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昨年7月、>去年も7月の一大イベントを忘れていた。書いたころには9月になっていた。と書いたのに、また今年も忘れていた。6月までは、持ちネタの一つとして書かなければと覚えているのだが。我が家のメインスピーカー PASS LABORATORIES Rushmore のことだ。購入は2007年の7月、娘の誕生と重なるので忘れようがない。出産予定日の1週間前に、故ダブルウーハーズ会長と店舗試聴に行ったくらいだから、今思えばずいぶん呑気だった。出産と大型スピーカー購入を並行して考えていたのだから。(例によって、Blogの公開順序は時系列ではなく、随分入れ替わっている)新生活で、本来ならば蓄えるべき時期だったのに。住宅購入直後で住宅ローンの方がはるかに金額は大きかったから、逆にオーディオに対する金銭感覚もバグっていたのだと思う。実際、Rushmore は一括で購入した。その Rushmore も、ここ2年は本当に出番が少ない。子どもの受験、親の介護、そして母の葬儀と、いろいろあったから。配慮と気分の両方から、大音量再生や長時間リスニングを避けてきたのだろう。昨年末の日記 Rushmoreに蜜ろうをかける で、「2025年は過去10年で一番 Rushmore(というかメインシステム)の稼働時間が短かったかもしれない」と書いていた。それが2026年の今も続いている状況だ。Rushmore が鳴らないということは、そのシステムの一員である CH PRECISION C1 + X1 も AYRE K-1Xe も活躍していないということになる。最も、同じ部屋にある AE2 Signature の出番はむしろ増えたので、オーディオそのものから離れていたわけではない。もったいない。音に不満があるわけではないのに。Rushmore のエンクロージュアはオーナーズ・マニュアルで「神殿」に喩えられている。独特のラウンドデザインもさることながら、その荘厳さと圧倒的なスケール感を象徴する名前なのだろう。神殿 Rushmore を部屋に置いているだけで空気が引き締まり、空間そのものが少し特別になる。音が鳴り始めると、その空間はようやく完成する。20年近く付き合ってきた今でも、そんな気持ちにさせてくれるスピーカーなのである。やはりもったいないな。
July 15, 2026

野菜は苗か種が全て、つまり素材が10割だと思う。土づくり、水やり、害虫対策など、その後にやることはいくらでもある。だが、素材の悪い苗にどれだけ栄養を与えても大きくはならないし、多くの収穫も望めない。これが家庭菜園歴20年の結論だ。悲しいかな、苗には親ガチャがある。そうすると、良い苗を選ばなければならない。苗の見分け方はインターネット上に情報があふれているが、もっと簡単なのは、生産者や生産会社(ブランド)を決めてしまうことだ。自分はもう何年も、同じ大型DIY店の園芸コーナーで、同じブランドを8割、チャレンジ枠を2割の割合で買っている。今年は順調と言いたいし、実際そうなのかもしれない。ただ、5月末以降の茨城は曇りの日が多く、雨も少なくない。その影響なのか、昼も夜もずいぶん涼しい。7月上旬でもエアコン稼働ゼロというのは、ここ何年かでは今年くらいではないだろうか。どうも収穫のピークは、例年より数週間後ろ倒しになっているのかもしれない。(ピークが来なかったりして…)同じブランドの4苗パックを買っても育ちに差はある。大・中・中・小のような組み合わせになっていることが多く、一苗くらいはハズレが混ざっているからだ。そこを見極めながら今年も植えたわけだが……。下写真は、タキイ種苗のロングセラー・夏秋キュウリ「夏すずみ」の葉。病気に強く、高温期でも実つきが安定しているため、家庭菜園では非常に人気の高い品種だ。日当たりに差のない二か所に並べて植えたはずなのに、左だけ葉がやたら大きく、枚数も多い。他とも見比べると右が普通だと思う。素材が10割と言っている自分でも、この差がどこから来るのかは分からない。肥料の効き方に偏りがあったのか。思った以上に日当たりに差があったのか。こういうムラも家庭菜園の面白さで、所詮、謎は解けない。それに、左の葉が大きいからといって、収穫まで比例して多いとは限らない。花つきから逆算すると大きな差はないようにも見えるし、逆に葉ばかり茂って意外と早く勢いを失うのかもしれない。
July 14, 2026
お寺で母親の新盆を終えた。大変ありがたいことだ。それに法事は初体験ばかりで、本当に学びがある。自分の仏教知識は、乙女座(バルゴ)のシャカ止まりだからな。(お盆も長野は8月で、自分もそれに長く馴染んでいたから、7月に行う新暦のお盆にはやや違和感があるが。)一周忌まで、法事としてはこれでひと段落……ではない。お墓を決められていないからだ。納骨か……。これから先のことを考える年代の人は「墓」、そして少なからず相続人に宗派を伝え、埋葬地も決めておいた方がいいと思う。遺族にとって、墓は大きな負担になる。そしてその裏で、母の相続も動いている。相続税の基礎控除額は3,000万円で、法定相続人は父と私・弟の3人。つまり基礎控除額は「3,000万円+600万円×3人=4,800万円」である。簡単に言えば、遺産総額が4,800万円以下であれば相続税はかからない。あとは3人で遺産分割協議を行えばよい(法定相続分どおりなら父が1/2、兄弟がそれぞれ1/4)。だいたい預金も株も、3,000万円を超えるような総額はない。ところが。状況が変わった。自分たち兄弟が全く知らない土地を、父も母も複数箇所所有していた。どれも、いわくありげで、行ったこともない場所ばかりだ。地目も「原野」か「山林」。カーテンのかかった本棚から権利書を見つけ、兄弟で頭を抱えた。封書を紐でグルグルに縛ってあったところから、誰にも見られたくなかったのだろう。前回書いた闇の書類一式がこれらだ。土地の購入時期は昭和40〜50年代だった。当時の勧誘資料も残っていたが、原野商法に引っ掛かったのだと思う。購入も銀行振り込みではなく現金のやり取りのみ。しかも個人名で領収書を発行し続けるような、一目で怪しいと分かる相手だった。それなのに10年以上も関わり続けていたようだから、いいカモだったのだ。支払記録を追っていくと、その総額は1,000万円を優に超えていた。"知らない土地"の存在に気づかなかった理由は、固定資産税の請求を(少なくとも両親とも体調を崩してからの2年間は)見たことがなかったからだ。固定資産税が課税されない理由はいくつかあるが、思い当たったのは、課税標準額が30万円未満で免税点以下だったこと。そんな土地に昭和の1,000万円超を支払うとは……。権利書に記載された住所を検索してみたが、区画整理されたのか住所自体が見つからない。本当にそんな土地はあるのか。あったとしても境界が明確なのか。それとも権利書そのものに問題があるのか。こんな土地なら、いっそ存在しない方がありがたいくらいだ。母は2,000年を過ぎた頃になって、ようやく詐欺ではないかと疑い始めたらしい。きっかけは原野商法を報じる新聞記事だったのだと思う。母の手書きのメモとともに、その頃からの新聞切り抜きも見つかった。主導者が父だったことは間違いないので、さすがに相談していたようだ。しかし父は頑として詐欺だとは認めなかったらしい。父の性格からして、プライドが邪魔したか、世間体を気にしたか、いずれにせよ投資の失敗を受け入れられなかったことは容易に想像できる。だから警察にも届けていない。もう時効はとっくに過ぎている。一方で、神経の細い母が、この闇を50年も抱え続けたのは相当な心労だったと推察できる。自分たちが亡くなれば全て明るみに出ると分かりながら、詐欺の経緯も犯罪組織も怖すぎて、子どもにも相談できなかったのだろう。それでなくとも、子どもへの隠蔽を指示したのも父だった可能性は極めて高い。振り返れば、母がケータイの導入やメールを異様に怖がったとかネガティブ思考とか、案外ここら辺がきっかけなのかもしれない。そして母が亡くなった今、父に土地の件を尋ねると、バツが悪かったのか、記憶が曖昧なのか、それとも90歳を超えて尚くだらないプライドがあるのか、権利書も領収書も残っているにもかかわらず、「そんな大金を払っているわけがない」「何ヶ所も買っていない」「買い手がいるなら売ればいい」と開き直った。本当に腹立たしい老人だ。こんなのが自宅にいたら二次被害に遭いかねないから、老健にいるのが不幸中の幸いか。ただこの後に及んで、父を責めても得るものはない。お金が戻ってくるわけでもない。それでもいずれきちんと話をせざるを得ないだろう。ゆくゆくは相続土地国庫帰属制度を頼ることになっても、誰かが引き継がなければならない土地なのだから。まさに負動産である。この問題が出てきたことで、単純に母の遺産を分けられなくなった。権利関係の整理や相続登記も必要になる。自分たち兄弟だけでは手に負えず、専門家(士業)に依頼するしかなくなった。
July 13, 2026
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