May 24, 2006
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カテゴリ: お酒
それは1本の加盟店の電話から始まった・・従業員の一人がお客様から紹興酒と老酒の違いって何ですか?と聞かれたのですか誰かわかりますか?との声が・・事務所にいた社員一同 ムムッ おいらが作られた場所が違うんじゃない?と一言 非常に曖昧な対応しかできないことに皆反省し紹興酒をネット探索してお勉強することにした。便利な世の中になったなぁ~

紹興酒、老酒は酒税法上その他の雑酒に分類される。材料はもち米と麦麹で醸造酒である。これぐらいは我社の営業なら誰でも知っている。でもお客様はそんなことはどうでも良いのである。つまり役に立たない知識なのだ。現場に即さない机上の勉強は無駄だという一つのいい見本ね。

では本題の紹興酒と老酒の違とは?

紹興酒は中国の浙江省紹興市で作られ3年以上熟成した物。(厳密には約160の醸造所のみこの名が付けられる事が認められている)老酒の意味は古い酒という意味だが紹興以外の地域で造られたもち米と麦麹の醸造酒は老酒ということになる。つまり場所の違いはあれど基本的には同じもの。しかし台湾にも紹興酒はあるのでこちらは台湾紹興酒として売られている。このあたりはお国が違うので台湾もちょっと中国の言い分は聞けない国際事情があるのだろう。

花彫
花彫

台湾の話が出たので紹興酒に良く書かれている花彫と陳年の意味についても触れておこう。花彫とは中国では子供が生まれると紹興酒を甕に入れてその子が成人するまで庭に埋めておき、成人した時に再び掘り起こしてお祝いすると言う習慣がある。この時の甕には子供を授かった祝いと成長の無事を願うため花が彫られている。これが花彫の由来だ。陳年とは古いという意味だが台湾では花彫の習慣がなく普通の甕を使用するだから台湾の紹興酒にはこの名がついていることが多い。ちなみに良く目にする加飯という言葉は文字どうり原料のもち米の量が多いということ。他にもいろいろあって、元紅酒、加飯酒、善醸酒、香雪酒 順番にコクが強くなる。日本では加飯が多く飲用され元紅酒は最も古い醸造方法で作られた紹興酒である。

たった電話1本で紹興酒の世界が広がったのだが酒を知ることは文化を知ることなのだ。飲んだことのない酒を飲む機会があったなら、その酒の持つ背景、国、風習を知ることであなたのリカーワールドは大きく広がる・・ということはおいらも現在お酒の世界旅行中ということになるのかな。








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Last updated  May 24, 2006 10:07:09 PM
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