとばっかり付き合ってたのよ!でも結局、私を選んだのよね」と、ナタリーは笑いながら言う。

「私の周りにはモデル友達いっぱいいるから、奢ってくれる男性と知り合う機会が多いの。でも、結局私は、そういうことをしないMASAを選んだの。だって、初めてあった女性に奢るって事は、他の女性にも同じ事をしてるでしょ。ってことは、結婚した後にだって、当然そういうことをするもんね」

「YUMIも、そういうのを求めてなかったのね!」

「そうなのおお」と、私達は意気投合。

まあくんと二人で話をしていたハンスが「ナタリーとは結婚するしかなかったんだ」と、ドイツ語訛りの強い英語で私に言ってきた。

「数年完成できていないプログラムがあったんだ。ところがある日、彼女にプロジェクトを任せたら、一週間で完成してしまったんだ」

「え?ナタリーが解決したの?」

ナタリーは、大きな笑顔で頷く。

「それだけじゃない。彼女は語学力にも優れているし、プログラムのセールスもしてくれて、そこそこの値段で売れたんだ」

ナタリーは、六カ国語を相当高いレベルで話す上に、もの凄く社交的なので想像がつく。

まあくんは日本語で「そこそことは言っても、10億くらいだろうね」と、私に言う。

なるほど。そういう桁ね。。。

「こうなったら、彼女と結婚するしか解決法はなかったんだ。だって、彼女に給料を払いきれないだろう?」と、ハンスは冗談と尊敬の眼差しでナタリーの肩を抱き寄せる。

ハンスは若い頃は格好良かっただろうし、羽振りも良かったのだから、いくらでも綺麗な女性がよってきたはず。

結局、ナタリーの自立心とインテリジェンスに惚れたというわけだ。

にしても、この二人、お互い尊敬しあっていて、本当にお似合いのカップル。

「でも、ヨットの生活って、どうなの?そこまでする決心は簡単についたの?」と、私は質問しながら、まあくんの腕時計を見る。

まだ、出発まで時間はある。

「そうねえ。私達は、素敵な家もあったし、何もかも上手くいってたのよね。かなり躊躇したけど、実際全てを売却して、この生活を始めたら、なんの後悔もないの」と、ナタリーは生き生きと言う。

「その代わり、小さい船じゃダメだよ」と、ハンス。

「小さい船に乗ってる人は港に船を置いて、近くのホテルに泊まったりするのよ。そんなんじゃ意味がないでしょう」と、ナタリー。

「僕達のヨットは、客室もあるし、キッチンもしっかりしてリビングルームもあるから、家としての機能性は十分なんだ」と、ハンスは続ける。

「是非、一度遊びに来たらどう?」と、ナタリーは私達に聞いてきた。

えっ?ほんと?嬉しいお誘い!!

「え?ああ、そうですねえ。いいですねえ」と、まあくん。

「2008年の八月くらいなら、どの辺にいるの?」と、私は聞いてみた。

「今はヨットをタヒチに停泊してるのね。で、一度飛行機でスイスに戻るから……」と、ナタリーは考える。

「ニュージーランドとか、トンガあたりかなあ」と、ハンス。

「その辺なら日本からも近いし、簡単に行けますよ」と、まあくん。

「その代わり、一度船の生活をしたら、絶対あなたたちハマって、船を買うって言い出すわよ」と、ナタリーは悪戯っぽく言う。

「いやああ、どうかなあ」と、私達は適当に反応。

「もし太平洋の真ん中でハンスに何かがあったら、ナタリーは自分で操縦できるの??」と、私は聞いてみた。

「ううううん。一応、出来る事にはなってる」と、笑って言う。

「今の船のテクノロジーはすごく進んでるんだよ」と、言いながらハンスは専門用語を使いながら、熱く語り出した。

難しい機械の話はまあくんに任せよう。

「そろそろ子供をつくる予定だからなああ」と、私はナタリーに言った。

「子供は5歳くらいまでなら、本当に問題ないわ。海はお母さんの体内にいるようなものだから」

「でも、教育とか…..」

「船で生活してる子供は、普通の子供よりも知識があって責任感もあるわ。親がインターネットで通信教育の手伝いをするから短時間で集中するの。でも、そう言う子は、普通の学校へ行くと、義務的な生活に耐えられないわね。」

「でしょう??好きで船で生活するのと、選択肢がなくて船の生活しかできないのとじゃあ、えらい違いだよね」

「確かに、私達もハンスの一番下の息子を預かることになったときは、スペインに家を借りて4年間普通の生活をしたわ」

「やっぱり?」

「でも、あなたたち日本に住むって言ってるけど、MASAは半年で飽きるわよ」

「はははあああ」と、言いながら私は合わせて笑っていると、隣のまあくんが「船の生活、興味わいてきた」と、ハンスに言っている。

「え?そうなの?」

「キャンピングカーが良いかなと思ってたけど、船、よさそう。とにかく、ヨットに行ってみますよ」

「ちなみに、どのくらいの期間必要かなあ?」と私はハンスに聞いてみた。

「ううううん。最低2週間はいないと、航海はできないよ」

「あ、そうなんだあ。じゃあ、3~4週間くらいなら、休みとれるから……」

「それなら完璧だよ」

「さて、そろそろ迎えのタクシーがくるから用意しないと」と、まあくんは言いながら時計を見た。

「OK、じゃあ、また後でね」と言いながら私達はそれぞれの部屋に戻った。

sucre1 posada mirador.jpg
photo:Sucre in Bolivia

「でもなあ、ナタリーみたいにしっかりしてる人だったら、航海中、安心して交代しながら寝れるけど、優美ちゃんだったら、肝心なときに居眠りしそうだからなあ。で、気付いたら珊瑚にぶつかって座礁しそうだよ」

「何言ってるの?まあくんは、バスの中で本読んで酔っちゃうくせに。大波で大変だ~って時に、船酔いで倒れていそうじゃん。で、船酔いしない私が、必死になって働いていそうだよ。ったく……。まあ、何にしても船の操縦なんてそう簡単じゃないんだから」

「俺は大学時代に小さなヨットを友達と共同で買って乗ってたんだよ」

「そうなの?贅沢な学生だなあ。でも、船の方が難しいでしょ」

「小さいヨットが操縦できれば、大きいのなんて簡単なんだよ」

「ふううううん」

そして、私達はその日の夕方、10日間一緒にいたナタリー、ハンス夫妻と別れてコチャバンバ行きの飛行機に乗った。

ちなみに首都ラパスで、ハンス夫妻とは5日後に再開の予定。






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Last updated  2008.01.28 14:46:13
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