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今日は、先日お亡くなりになられた方のお参りと預かり物を返却に新人ヒッシーとお伺いした。
思えば、Mさん宅に訪問するようになったきっかけは、Mさんの問題行動でご近所様からご指摘を頂いた奥さんが、心身ともに疲れ果てしまわれた為。二人暮らしだったので、顔を合わせるとMさんのキツイ言葉が飛んできたと奥さんは、おっしゃっていた。
私達が訪問し始めた時もキツイ言葉が連日飛んできた。が、昔の話や大好きな野球の話を訪問ごとにするようになると、穏やかになられ私達を受け入れて下さった。その頃から、奥さんもMさんといろいろ話しが出来るようになったと話をされていた。しかし、その頃から、Mさんの持病が悪化しはじめた。ここ数ヶ月は体を動かすだけで痛みに顔をゆがめられていた。
奥さんは、亡くなる直前のMさんの事を語ってくれた。
『前日から、もう声が出なくなり始めた主人が、はっきりした声で「おばあさん、おばあさん、いろいろありがとう」と言ってくれたんです。その直後に息子が来て、主人に声をかけたら、笑顔をみせて…息をひきとったんです。でも、その最後の言葉を聞いて救われた気持ちになりました。お家で看取れてよかった。一人で介護することが不安だったけど、ヘルパーさんや先生、ケアマネさん、看護師さんに支えられたからここまでできました。』と。
これは、エゴなのかもしれないけど、私達ヘルパーはどうしても、利用者さんの終末期に関らせて頂く事が多く、その方の人生にとって満足というか、よかったと思って旅立たれてほしいと思う時がある。その為にいいケアができたら…と考える。思わず、奥さんに「Mさんは私達のケアに満足頂けたのでしょうか…ね?」と聞いてしまった。
奥さんは、「昔から、頑固で、人見知りする主人があんなに穏やかになったし、あの最後の言葉がすべてを語っていると思いますよ。私は心の底からヘルパーさんに感謝しています」と。
私達にとって嬉しい言葉です。だから、頑張りたいし、やりがいがあると思う。
最後に奥さんは「私は、これから少しづつ健康になって、元気な姿を皆さんにお見せする事が皆さんに対する感謝の気持ちと考えています」と。
私にとって、いい出会いだったと思うし、これからの奥さんを応援していきたいと思う。
今回、一緒に伺った新人ヒッシーもMさんのご霊前で「いいヘルパーになります」と宣言していた。彼の中でもいい出会いだったと思う。
夏◎ツヅキノコ 2010.07.24
勉強会◎ツヅキノコ 2010.05.24
勉強会♪◎ツヅキノコ 2010.05.14