第99回智麻呂絵画展
久し振りに智麻呂邸を訪問。新作絵画が沢山たまっていました。本日はその中から11点とお孫さんのナナちゃんの絵1点をご紹介いたします。残りは次回第100回記念展まで取って置くことといたしました。では、智麻呂絵画ファンの皆さま、第99回展、ごゆるりとお楽しみ下さいませ。
今回は例によって、ヤカモチの勝手選びにて、凡鬼さんの俳句もコラボして戴くことといたしました。
<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。
第1回展~第100回展
第101回展~第200回展
第201回展~
智麻呂さんのご自宅の近くの恩智川沿いにある桜並木の絵です。花の盛りの頃に散歩の道すがらに描かれたものであります。
風吹けば 花の絨毯 散歩道 赤ちゃん顔して 智麻呂が行く
(恒郎女)
歌は恒郎女さんがお作りになられたのですが、花に見惚れて「赤ちゃん顔」になってしまわれている智麻呂さんの可笑しさとそれを見つめる恒郎女さんの眼差しのやさしさが感じられて、とても楽しい歌であります(笑)。
繰り上げ戸残す宿場や 燕子花 (凡鬼)
山麓の小寺の首塚花菖蒲 (凡鬼)
これは、以前にもありましたが、間引きされて道端に打ち捨てられていたカキツバタを、ご夫妻が救出保護し、花を咲かせて上げたというものであります。
間引かるは あはれ惜しとふ うま人に 逢ふをうれしみ 杜若咲く
(偐家持)
(白い花)
※名前が分りません。マーガレットとは葉が違うよう。
野菊の一種でしょうか。
天網は遁れるすべなし芥子の花 (凡鬼)
逍遥の道々に待つ山躑躅 (凡鬼)
五月は躑躅の花が咲き匂う季節。桜とはまた一味違った美しさでありますが、古来日本人は桜と共にこの花を愛して参りました。智麻呂さんの手にかかると一層その美しさが際立つようでもあります。
下のツツジ2は寺◎氏がご自宅の庭に咲くのを一枝手折り、智麻呂さんにプレゼントして下さったものにて、昨日ヤカモチが訪問した折、その直前に仕上がったもので、一番新しい絵ということになります。
竹の子の先のとがりに力満つ (凡鬼)
堀時をのがし竹の子 存 える (凡鬼)
竹の子の皮脱ぎ捨てて一人立ち (凡鬼)
万葉集巻17-3967と3968の大伴池主の歌の序文に出て来る「けい」(漢字では草かんむりに恵と書くが、このブログでは使えない文字なので仮名書きしています。)はこのシランのことだとされる。
歌は、天平19年(747)2月29日に病床にあった家持から池主に贈られた歌に対する返しとして、3月2日に池主が家持に贈った歌である。家持が病に臥せってしまい会えないことを残念がった歌となっている。池主は家持が越中守であった時に次官の「掾」であった。越前掾に転出した後も家持との交流は続いている。この歌の10年後、天平勝宝9年(757)に、池主は橘奈良麻呂の乱に与したとして投獄され死亡している。
山峡
に 咲ける桜を ただひと目 君に見せてば 何をかおもはむ
(巻17-3967)
うぐひすの 来鳴く山吹 うたがたも 君が手触れず 花散らめやも
(巻17-3968)
一歩足入れたくなるや 紫雲英田 に (凡鬼)
上のレンゲソウの絵はとても可愛い絵で見る人の心を楽しくさせるような明るさとリズムが感じられます。
これも寺◎さんが、いつぞやの土筆と同様に、ごっそり根こそぎに春野を掘り取って、お届け下さったものを絵にされました。
最後はおまけの絵、お孫さんのナナちゃんの作品です。
バザーで販売する手作りの「さばのふりかけ」のラベルをナナちゃんが作りました。よく出来たラベルでありますが、さあ、これで売上倍増となりますかどうか。
余り「サバを読まず」に地道に販売努力をすることが肝要である、なんぞと水を「ふりかけ」る野暮は言いますまい(笑)。
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