3bontanのブログ

3bontanのブログ

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

3bontan

3bontan

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

3bontan @ 「自我系の暗黒めぐる銀河の魚」のネタバレしまふ ネタバレ注意 これに出てくるトナエとい…
タウンライフアフィリエイト運営事務局@ タウンライフアフィリエイト運営事務局でございます。 平素は大変お世話になっております。 タウ…
3bontan@ Re[1]:「TOHOビーズ織り機 伸縮タイプ」のレビュー&ビーズ織りのコツ(06/09) うさこっつさんへ コメントいただいてたの…
うさこっつ@ Re:「TOHOビーズ織り機 伸縮タイプ」のレビュー&ビーズ織りのコツ(06/09) ビーズ織りをはじめ最後の後始末が、ビー…

Freepage List

2017.02.03
XML
カテゴリ: 映画
ようやっと映画「君の名は。」観ました。

当初観る予定なかったもんで、ネタバレ踏みまくりー、そもそもテレビでも予告やら音楽やらバンバン流しまくりー。
だからもう観なくていいかなって(^_^;)
(アナ雪の時とおんなじ状況ですな、宣伝すればするほどお腹いっぱいで、もういいかなって)

でも、縁があって映画館で観ることになって…

よかったです!

予想以上にSFでミステリーでサスペンスで、ハラハラドキドキしました!
どうせキラキラ若者の甘酸っぱい恋物語、どうせすれ違い切なくて最後ハッピーエンド系でしょ、おばさんが観てもなーっと舐めてましたが、予想を上回るSF感!
恋愛もの苦手な人にもオススメですよ!







rblog-20170203085816-00.jpg
(パンフレットは二冊、中身も違うようです)



君の名は。 スタンダード・エディション《通常版》 【Blu-ray】



(※少しですが「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」「X-MEN:フューチャー&パスト」「時計台」「魔法少女まどかマギカ」「寄生獣」のネタバレがあります)











ミステリー要素がけっこう大きいんですよ。
アレ?アレ?って入れ替わりが判明するまで、そこまででもうけっこう引っ張って長いんです。
伏線張りまくって、だんだん不穏になって、アレってなって、でやっと半分ですよ。
そっから頑張れー!って怒涛の展開。
危なっかしくて、ギリギリで、ハラハラしまっせ!
(あんまり甘酸っぱくなる暇もなく)
これ、何回も見直したくなる気持ちわかるー、前半流し見てた伏線を確認したいよー。

けっこうなSFだなあって思いました。
時間SF。




そもそも歴史改変てのは難しいんですよ。
なぜならちょっとしたことでタイムパラドックスが起きるから。
タイムマシンで過去の母親を殺したら自分はどうなるか問題てのがありまして。
過去を改変したら自分は生まれない、自分が生まれなかったら過去は改変できない、改変できないんだったらちゃんと生まれたはずでしょ、じゃあ母親を殺しに行くでしょ、あれ?グルグル回って解決しなくて、詰むんですわ。

それで、過去を変えるたびに世界線が増える説もあるんですけれど、安易に世界線が増え続けるのも困るじゃないですか(誰が困るんかは置いておいて)。

世界線増えるのが可能なら、理論的には世界線は無限に増えることが可能となる、キリがない。
昔のSFなら未来にタイムパトロール組織が存在して、過去を改変できないように見張ってたりするんですが、まあ普通に考えたら無理ですよね。
どんなおっきい組織でも、いちいち全部の歴史見張ったり修繕したりはちょっと…。

だから、歴史そのものが、時間が、世界が、辻褄を合わせようとする、という説があるのです。

さっきの親殺しのパラドックスなら、どうやってもお母さんは殺せなかった、殺したつもりで助かってた、実は主人公はお母さんの子どもではなかった、など辻褄を合わせてパラドックスを回避させちゃう。

そもそも過去に人間がタイムスリップしたら、過去世界の物質が増えちゃうから、質量保存の法則に反して核融合並みにやばいんじゃないかなー。
例えば「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」でも、ウィスパーが同時に二ヶ所に存在する問題が生じてますよ。

でも最近はやりの意識だけ転移なら物理は大丈夫。
意識だけタイムスリップなら、質量は保存されててモウマンタイ。
意識というか魂というか、つまりは性格と記憶って情報だから、情報は安易に増えてもいいし減ってもいいんだよね?!
(「X-MEN:フューチャー&パスト」でもやってましたね。)

でもいないはずの人間のことを覚えていたら、やっぱり矛盾するじゃないですか。
いないはずの人間の記録もやばいじゃないですか。
だから、歴史の修正力でなかったことになっちゃうんです。

記憶は忘れる、スマホのデータなどの情報は消える、そしたら矛盾はセーフ。
忘れたってことにしたらいい。
時間移動なんてできるわけない、世界と矛盾する、だからなかったことにする。
夢だった、勘違いだった、気のせいだった、そんな行動をしたのは偶然だった。
それが歴史の修正力。
修正力さん、つえ〜。

だから巫女の予知で避難したんじゃなく、たまたま避難訓練して助かったたことにする(テッシーの発電所爆破はちょうど証拠が消えてよかったね!)、メデタシメデタシ。



ここから妄想。

ある一族が、歴史の修正力さんと戦う話と思いました。

栗本薫の短編「時計台」を思い出しました。

rblog-20170203085816-01.jpg

【中古】 幽霊時代 / 栗本薫

(「時計台」はこの「幽霊時代」っていう短編集に入ってる短編です)

宮水の一族の能力、入れ替わりは別に入れ替わりが目的ではなく、未来を予知して災厄を避けるためだったのではないかしら。
魂を未来に飛ばすことで未来を知る、その時誰かに乗り移る、その誰かの魂が弾き飛ばされて交換になる。
しかし、ただの予知では人の心は動かない。
特に今時は予知なんてなかなか人々に信じられないし(人口も多いし)。

そこで、若者の恋心を利用作戦。
恋に落とす、会いたい、絶対助ける、絶対助かる、会いたいから生き残りたい!絶対に!
恋のパワーぐらい強烈なのがなければ、人々を救えなかったのではないか。

三葉の父が町長ってのも偶然が過ぎる、なんらかの力が働いてる、意志が。

「時計台」では時計台が二人を巡り合わせた。
「君の名は。」で怪しいのは、宮水の一族、ご先祖の集合意識かなあ、主犯は。

二人を引き合わせたら恋に落ちるのはもう決まっていた。
そういう二人を選んだ(ちょうどよくそういう人材がいたのも裏工作があるのかも、なにせ1200年分の時間をかけられるから)。
瀧君が急に三葉三葉言い出して、恋に落ちるの急じゃねって意見も目にしましたが、健康な男子高校生が直に女体に触っちゃったら秒で恋に落ちますって(^_^;)。
心が自分を追い越したんですよ。

恋に落ちるってのは、その名の通り「落ちる」わけですよ。
なんか知らんうちにあれよあれよとのめり込んでいくのですよ。
こんなの初めてっていう新しい素敵な景色を見せてくれる、一緒に新しい経験をする、と恋に落ちやすいと誰かが言ってましたが、まさしくそういう経験を二人はしたわけなんです。
だから恋に落ちるのも無理はない。
そして恋に落ちてから「好き」になるんですよ。
まるで昔からの知り合いのような、それこそ前世で会った?と思えるくらい、他人じゃない、自分に足りないところを集めた自分の半分、魂の片割れ、二人なら完全になる、それが「恋」。

もしただの入れ替わりだったら、早々に忘れてしまって、何事もなく歴史は変わらずに過ぎ去っていったでしょう。
スマホのデータは消えて、生きてる証拠もなくて、記憶もだんだん消えて、、、
でも忘れられない、喪失感、取り戻したい!、その恋の力が、歴史の修正力に勝った!



ぶっちゃけ彗星は止められなかったし、隕石も止められなかった。
二人は別に世界を救いたかったわけじゃない。(だからセカイ系ではない)。
じゃあ宮水のご先祖が時間法則を捻じ曲げてまでしたかったことって何かというと、自分達の子孫を助けるっていうあくまで個人的(?)な願いだったんじゃないかなあ。
(宮水一族の直系は三葉だけれど、血縁関係の子孫は多分町中にいるでしょう)

こう書くと宮水一族が乙女心を弄んでてキュウベエ(まるしー「まどかマギカ」)っぽいけども、あのままだったら三葉は恋も知らず若くして死ぬ運命だったのだから、
「時計台」の時計台さんが運命の人に導き合わせてあげたのと同じと思えば、ええ話になりませんか?(^_^;)
(若者の感情を武器にするっていう考え方は「まどマギ」と通ずるものがあるような…)

以上、妄想でした。



ところで神木隆之介きゅんに女の子演技させた人、天才ですね!(*^_^*)
声の演技素晴らしい!
入れ替わり演技ってモノローグは中の人の声当てる演出が一般的じゃない?
この映画はモノローグも外の人の声なのよ!
声優の演技と演出で、今の魂がどっちか間違えさせないの!
すげー!


あと、音楽が予想以上によくて、超絶きれいな風景の流れる中、きれいな声〜が流れてくる〜。
わーこんなきれいな声だっけ?
これはミュージックPVだ!
あっという間にRADWINPSの信者になりました!
カットバックよりも、動きがある映像メインですね。
視界が流れるー!
疾走感!

PV感のおかげで、ふわふわしたとこも気にならなかったんじゃないでしょうか。
ところどころ脚本に穴はないでもない、けど、PVだから?なんとなく大丈夫。
疾走感!

エンディングの「なんでもないや」は秀逸!
「なんでもない」って言ってるやつが、ほんとになんでもないわけない!

「なんでもないわけない」
忘れても、証拠がなくても、情報は消えても一見平気でも、平気じゃない。
きっと見つける、魂の片割れを。

ハッピーエンドでよかったです!(*^_^*)

(5年は長いと思うけど(^_^;))
(高校生瀧が入れ替わり経験中にも歳上三葉は東京におったんよね、ややこしいけど)
(ということは、三葉の髪紐が時空に同時に二つ存在しているという矛盾があった!)



(追記1)
劇中で明言されてませんが、三葉の母が、もし本当に子ども(子孫)を救うために、旦那を町長にするために死んだのなら、旦那にとってこんな悲しいことはないです、やりきれない。
もし、宮水一族の陰謀というものが本当にあったとしたら、一番の被害者はお父ちゃんです。
まあ、嫁さん死んだから(復讐のために?古い町の体質を変えたくて?)町長になるってのも突飛な発想だし、まんまと成功しちゃうってのも無駄に才能があり過ぎますな。

(追記2)
三葉の家も瀧の家もお母ちゃんがおらんかったのは、田宮良子(まるしー「寄生獣」)がお母ちゃんに一瞬で入れ替わりがバレたのを踏まえたからだねわかります。
(おばあちゃんは知っててワザと知らんふりしてたのかなあ)
ばっさり説明シーンをカットしたとこも、「寄生獣」を思い出しました。



関連記事
【ネタバレ】『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』見た
「X-MEN:アポカリプス」への道、その2〜そして「LOGAN」へ
↑ここに「X-MEN:フューチャー&パスト」の感想があります。ウルヴァリンは過去の記憶を亡くしてるから「X-MEN」は記憶喪失ものでもありましたな。
【ネタバレ】「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語」観た!その1
【ネタバレ】映画「寄生獣」見た!


アニメ映画関連
【ネタバレ】「バケモノの子」の理不尽な点を強引に解釈してみよう!
【ネタバレ】「聲の形」の感想/エネmeは恐ろしい病
【ネタバレ】映画「ハーモニー」の感想/「仕様を変更します!」
【ネタバレ】「ラブライブ! The School Idol Movie」の感想/バニッシュメントディスワールド!








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.08.20 11:13:00
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: