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2025年09月28日
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カテゴリ: 読んだ本



大河ドラマのようにドラマチックなことは起きず、淡々と描かれている。
そして小説の中の道長は平凡児と呼ばれ、傑出した才能があるわけでもなく、運に恵まれて出世の階段を昇って行った人物とされている。たしかに道長は戦国時代の英雄のように生きるか死ぬかの中で成功をつかみとった人物ではない。道兼という最高権力者の子に生まれ、兄弟の死によって権力が転がり込んできたという印象がある。
しかし、平安時代とはいえ、官僚機構はそれなりに複雑であり、全くの凡庸な人物というわけでもないだろう。大鏡には道長の学才をほめた記述はないが、「情けあるもの」という記述があり、人望と平衡感覚にすぐれていたのかもしれない。政治家としては娘を後宮に入れた以外に特に実績があるわけでなく、国家に対する役割の重要性という面では刀伊の入寇に立ち向かった藤原隆家の方が大きいのだが。
小説の中で面白いのは一条天皇の母の詮子が道隆や道長の同母の姉でありながら、道長に肩入れし、そのはいけいには道隆の妻貴子に対する悪感情があったという部分である。こうしたものは想像の範囲で、歴史学のテーマになるかどうかはわからないが、道隆の妻の高階貴子は当代の才女で、漢詩をよくしたという。紫式部日記には清少納言を「真名など書き散らす女」と酷評している箇所があるが、貴子に対しても女で漢学の才をひけらかしているといった反発があったのではないか。そしてまた高階一族も中宮定子の縁でにわかに繁栄したが、こうした勢力もまた嫌われやすいように思う。





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最終更新日  2025年09月28日 22時01分59秒
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