街。の声

2004年02月26日
XML
カテゴリ: 教育

「校内禁煙の義務ない」 慰謝料請求の教諭敗訴
>勤務する中学校が午後5時までの禁煙にとどまっているため「校内に喫煙する職員がいては、喫煙の害を生徒に語れない」として全面禁煙を求め始めた日から1日につき100円の慰謝料を求めていた。

自分が正しいと思い込めば、対象に向かって何でも出来ると勘違いしちゃう面の皮の厚さ ってのがね。もうバカかとアホかと。何だか失笑もんなわけでさ。これさ、一応「敗訴」ってなってるけど、「棄却」されてるんだよね。要するに、審理するまでもないくだらない訴訟ってことなのかな。訴訟王国アメリカみたいな訴訟動機だな。

校内禁煙が叫ばれて、最近ではあちこちで実施され始めてるんだってね。役所なんかでもそうらしいよ。でもさぁ、分煙もさせずに全面的に封印するやり方ってどうなんだろうか、とさ。学校の先生なんかも大変だよね。喫煙者だっているだろうし。先生や来賓客にだって喫煙者はいるんでさ。嫌煙者の理屈から言っても、分煙のための「喫煙所」は設置してほしいところだよな。

嫌煙権を主張するなら喫煙権も認めて善後策を考えろって。

で、この訴訟を起こした保健体育の先生なんだけど、 「自分の勤務する中学校の敷地内を全面禁煙にしないのは校長の違法行為で禁煙教育の妨害」 としてるんだな。一体何の法を侵してるのかさっぱりなんだけど、それはともかく、訴訟の動機が 子供の健康のためじゃなくて自分の職務遂行のため なんだよね。この動機聞くだけで、何で全面禁煙にすべきかを本人がちっとも認識してないのがバレバレなんでさ。

「校内で先生が喫煙してるからその害を生徒に語れない」というのもさ、裏を返せば、生徒の見えるところで吸わなくなれば「喫煙の害を語れる(理解させられる)」と言ってるわけでしょ。別に、健康面からでも十分語れると思うけどなぁ。ただ単に、自分にその能力がないだけなんじゃないのかって。自分の無能さを棚に挙げて、あれがダメだからこれが出来ないとかウルサイんだよ。

どこの職場にもいるなぁ、こういうベテラン。

例えばさ、この先生が「身体に害があるから煙草は吸ってはいけない」と生徒に言ったとしてだね。生徒が「○○先生だって吸ってるじゃん」とか言われちゃうから「語れない」としているんだけど、そんなもの 「当たり前だ。○○先生は未成年じゃないからな」 で終わりだと思うんだけど。更に言うなら、「オマエらだって、死んでも構わないなら成人してから吸えばいいんだよ」と言えばいいんじゃないか、と。

そもそもだな、 「他人がしてるから自分も」が当たり前のように成り立つと思ってるのがおかしいんでさ。 禁煙教育よりもそういうところを教えてやれって。何でダメなのかを教えればいいんだよ。喫煙は成人してから。では、何で成人してからなのか。そういうところを、法的なところと病気の面から教えてあげればいいんじゃないのかね。それくらいじゃ抑止力がないって言うかもだけど、そんなもの当たり前なんでさ。

校内全面禁煙にしたって抑止力なんてないんだから。

併せて、将来的なことも教えてやればいいんじゃないかね。煙草1日2箱吸うと500円。1ヶ月で15000円。服だって髪の毛だって煙草臭くなるし、部屋の中も車の中もヤニでベタベタ。家の中じゃ喫煙者は文字通り煙たがられ、外に出ても満足に吸う場所なんてどんどんなくなってる。そんな思いまでして大人が吸ってるのは、それを知る前に煙草を覚えちゃったから。

手を出したら将来キツイぞ、やめとけって。

それにしても、1日100円の慰謝料ってどういう感覚なんだろうかね。どこから出てきた数字なのかってのもあるけど、もし勝訴してたらその慰謝料は一体どこに入れるつもりだったんだろう、なんてさ。この保健体育の先生のポケットマネーになるんかな。それとも、生徒数で割って還元するんだろうか。校庭芝生化のための貯金とか。

使用料って意味合いにも取られかねないよね。100円出せば午後5時からは校内で吸ってもいい、とかさ。それならそれで、 何でこの保健体育の先生の許可が必要なんだ? とか大問題になるというね。「校内で吸う先生がいると喫煙の害について語れない」という動機からして、迷惑を被ったのはこの先生本人という認識があるみたいだから、やっぱりポケットマネーにするつもりだったんだろうな。

おやおや、いい副収入じゃないか。

ワタクシからすれば、「午後5時まで校内禁煙」というのだって喫煙者の譲歩だと思うもの。駅の喫煙コーナーとかね。ホームの端から端まで歩かないと灰皿がなかったり、その灰皿もそのうち撤去される、とか。隅っこの方で喫煙者が集まって煙草吸ってるの見ると、何だかいじましいものなぁ。で、駅から出ても歩道じゃ吸えないし、店に入っても禁煙席しか空いてない・・ってか、嫌煙者は禁煙席限定にしてくれ、なんてさ。

ただね、 ここまで禁煙ブームになるまでの喫煙者にも責任がある んでさ。日本の場合、「健康に害があるから」というよりは「その煙がイヤだから」という方が強いでしょ。「煙草臭くなるから」とか。ってか、現在はともかく最初はそういう動機が強かったでしょ。だから、駅でも役所でも「禁煙タイム」が多かったんだよね。最初はとっても短い時間制限で。そういうのも守らないで、人ごみの中でスパスパやる奴もいただろうし、吸殻をポイポイするバカもいただろうからね。

そういうのと健康ブームが重なって、 どんどん喫煙者の肩身が狭くなっていったんだよ。 本当は、まだまだそういう時点から喫煙者が意識していれば違っていたかもしれないんでさ。喫煙者が注意される場合って、ほとんどの場合嫌煙者が注意するでしょ。禁煙タイムや禁煙場所を守らない喫煙者に対して、同じ喫煙者が注意するのってないんでさ。下手すりゃ、「何だ、吸っていいのか・・じゃ俺も」なんて、一緒になって吸ってそうだもの。

そういう喫煙者の姿勢が、嫌煙者の主張に正当性を持たせていったというね。

普通に考えれば、どんなに譲歩したところで、「分煙」設備確立以上は譲れないのが当たり前だもの。ところが、こんな当たり前の要求も喫煙者のワガママだと言われちゃうのは、ここまでにしちゃった喫煙者の自業自得ともとれるんだよね。 嫌煙者を調子に乗らせちゃったのは喫煙者側 でもある、と。残念ながら。

まぁ、そうは言っても、今回のこの先生の主張は微塵も受け入れられないんでさ。単なる嫌煙者の主張とは全然違うからね。喫煙者と嫌煙者の関係というより「権利主義者のイタイ主張」だもの。こういう、 少し譲歩するとど調子に乗ってんどんつけあがる奴 ってどこにでもいるよなぁ。相手の謙った態度を、負けを認めたくらいに勘違いしちゃってる奴。意気揚々として、どんどんハメ外していくんだよ。

そういうバカについては失笑するしかないんだけどさ。関わると疲れるから。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008年08月31日 01時49分19秒
コメントを書く
[教育] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: