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2026.03.18
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カテゴリ: 野球


『事実上の決勝戦、大健闘の終戦』

 いよいよ本日、アメリカ対ベネズエラの決勝戦が行われます。
その前にドミニカ共和国対アメリカ、イタリア対ベネズエラの準決勝が行われ、それぞれ2-1、4-2のロースコアの接戦となりました(​ youtube ​、​ youtube ​)。

 まずドミニカ共和国対アメリカですが、どちらもスーパースター軍団を揃えての大熱戦、先発スキーンズはカミネロに一発を許すも150キロ後半の直球とスイーパー、スプリットのパワーピッチングを展開し、あの強打のドミニカ共和国をも圧倒する投球を見せました。
一方のセベリーノは正直少し不安な印象を持っていましたが、何と158キロを叩きだすなど全盛期を彷彿させる投球で、投球内容自体は6奪三振を記録するなどスキーンズ以上の投球を見せました。
結果的にはアメリカが2本、ドミニカ共和国が1本のソロ本塁打のみでしたが、ジャッジのレーザービームやロドリゲスのホームランキャッチなど好守が飛び出し、アメリカ投手陣が再三のピンチを凌ぐなど手に汗握る展開となりました。
ただ最後の1球が物議を醸す結果となりましたが、それでも見応え十分の試合でした。


今大会では何と準々決勝まで常に7得点以上を記録してきたイタリアですすが、155キロ以上を越える直球を投げ込むリリーフ投手陣の前には沈黙してしまいました。
実際種市や藤平はベネズエラ打線相手にも通用していた印象で、次回大会の課題としては更なる球速アップ、もしくは球速不足を補うために球の出所を隠す事の再確認など必要ではないかな?と思います。

 一方イタリア対ベネズエラですが、2回にイタリアがデゼンゾのヒットを足掛かりに2者連続四球で満塁となると、今大会のラッキーボーイと評したドラツィオも四球を選んで3者連続四球となってイタリアが1点を先制、更にノーリの二塁ゴロの間に三塁走者が生還して2点を先制します。
するとイタリアが先発ノラから何と決勝戦での先発が予想されたロレンゼンをベネズエラ戦で2番手として投入するという大胆な策に打って出ました。
しかしながら7回に先頭打者に四球を出し、二死までこぎつけるも4連続ヒットを浴びてしまって逆転を許してしまい、残念ながら必死の継投が実りませんでした。

 この試合を見ていて感じたた点としてはやはり無駄な四球が失点に絡むという極めて初歩的な話、ですが何故四球を出してしまうのかが大事だと思います。
実際ベネズエラ投手陣は日本戦でもリリーフ投手は僅か1四球、この試合でも2番手以降の四死球は僅か3個(先発が1.1回でマウンドを降りたので7.2回で3四死球)と優秀です。
その理由としては球速球威で圧倒できるので細かい制球が不要だからなのではないかと感じます。
日本のリリーフ投手もアメリカやドミニカ共和国、ベネズエラのような球速球威を身に付けていくか、もしくは150キロ前半でもホップする球質且つ球の出所が見難い・タイミングが取りにくい投球フォームでガンガンストライクゾーンに投げ込んでいける投球が必要になってくるのではないでしょうか。

 また、もう一つ感じた事は「スモールベースボール」や「守り勝つ」の必要性を再認識する必要があるのではないでしょうか?
実際今大会のベネズエラはアメリカやドミニカ共和国と違い、どちらかと言えばかつての日本のような戦い方をしています。

更に長打はそこまでないものの、首位打者を3回獲得した巧打タイプのアラエスが3番に入り、日本戦では引っ張って進塁打を放つなど繋ぎ役に徹している姿もありました。
そして報道でもありますが、日本投手陣を研究して「低めは捨てて高めを狙え」というチーム全体で徹底した攻めを行う組織的野球を敢行しており、その姿正にかつての日本野球を彷彿させるものです。

 今回日本は大谷、鈴木誠也を筆頭に吉田正尚、村上、岡本らMLB組の強打者に加え、国内組でも佐藤や森下、近藤といった選手を選出するなど明らかに巨砲打線を組みました。
しかしながらやはりMLB記者が苦言を呈したように「相手の野球に合わせても劣化にしかならない」という事が分かったのではないかなと感じ、少々パワー路線に振り切り過ぎたのかもしれないなと思い直し始めました。
ただSNSではスモールベースボールへの回帰と唱える声と否定する声で二分されていますが、個人的には0か100かではなく、両方大事だと感じている上で、どちらかと言えば守り勝つ野球に少しだけ寄った方が良いのかもしれないなと思います。


 ただし、今の俊足巧打タイプの打者では貧弱すぎてスタメンに名を連ねる事が難しいとも感じるところで、今回選出された周東や牧原、恐らく今後選出されるかもしれない中日の岡林やオリックスの麦谷、楽天の宗山といった選手らの体格は非常に物足りないを言わざるを得ず、実際源田がスタメン出場していたものの、正直子供が混じっているように見えてしまいました。
ガルシアやトーバーのようにそれなりに一発を打てとまでは言いませんが、せめてMLBの投手の球威に負けずにしっかりと振り切ってライナー性の打球を放ち、二塁打や三塁打を打てるスイングスピードや打球速度を身に付ける必要があるのではないでしょうか。
個人的には次世代の強打者育成も大事ですが、俊足巧打の選手を次のステージに引き上げるという事も大事になってくるのではないかな?と感じています。

 最後にイタリアですが、前評判を覆して見事な戦いぶりで4強に到達しました。
少し継投で悔いを残した日本とは違って自国の二枚看板を投入してまで勝ちに行きましたが、それでも逆転されてしまったのならば致し方なく、悔いはないと思います。
試合後は悔しさのあまり涙を流す選手もいましたが、セルベリ監督が拍手で選手達を称え、グランドに出て一礼した後に健闘を称え合う姿には感動しました(​ twitter ​、​ twitter ​)(​ twitter ​では試合後の両監督が健闘を称え合う姿もあります)。
前回は準々決勝に進出してもあまり取り上げてもらえませんでしたが、野球の本場であるアメリカに勝利した事でイタリア国内でもメローニ首相が言及した事に加えてFIFAの会長が試合観戦(​ twitter ​)にやってくるなど注目を集め、準々決勝からは地上波で放送(​ twitter ​)されるようになり、イタリアの有力紙でも一面を飾り(​ twitter ​、​ twitter ​)、この試合ではイタリア現地時間で深夜1時からの放送だったようですが、多くのイタリア人が視聴したとの事(​ twitter ​)で、間違いなくイタリア国内で反響があった事は間違いないでしょう(​ twitter ​)。

 また、今大会にてイタリア代表の主将としてプレーしたパスカンティーノが​ 記事 ​にて既に選手同士で何ができるか話し合っているとし、現地へ行く事の重要性を説いています。
そして 「僕たちはイタリアで野球をしている皆の為にプレーしている。そして20年後のWBCでイタリア代表がイタリア語を話す、本当の意味でのイタリアの選手達で溢れるチームになっている事を。その未来の為に今こうして関われたことが何より光栄だし誇らしい。これは終わりじゃなくてスタート、僕たちは必ずイタリアに行く。一緒にこのスポーツをもっと大きくしていこう」 と熱く語りかけて呼び掛けています。

 大会前に「これなら前回と変わらないし、プロ化して国内で盛り上げていこうとしている中国やドイツに本選参加してもらった方が」と書いた自分が恥ずかしい限りです。
ちなみにこちらの​ 記事 ​にて大会の賞金を多く稼いで国内野球の投資を行う為だとしており、こちらの​ twitter ​ではイタリア野球連盟に入る賞金が書かれていました。
いずれはイタリア出身の選手達が多く名を連ねるようになり、イタリア国内でも今以上に人気のあるスポーツになっていって欲しいと願います。
今回は辞退しましたが、当初首相に任命されるはずだった捕手のミネオ以外にも既に代表入りがイタリア人(​ twitter ​)もおり、いずれは確実に増えていくと思います。
しかしながらやはりイタリア系アメリカ人の尽力があったからこその成果だと思いますし、これからも助けが必要になるのは変わらないと思います(​ twitter ​、​ twitter ​)。
ちなみにイタリアでのプレー経験のあるGG佐藤氏が​ 記事 ​や​ twitter ​にてイタリア野球の現状について言及したのですが、その中に「夢のある国内リーグを作ろうとしている」と話し、「だから俺も関わる」と何やら意味深な投稿がされていました。
何かしらの動きがあるのかも?しれないと期待して待ちたいところです。

 WBCは終わりましたが、まだイタリアにはプレミア16?の予選という非常に重要な国際大会が待っています。
イタリアはスペインのバルセロナラウンドに回り、開催国のスペインやコロンビア、ドイツと中々厳し組に入りましたが、昨年の欧州選手権大会ではイタリア出身選手が多く名を連ねて準優勝を果たしているだけに、国内組でも実力は十分なはず、何とか上位2ヶ国に入って本選へ出場したいところですね。





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最終更新日  2026.03.18 01:13:10
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