アゲハのひとりごと

アゲハのひとりごと

Mar 14, 2006
XML
テーマ: お勧めの本(7416)
カテゴリ: きょうの一冊
リセット


ということを、私はこのブログを始めるまで知りませんでした(;^_^A
『ターン』の独特な雰囲気が好きで、そのことを書いた時に教えて頂いたのです。
全然異なった話だけれど、どれも素敵な話だと。
読んでみたいなー、と思っていました。

ちょっと残酷なところが、という評判もあったものの、
私には『スキップ』がとても良かったので、
『リセット』も楽しみでした。
大事にしすぎて、しまったまま、だったことを最近思い出したのです(^◇^;

ラストが予想できないような始まりでしたし、また全然違う話でした。
なかなか素敵な話でしたよ♪

簡単なあらすじは
神戸に住む真澄は、父親の会社の社長令嬢である八千代の家で出会った、
修一という男の子に淡い恋心を抱いていた。
彼は真澄が幼い頃に見た獅子座流星群の話を素敵だと言ってくれたから。。
裕福な環境にいた真澄達の周辺にも戦争の影は容赦なく近づいていた...。
真澄が修一にはっきりとした想いを抱きはじめた頃、工場を襲う空襲が二人を引き裂く...。
小学5年生の村上和彦は、児童書の貸し出しをやっている印象的なおばさんと知り合う。
それは30年後の真澄の姿だったのだが...。
30年に一度しか見られないという獅子座流星群を巡って、

そんなお話です。

読みはじめは、きれぎれだったせいもありますが、話がゆっくりとしか進まないので
あまり話に入っていけませんでした。
真澄の一人称で、真澄をとりまく環境や戦争時の状況をたんたんと書かれていて、
早く大きな変化がないかなー、と思ってしまいました(^-^;

後の真澄の世界の大きな変化を書きたかったから、
より丁寧に書かれていたのかな、とも思います。
とにかく昭和初期のお嬢様の世界は伝わってきましたし。
その後、職業婦人として頑張る真澄の姿は対照的だと思いました。
私としては真澄と修一の個人的なエピソードが、
もうちょっとあった方が入りやすかったですが...(^^ゞ

北村 薫さんの著書は、この3作しかまだ読んでませんが、
文章がとても優しいので、女性の気持ちがぴったりくるんですよねー。
男性が書かれているとは思えません。
でも優しい文章で、話はびっくりするような展開をするので、そこが楽しいです。
この『リセット』もきれぎれに見えるストーリーがまとまった時、やっと意味が繋がってくるんです。
それまでは緩慢な感じさえしましたが...最後まで読んで、また読み直したくなりました。
3作の中で一番、余韻が大きいかもしれません。

やっと『リセット』まで読めたので、他の北村 薫作品もどんどん読みたいと思いますo(^-^)o
確かに『ターン』だけではもったいないですよね♪





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Mar 14, 2006 02:18:01 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: