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2026.03.05
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カテゴリ: 野球
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『原点となる理念への立ち返りを』

 いよいよWBCが開幕、5日はまず豪州対台湾が12時開始、19時から韓国対チェコが先陣を切って試合を行います(いきなり日本が試合なし^^;)。
以前はWBC本選出場国のメンバーを紹介していましたが、今回は海外野球に精通されている​ twitter ​や​ youtube ​を掲載しましたので、是非ご覧いただければと思います。
ちなみに精通されている方の本気の予想がこちらにありましたので、こちらもご覧いただければと思います(​ twitter ​)。
カナダ1位とイタリア2位が意外ですが、プエルトリコとメキシコはご存じの通り保険問題や故障もあって戦力が整い切れていない印象で、投手がまずまず揃った且つ若手有望株の多いイタリアや今回珍しく野手が揃ったカナダは前回よりも良い戦力になっていると個人的にも思います。


まずやはり一番残念だったのは保険問題、出場したいという選手の保険が下りず、特にプエルトリコの主力選手が軒並み不参加する結果となり、一時は出場取りやめといった報道まで飛び出し、更にスクーバルがイギリス戦に登板したらチームに戻る事が決定しました。
毎年の事で最初は盛り上がるのですが、後に色々なネガティブな情報が出て段々と盛り下がるという傾向が続いているのですが、特に今回は保険問題で大きな禍根を残しました。

 これはスクーバルも言及していましたが、やはり 開催日程を見直す以外にないのかな? と感じます。
3月だとシーズン前の段階なので調整の面でも難しくなり、今回も投手は各国の一線級の先発投手が辞退しています。
となるとMLB選手の出場を優先するのならば言及されている通りオールスター休みの日程にした方がスムーズなのかな?と思います。
ただどの道故障のリスクは残るので対策としては不十分だと感じており、これでも保険の問題で出場できない選手が出る点は変わらないと思います。
そうなってくると 対戦形式をプール別総当たり戦ではなく、最初から一発勝負に変更 した方が試合数は減少するので故障のリスクが下がり、今よりも保険の問題も緩和されるのではないでしょうか。
更に試合時間も各試合しっかりとゴールデンタイムで行う事も可能となるので、日程消化も収益も今より改善されるかも?しれませんね。

 個人的にもう一つ残念だったのが 予選招待国の減少
前回はパキスタンやフランス、アルゼンチン、ニュージーランドといった国が出場しましたが、今回の予選ではこれらの国が外されてしまいました。
それ以外ではSNS活用の制限、日本では緩和されたものの、他のプールは据え置きとなっているようで、中南米はスペイン語圏、今回出場しているブラジルはポルトガル語となります。
彼らがSNSで発信すれば当然ながら母国語で発信するはずで、そこからSNSで同じ言語で話す人々にも広がっていく可能性があると思われます。
このWBCという大会はMLB選手が参加するお祭りではありますが、大会の意義には「野球の普及と振興」があったはずです。
そういった視点が抜け落ちてしまい、あくまでも不採算の減少や収益重視の姿勢なのが優先されてしまったのは残念な次第です。


イタリアはピアザ監督を解任してセルベリ氏を据え、会長もイタリア人の選出に意欲的で、以前からイタリア球界に警鐘を鳴らしていた元オリックスのマエストリが投手コーチとなりました。
しかしながら結局今回もほぼメンバーがイタリア系アメリカ人となり、イタリア生まれイタリア育ちの有望な投手が数名入ったものの、これではピアザ監督の時と変わらないように思います。
寧ろピアザ氏の方が2023年の欧州野球選手権大会でまさかの9位に終わった事を危惧し、U15前後からアメリアに留学させてイタリア野球を発展させようと考え、タンパ大学との連携などにも動き出していたように思いますが…。
イギリスに至っては国内リーグでプレーしている選手の選出がゼロ、イギリス人だと言えるのは両親がイギリス人であるハリー・フォードぐらいでしょうか。

 以前にも書いた事がありますが、マエストリ曰くイタリア球界はモチベーション低下で深刻な状況にあるとありますが、晴れの舞台となる国際大会でこのようなメンバー選出ではそうなるのも無理はないだろうと思います。
同時にこれもマエストリが言っていた事ですが、「イタリアには小規模ではあるけど野球が人気な都市があり、長い歴史もある。それなのにこのような選出で一体誰が楽しみに思うだろうか?そんなアズーリに誰が興味を持つ?」と語っていました。
実際、 殆どのメンバーがチェコ人で構成されたチェコの方が国内で大きな反響を呼び、今では代表戦になるとNO.1スポーツと評されるアイスホッケーの国内リーグ並の視聴者数を記録するようになったそうです。
逆にイタリアは準々決勝進出とチェコ以上の戦績を残したにもかかわらず、反応がないばかりか「この代表チームは恥だ」という声まであり、古くから強豪で人気のあるボローニャでさえ観客動員が落ち込んでいるそうです。
ただイギリスでは国内リーグのクラブに参加している人々からは応援メッセージが​ twitter ​にてあがっていますね。
しかしながらこれでは一般層には響かないですし、メディアも熱心に取り上げるかどうか疑問です。

 個人的にはこういった代表メンバーでチーム編成を行ったとしても当該国内の人々には届かないのではないかな?と感じています。
結局野球を普及・振興向上を図る為には野球ファンではなく一般層を巻き込んで興味を持ってもらう事にあり、先程も書きましたがチェコのようなムーブを起こす必要があるのです。
WBCではないですが、中国は自国開催のアジア競技大会やU23W杯でそれぞれ日本に勝利・4位入賞した事で機運を上昇させていき、以前よりも大きく競技参加者が増えて中学・高校・大学のチーム数も増え、今季遂にプロ野球リーグが開始されました。
ちなみに全ての出発点はやはり北京五輪、ここからMLBと提携して全てが始まっていき、ユースの充実や国内リーグと徐々に地盤を固めていって自国でも野球というスポーツが認知されていきました。
baseball unitedも多くの投資家や元MLBという圧倒的な資金力の力業ではありますが、アラブクラシックという国別対抗戦を開催して当該国視聴者の関心を集めましたが、特に熱心だったのはインド対パキスタンであり、どちらもメンバーが当該国出身の選手が多く名を連ねていました。
しかしながらイタリアやイギリスのメンバーでそれが実現できるか?と言われればNOだと言わざるを得ないでしょう。
短期的には資金を得られるので良いとしても中長期的に見た時に果たして今のやり方で良いのか?と疑問に思わざるを得ず、特にイタリアは国内に限って言えば徐々にドイツやチェコ、スペインに接近されつつあります。
厳しい方になりますが、今後もこういったチーム編成をするのならばプロ化を目指して国内の野球熱を上昇させる為に積極的に動いている中国やドイツに出場権を譲ってあげて欲しいとも思ってしまいます。

 WBCという大会は今回で6回目となりますが、毎回同じような課題が解消されないどころか保険という新たな厄介な問題まで噴出しており、正直なところ曲がり角に来ているのではないか?とも思います。
当初の意義だったはずの普及と振興にも後ろ向きな姿勢になりつつあり、これならば江本氏が言うように「MLBのふるさと大会」になりかねないと思います。
実際にNHLやNBAではオールスター戦の趣向を変えて国別対抗戦に加え、ベテラン対若手、アメリカ対それ以外の国といったエキシビションマッチに変更していますが、今の状況ならばMLB内だけでアメリカ、メキシコ、カナダ、ドミニカ共和国、ベネズエラ、プエルトリコ、アジア、欧州の枠組みでできてしまうだけに、この形式の方が保険の問題もなくなって気軽に出場できるだけに、既に成功例がある以上は
また、五輪にしてもLA五輪は開催され、次回の五輪は豪州のブリスベンなので野球競技が採用される可能性はまずまずありますが、それ以降はどうなるのか?という問題があります。
存続するにしても今の形ならば大半の国は出場できず、五輪もなければ国からの資金投下もなく、野球の普及が進まなくなってしまいます。
今一度、MLBだけではなく少子化している日本や韓国、台湾ももっとしっかりと考えて中長期的な視野を持って臨んで欲しいところです。






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最終更新日  2026.03.05 00:56:37
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