戯言屋 六華亭

戯言屋 六華亭

October 12, 2008
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カテゴリ: 尻尾の気持ち
トキちゃんが虹の橋を渡りに行ってしまった日から
ひとつきが経ちました。


朝からマノンの様子がおかしくて
ゴハンも食べません。
ガタガタ震えて落ち着きがありませんでした。


もしかするとトキちゃんが怒ってるのかも。





あの日、それまでのどの日よりも
トキちゃんは上手にフードを食べてくれました。
私の膝に頭を乗せて、
赤ちゃん用のシリコン製の柔らかいスプーンに
高カロリーのウエットフードを掬い、
ちょっとした隙をついて上顎に塗りつけるようにすると
イヤイヤながらでも飲み込んでくれたんです。

時々部屋の中を歩き回りましたし
ピペットでスポーツドリンクをあげると
ゴクゴク飲んでくれました。



お昼ちょっと前におなかの調子が悪くなったのですが
その前夜にかなり下血していたのに比べるとずいぶんマシになっていて
ほんの少しだけ形のあるウンチもしました。

一回だけ声を上げました。
苦しかったのかもしれません。
痛かったのかもしれません。
辛かったのかもしれません。



でも、私は仕事に行かなくちゃいけませんでした。

またウンチをしてしまうかもしれないので、
マノンがいると汚してしまう恐れがあったので
マノンは2階の寝室にいてもらうことにして。


トキちゃんをベッドに寝せて、
頭を撫でて

「行ってきます、良い子にして待っててね」

と言って出かけました。



トキちゃんは1人で
誰もいない部屋の中で
息を引き取りました。



たった一人で逝かせてしまいました。



前日に病院で診て貰った時も
「心臓はしっかりしてますね」
と言われて、安心してたんです。

おなかを触ってもいたがらなかったから大丈夫だと思ったんです。

ゴハンも食べてくれたし、お水も飲んでくれたし
ウンチもおしっこもちゃんとしてくれたから
もう大丈夫だと思ったんです。

あんなに早く逝ってしまうなんて想像してなかったんです。

だから1人にしてしまいました。
傍にいてあげられませんでした。




トキちゃんはきっと拗ねているんだと思います。

『私、1人で怖かったよ。
 痛くて、苦しかったのに
 誰も傍にいなくて
 すごく怖かったよ』って。



ごめんね。
本当にごめんね。





次にトキちゃんと一緒に暮らす時には
ちゃんと傍にいるからね。
絶対そばにいるからね。


だから、また私のところに生まれ変わってきてね。












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最終更新日  October 12, 2008 11:43:06 PM
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