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2007.06.16
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謎の虫 」が出たか、とその時は思った。

 肉眼で見たときは、大きさと言い、全体の形と言い、カイガラムシの雄成虫に良く似ている。しかし、データをコムピュータに移して拡大してみると、かなり違う。頭部は丸く胸部と明確に分かれているし、翅脈はやや複雑、翅の付いている位置も違う。

 触角はカイガラムシに似て数珠玉を連ねた様な糸状、しかし、全体の「雰囲気」はハエ類に近い。一体何だろう? 新たな「謎の虫」登場である。


クロバネキノコバエの1種
クロバネキノコバエの1種(2007/05/19)



 ハエやアブは双翅目の短角亜目に属し、触角が3節しかない。だから、この虫は短角亜目では有り得ない。双翅目で糸状の触角を持つのは糸角亜目、即ち、蚊の類である。

 この虫、蚊には見えないが、双翅目と言うのは予想外の連中の居る目である。糸角亜目にも変なヤツが居るかも知れない。検索表を辿ってみることにした。

 何分にも虫が小さく、単眼の有無とか、よく見えない重なった支脈基部の特徴など、少し困る所もあったが、なんとかクロバネキノコバエ科に落ちた。蚊の類でありながらハエの名が付いている。これだから双翅目はややこしい。

 クロバネキノコバエ科はケバエ下目に属す。恥ずかしながら、今まで、ケバエが蚊の類(糸角亜目)であることを知らなかった(ケバエの触角は短く小さい)。


クロバネキノコバエの1種と横に止まったハエの1種
クロバネキノコバエの1種と横に止まったハエの1種(2007/05/19)



 このクロバネキノコバエを撮っていた時、その直ぐ横にハエの1種が止まった。ハエを良く見る為にその背側に回ろうとした途端、2頭がほぼ同時にサッとクリスマスローズの茂みの中に飛び込んだ。余りに一瞬の出来事なのでよく分からなかったが、どうもハエがクロバネキノコバエを襲った様に見えた。

 このハエ、写真では真っ正面しか写っていないので、私には何バエだか全く分からないが、捕食性のハエなのかも知れない。

 双翅目と言うのは、実に色々な連中が居て、中々面白い目である。識別の難しい目だが、これからもこの仲間を出来るだけ紹介して行きたいと思っている。







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最終更新日  2007.06.16 16:00:43
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