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2016.03.18
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僕だけがいない街 第11話 未来



僕だけがいない街11-4

僕だけがいない街11-5

★前のお話は→  第1話~第10話 あらすじまとめ

僕だけがいない街11-1




3時間後、夕食を終えて部屋に戻ると、その光景に目を奪われた。そこには力尽きて水に浮いている他のハムスターの上を渡り歩く1匹のハムスターがいた。正直しびれた。そいつをスパイスと名付けて飼育することにした。


その光景を見た時、雲の糸という短編小説を思い出した。悪行の限りをつくして地獄に落とされたカンダタという男に一匹の蜘蛛を助けたという生前唯一の善行によって釈迦が極楽から蜘蛛の糸を垂らしてやった。カンダタは極楽を目指して登り始めるが他の亡者たちが後を追ってくると次々と蹴落とした。すると糸は切れカンダタは再び地獄へと落ちて行った。

僕だけがいない街11-2

僕だけがいない街11-3

スパイスと出会って以来、蜘蛛の糸が見えるようになった。それが見えた人間を殺してきたが、ある時、ひとりの少年が計画を阻止した。そしてその少年の頭の上にも蜘蛛の糸が現れた。しかし彼は死ぬことはなかった。そいつにスパイスと名付けて観察することにした。それが君だよ、悟。

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僕だけがいない街11-11

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悟が好きなヒーロー、ワンダーガイのレコードをかける。悟におはようと声をかけた。

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船橋総合病院。悟が目を覚ました。驚きだ、とても15年ねむっていたとはと担当医の北村先生。15年と悟の声が出ると、これはリハビリを始める日も遠くなさそうだと言った。

15年もの間、毎日4時間かけて佐知子は悟の体をケアし続けた。3年ほど前からはEMSという装置を使い目覚める日にそなえた。関節のケア、筋肉のケア。小5の頃139センチだった身長は169センチになっていた。北村先生はお母さんのおかげと、ありえないを交互に連発していた。

僕だけがいない街11-15

そろそろ頃合いだと思うと北村先生は言うと、眠りにつく前のことで最後に覚えていることは何かと悟に聞いた。思い出そうとした悟だが、その記憶は固く閉ざされた扉に阻まれていた。

僕だけがいない街11-16

見てみるかいと鏡を渡されて自分の顔を見る悟。11歳の頃とはだいぶ顔も変わっているはずなんだけど驚かないのかいと北村先生。記憶が混乱しているから自分というものの認識に誤差が出ているのかもと言われ、悟はそうなのかなと思った。

僕だけがいない街11-17

僕だけがいない街11-18

けれど、初めて見たはずの平成という元号にも何も違和感を覚えなかった。15年前は知らなかったはずの漢字も読めた。いったいいつ覚えたんだ。僕は何なんだ。

僕だけがいない街11-19



悟も聞きたいことはたくさんあったが、母は過去の話題を避けているようだった。15年間、いつか目覚めると信じて、お母さんは僕のためだけに生きてきた。お母さんがそう望んでいるなら、もう思い出さなくていいんじゃないかと悟は思った。

リハビリが始まる。歩行練習をする悟。その様子を白血病の少女、久美ちゃんが見ていた。

僕だけがいない街11-20

悟のところに赤ちゃんを抱いた女性がたずねてきた。悟は涙を流して、おめでとう、加代と言った。今は結婚して杉田加代になったよと聞いて、ヒロミが何か話したそうにしていたのはそのことかなと悟。そういえばヒロミに似てまつ毛が長いねと言うと、うん、男の子だけどねと加代。名前は未来。いい名前だねと悟は言った。

加代が悟に、本当は私たちだけ幸せになっていいんだべかと抵抗あったんだと話す。悟が眠ってしまったのは私たちのことが原因かもしれないのに置き去りにするみたいで。僕の運命は僕のものだ。君が責任を感じる必要はないよと悟。

僕だけがいない街11-21

今の僕がこうなっているのは、きっと僕自身が望んだことの結果だ。加代は、15年も寝てたくせに口が達者だねと言った。それでも、ひとりぼっちでいることしか想像できなかった私が、今こうして家族といられるのは悟がいてくれたおかげだよ。ありがとうと加代は言った。

ありがとう、か。僕はいったい何を? 未来が泣き出した。悟が手を出すと小さな掌と重なった。泣き止む未来。疲れた様子の悟に急にいろいろ話して疲れさせちゃったねゴメンと加代。また来るからと帰った。

僕だけがいない街11-23

悟は加代と未来の姿を描いてみた。自分でも驚くほど上手く描けた。佐知子が来たので絵を隠した。雛月が来たよと言うと、私も会った。赤ちゃん、めんこかったねえと佐知子は言った。

ゴシップ誌のカメラマンが外にいるのを見つけてカーテンを閉める佐知子。15年間眠っていた悟のことを記事にしたいらしい。北村先生にいつごろ歩けるようになるかと悟はたずねる。さあね君次第かなと言われると、今日からリハビリの量を倍にしてください。早く外を歩きたいんですと言った。

僕だけがいない街11-24

考えておくよと言った北村先生は電話が入り部屋の外へ。理事からの電話で、順調に回復していて、いつ記憶を取り戻してもおかしくない状態ですと話していた後、その件にはついては先日もお話しした通り、お断りしますと言い、私の患者はマウスではありませんのでと言うと電話を切った。

リハビリに励む悟。歯をくいしばりリハビリコースを歩ききった。

僕だけがいない街11-25

ケンヤが澤田と一緒にお見舞いに来た。はじめましてと言う悟に、お母さんの元同僚で君が小学校に上がる前に何度か会ったことがあるんだがと澤田は言った。もう20年以上前だもん、いくらなんでも覚えてないべさと佐知子は言った。お見舞いの帰りに澤田はケンヤに、15年も待ったんだ。今さら焦っても仕方ないからゆっくりやろうと言った。

中庭で久美ちゃんを見つけて声をかける悟。久美は姉から骨髄をもらって再来週手術して、それで治るんだってと言った。でも怖いんだとうつむく久美。悟は、この病院に来て3カ月くらいたつね。久美ちゃんにカッコイイところ見せようって頑張ってきたから、いなくなると張り合いなくなるよと言った。

僕だけがいない街11-26

悟は、勇気の出し方、教えようかと言った。大切な人の笑顔を思い浮かべるんだ。もちろん君も笑顔でね。

僕だけがいない街11-27

隠れて写真を撮るカメラマン。時の放浪者。15年間眠っていた男の幼女趣味。心は子供、体は大人。退院間近てのはどうよと言っていると、男が来てカメラを取り上げフィルムを抜いた。病院内で一般人のとうさつ。名誉棄損、住居侵入、十分刑事処罰の対象になる。さっさと出て行きたまえと男は言った。

僕だけがいない街11-28

カメラマンを止めた男が悟に歩み寄ると、久美が、西園さん、こんにちはと挨拶した。男は、藤沼悟くん、僕だよ、忘れてしまったかなと言った。僕のほうもだいぶ変わったからなと言うと帽子とメガネをとり、小学校5年生のとき担任だった八代学(やしろがく)だよと言った。

悟の部屋でリンゴをむきながら、今は西園と名乗っていて、下の名前も、まなぶにしたと八代。どうして名前を変えたんですかと悟がたずねると、5年前に結婚して婿養子に入った。妻の父は長く市議会議員をやっていたが3年前に亡くなり、その地盤を引き継ぐ形で市議になった。そのタイミングで下の名前も読みやすいように変えたんだと話した。

まだ1年生議員だけどねという八代に、でも八代先生なら立派な政治家になれそうな気がすると悟は言った。久美ちゃんとは白血病のチャリティーイベントで知り合って、たまたまこの病院の理事が知人だったので紹介したんだと八代。君が目覚めたことはもっと前に知っていたがお見舞いが遅くなってしまったと言った。

僕だけがいない街11-29

今日はわざわざ僕のためにと悟が言うと、この15年間、君が目覚めるのを心待ちにしていたと八代。君とはいろいろあったじゃないかと言われたが、ごめんなさいと悟は言った。まだ記憶が完全には戻っていないのだろう。おいおい思い出していけばいいと八代は言った。

僕だけがいない街11-30

明後日が久美ちゃんの手術で、自由に会えるのは今日までと聞いて悟が部屋に向かっていると、八代が久美ちゃんの携帯に手袋をしてなにやらした後、悟のところに来た。今、久美ちゃんのところに行ってきたが、よく眠っていたという八代に、せっかくなので少し話しませんかと悟は言った。

僕だけがいない街11-33

僕だけがいない街11-35

ゴシップ誌のやつらのジャマをされてもあれだし、場所をかえようかと八代。実はいい場所を見つけたんだと言うと悟の車いすを押した。貨物用のエレベーター前で手袋をしてボタンを押すと、知らなかったろう、ちょっとした冒険じゃないかと言い、乗り込むと悟に屋上を押してもらっていいかと言った。

僕だけがいない街11-38

屋上に行くと雨が降っていた。残念、晴れていたら夕日がきれいなんだけどなと八代。でもここなら変なカメラマンも来ないだろう。本当は立ち入り禁止だからと言った。誰にも言うなよと言い、そういえば悟もよくケンヤやヒロミたちとアジトへ行こうって秘密基地ごっこをしてたよなと言った。ずっと黙っていた悟が口を開いた。

僕だけがいない街11-39

僕だけがいない街11-41

僕だけがいない街11-40

「八代、俺の記憶は戻っているぞ」

☆次回 最終話

【感想】
タイトル回収ですね。原作を読み始めたとき、ずっと気になっていたのが、犯人よりタイトルの意味でした。僕だけがいない街というのは悟が昏睡状態になっていなくなった街だったんですね。OPの画像から悟が消えているのもなかなか良かったです。それと前回までとは逆の、体が大人で声は子供というのもアニメならではで良かったね。
で、いきなり来ましたね15年後。もともと、12話でおさまる話じゃないのではと思っていたけど、頑張って短くしているなあという感じ。八代のハムスターの話は気持ち悪かった。その中で悟が助かったことがわかってしまったのは、あららな感じだったけど。そう、15年もかかったのだから、もう少しみんなの行動とか気持ちとか描いてほしかったけど、まあしかたないかな。
カメラマンを蹴散らしたのは、原作ではアイリでした。えっ八代なの? と声に出てたw このあたりからアニメオリジナル展開ですね。ラスト、悟は記憶が戻っていることを八代に告げるけど、大丈夫なんだろうか。もしかして足もすっかり治っている?
次回はいよいよ最終回。原作はスッキリきれいなラストでした。アニメも素敵な最終回に期待したいと思う。

【本日のおまけ?】
アニメオリジナルの展開になって、少し不満はあるものの原作既読でも楽しませてもらっています。悟は記憶が戻っていることを八代に告げたけど、どの時点で思い出していたのかな。エレベーターでの指トントンかとも思ったけど、もっと前のような気がする。

僕だけがいない街11-22

未来くんの小さな掌が重なった、この時かなとふと思った。私はこのシーンを思い出したから。

僕だけがいない街2-14

第2話で雛月が悟に、手が冷たくないかと言って掌を合わせた場面。29歳が動揺してた。実際は手袋を編むためのサイズ合わせだったみたいだけど。

そしてオリジナルの展開といえば、最後の貨物用エレベーターで屋上に行く場面。気になるシーンを並べておきます。なんでもない画像の場合もあるかもだけど、最終回のお楽しみで。

僕だけがいない街11-32

悟が八代に、せっかくなので少し話しませんかと言う場面。この人が歩いて行くのを見てから言ったような。もしかしてヒロミ?

僕だけがいない街11-34

八代が悟の車いすを押してエレベーターに連れていく場面。唐突に映り込んでいる看護師さんの足と隣に男性? このふたりは見ているよね。

僕だけがいない街11-36

エレベーターに蜘蛛の巣。

僕だけがいない街11-37

そしてまた、指トントン。

僕だけがいない街11-42

ラスト、悟が八代に、俺の記憶はもどっているぞと告げる場面。屋上には蜘蛛の糸。この糸は誰に伸びているんだろう。

前に佐知子や愛梨の頭上にうっすら蜘蛛の糸を見つけたときは、やった~見つけたぞとか思ったけど。今回はOPでも本編でも、しっかり見えていたね。オリジナルの展開になって探す楽しみが増えたよ。

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Last updated  2016.03.26 20:09:22
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