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2011.05.18

１目ゴム編みについて　その３

カテゴリ：手あみ

１目ゴム編みがあまりきれいに編めない原因を、一昨日の記事であれこれ考察しました。

大きな要因は、平編み（往復編み）に起因するものと思われます。

じゃあ、輪編みをすれば、そこのところは解決するはず。

実際、私が教わった先生は、ウエアものの袖口や裾など、輪編みでゴム編みができるところは、必ず輪編みで編むように力説していました。

輪編みでは、常に編み地の表側を見ながらぐるぐる編むので、１目ゴム編みの出来上がりの表目はすべて表編み、裏目はすべて裏編みで編むことになります。

ですから、表編みと裏編みで編目のきつさが異なったとしても、そのきつさは出来上がりの表目同士で同じ、裏目同士で同じになるわけです。

つまり、少なくとも縦の列では編目のきつさが揃うので、きれいに見えやすいのです。

（このあたり、文章で説明するとまどろっこしいですね…）

昨年編んだセーターの袖口の１目ゴム編み↓
blog20110518

使用針：棒針３号（身頃は５号）

袖を編むときに、袖口の１目ゴム編み以外の部分を編みあげてから、先に袖下をすくいとじして筒状にしてしまいます。

そうしたうえで、袖口の作り目をほどき、目を拾って輪編みで袖口の１目ゴム編みを編みます。

裾のゴム編みも同様に、先に脇とじをしてから、裾の拾い目をして、輪編みで１目ゴム編みを編みます。

このようにすると、袖口や裾の１目ゴム編みを平編みで編んでからすくいとじをするよりも、きれいに仕上がること請け合いです。

最後に、究極の方法を。

１目ゴム編みの部分を機械（ゴム編機）で編んでしまえばいいのです。

「をいをい、それじゃあ手あみじゃねえじゃん！」

その意見はごもっともですが、かなり見栄えがする出来上がりになるそうです。

私は機械編みができないので、手で頑張るしかありません。

そうそう、昨年、知人から大昔のブラザー手編機を譲り受けたのですが、いまだに動かしていない…。

少々出来の悪い作品でも、縁編がぴたっと決まれば見違えるようになる」

これは、とある編物指南書からの引用。

本体を編むのに一生懸命になるあまり、最後の仕上げの縁編みがおろそかになりがち。

終わりよければすべてよし、ってことっすね。