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周囲と違うと気づき始めた子どもへの「説明という支援」の実践本! 『自閉スペクトラム 「自分のこと」のおしえ方 増補版』発売!自閉スペクトラムの子どもたちへの特性説明・診断告知のための実践的マニュアル。「説明という支援」を通じて、子どもたちの肯定的な自己理解をはぐくみます。自閉スペクトラムの子どもたちの肯定的な自己理解をバックアップするために、私たちはどのような説明をしたらよいのでしょうか。本書では、著者が臨床現場で長年取り組んできた診断説明を、実践的なマニュアルとしてまとめました。自身が周囲と違うと気づき始めた子どもたちに、自閉スペクトラムのことをいつ、どこで、誰が、どのように説明したらよいのか。そのための手順と、ひな型を用いた説明が丁寧に紹介されています。・・[PR TIMES]きちんとした手引きがあれば安心ですが、自閉症児全員に当て嵌まるかどうかは、また別問題ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.11.10
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知的障害の高校生に頭突きや蹴り、容疑で放課後デイ代表者ら3人逮捕障害のある子どもが通う放課後等デイサービスで、利用者の高校生に頭突きや足蹴りなどの暴行を加えたとして、大阪府警は21日、大阪府吹田市の「デイサービスアルプスの森」代表、宇津(うづ)慎史容疑者(60)=吹田市千里丘上=と職員の男2人を暴行の疑いで逮捕したと発表した。3人の認否は明らかにしていない。 他に逮捕されたのは、宇津容疑者の兄の雅美容疑者(65)=同=と棟方日出海容疑者(62)=同市岸部北2丁目。 発表によると、3人の逮捕容疑は共謀し、2月23日と3月1日、施設内で男子高校生(16)に頭突きなどをしたほか、頭を殴ったり、馬乗りになって床に頭をたたきつけたりした疑い。高校生は重度の知的障害や、自傷他害が激しい強度行動障害があったという。 府警によると、3人はそれぞれ2~4月、同じ高校生に計14回、別の男子中学生に計2回、バランスボールを投げつけたり、顔を平手打ちしたりした疑いもあるという。朝日新聞社【YAHOOニュース】以前にこの施設から居なくなった男性が川で遺体で亡くなっていましたね。施設のモラルを逸脱していて継続運営も不安極まりないですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.11.09
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自閉症当事者が講演12月5日 障害支援団体が集会 障害者福祉の理解、関心を高めるための講演会が12月5日午後1時から3時30分まで、みなみん(南公会堂)で行われる。南区内の施設などによる、南区地域自立支援協議会の主催。 前半は障害児者の保護者による「障がい児者の将来を考える『泉の会』」が設立から50年を迎えたことを記念するステージ発表があり、障害を理解してもらう講座などを行う。 後半は作家・東田直樹さん(31)の講演会がある。東田さんは重度の自閉症で会話ができないが、パソコンなどを使ってコミュニケーションを図っている。13歳の時に自閉症者の内面を伝えた著書「自閉症の僕が跳びはねる理由」が世界的ベストセラーとなって話題を呼んだ。 定員400人で申込受付中。11月30日まで専用フォーム、FAXで受け付け。問い合わせは同協議会事務局(南区高齢・障害支援課)【電話】045・341・1141。自閉症の作家・東田直樹さんの講演会@横浜市南区2023年12月5日13:00開始 〜 15:30終了事前申込みが必要:11月30日まで神奈川県横浜市南区浦舟町2-33費用:無料問い合わせ先:南区自立支援協議会事務局(南区高齢・障害支援課)TEL:045-341-1141【タウンニュース】東田さんの講演会は久しぶりですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.11.08
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「自閉症児の人生」は豊かなものと言えるのか…「うーん」と黙り込んでしまった母親が5年後に出した結論人の気持ちがわからない。人間に関心がない。コミュニケーションがとれない。そんな自閉症児の勇太くんと母親の歩みを、小児科医の松永正訓さんが描いたノンフィクション『発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年』が発売5年を経て文庫化される。新たに書き下ろされた「20章 あれから5年 文庫本のためのエピローグ」より、一部を紹介する――。■一人で料理を作れるようになった 勇太君のこの5年。就労だけでなく、さらに自立が進んだ。日曜日に勇太君が出かけるもう一つの場所は料理教室である。本人はイヤイヤ行っている節があるが、これは自立のために避けて通れない。勇太君は手先があまり器用ではないし、教室の先生から「四等分に切って下さい」とか言われると意味が分からないこともある。そういうときはストレスのようだ。しかし隣で料理を作っている生徒さんの様子を見ながら、自分も真似しながらなんとか作っている。 料理教室で覚えた料理は、自宅でも実践することがある。餃子などは具から丁寧に作り、皮に包んで、焼き上げる。キャベツを均等に切るとかのこだわりは必ず守るので、意外と料理は上手といえそうだ。 買い物も自分で出かけて済ますし、近隣のクリニックを受診することも一人でできる。もっともそういう場合は、母が病状をLINEに書いて、それを勇太君が医師に見せるようにしている。しかし受付から会計までやり遂げる。処方箋もしっかりもらってくる。歯科の受診の際には、母に告げず自分の判断で予約を取るということもできるようになっている。■「息子さんがトイレの前で騒いでいる」と通報 先日、母は検査入院で一泊自宅を空けた。以前ならこういうときは、ヘルパーに来てもらうか、ショートステイに勇太君を預けていた。しかし今回は、勇太君は自宅で一人で過ごした。一人でできることが増えると自信になる。自信がつくと一人でやってみようと思う。この好循環が勇太君をさらに成長させている。 勇太君が社会との接点で一番困難を抱えるのは、彼のパニックである。しかしこれも変わりつつある。 1年前のこと。勇太君は日曜日にいつものようにトイレ散策に朝から出かけた。商業施設の多目的トイレを訪れ、便器の品番をチェックし、水流を動画撮影していた。母は仕事のため外出していた。すると14時頃に、母の携帯電話が鳴った。横浜市の戸塚警察署からだった。 「息子さんがトイレの前で騒いでいると通報がありました。それで保護者の方にお電話した次第です」 母は驚きはしたが、常に覚悟していることでもあった。おそらく不審者と思われて通報されたのだろう。■トイレの扉が開くのを30分以上も待っていた 警察官は続けて「お子さんは自閉症なのですね」と言ってきた。勇太君のバックパックにはヘルプマークが付けてあるし、療育手帳には「自閉症の障害があります」と書き込んである。警察はそれを見て事情を理解したのであろう。大事にならなそうな気配に母は安堵(あんど)した。 母が「どういう様子なのでしょうか」と尋ねると、警察官が状況を説明してくれた。 勇太君はトイレの前で扉が開くのをずっと待っていた。30分以上も待っていたらしい。なぜ、30分も開かなかったのか。詳しい事情は分からないが、どうもホームレスの人がトイレに閉じこもっていたらしい。勇太君は帰宅時刻を厳格に守るので、門限が気になってイライラし、それが昂じてパニックになった。そして通報されたのだ。 母は勇太君と電話を代わってもらった。勇太君が向こうで叫んでいる。 「これからは30分待たない。20分待ってドアが開かなかったら諦めて、次のトイレ、見に行く!」 電話はブツッと切れた。こういう日は帰宅後に勇太君は大暴れになることが常だった。そこで母はLINEでメッセージを送った。 『警察から電話がありましたけれど、20分ルールを作ったのはよい工夫ですね。これからのトイレ撮影に生かして下さいね』 ■「親亡きあと」の勇太君の人生とは 夕方になって帰宅した勇太君は普段と変わらない様子で落ち着いていた。ただ叫びすぎで声がガラガラだったけれど。そして何度も「20分で次のトイレに行く!」とくり返していた。 普段から、勇太君は警察を異常に怖がっている。だけど警察に通報されてもそれ以上のパニックにならず、母親の携帯電話番号を伝えるというのは冷静な対応だった。さらには自らルールを作って、今後パニックになって通報されないようにしているところなどは、これまでにないことだった。 子どもが成長するのは当たり前だろう。でも大人になっても成長するのだと母は実感した。母が以前に思った以上に勇太君は自分で考えて行動するようになった。HOPE神田で学び、社会に出て働いたことが想像以上の成長につながっているのだろうと母は思う。 勇太君が高等部に通っていたとき、母は「親亡きあと」の勇太君の人生をひどく心配した。グループホームを自分の手で作ることも考えたし、実際に建物を作る不動産事業に携わる公益社団法人を紹介してもらったりもした。ただ同時に、こういった制度や法律はどんどん変わっていくということも知った。だから今からあまり先のことを考えても仕方がないとも言えた。常に新しい情報を仕入れながら、5年ごとに新しいプランを立てればいいと助言を受けた。■自閉症の人は集団生活が得意でない そして5年が経ってみると、勇太君は想像以上に自立が進んでいた。グループホームが本当に相応しいのか少し疑問に思える。自閉症の人は集団生活が得意でない。一人でいることが好きである。勇太君もそうだ。それを考えると違う道も選択肢となるかもしれない。 サテライト型グループホームというものがある。これは、本体住居であるグループホームとサテライトの関係にあり、一人暮らしをするというものだ。何か困難があれば本体住居のグループホームから支援員が駆けつけるという形をとる。 このシステムは、将来完全に一人暮らしをするためのワンステップのような位置付けにある。通過型とも呼ばれ、原則3年間と決められているが、これも将来どう変わるか分からない。 勇太君にはサテライト型がいいようにも思えるし、もしかしたら将来、今の自宅で一人暮らしできるかもしれない。日常の家事はほとんどできる。だが、ちょっとイレギュラーなことが起きると対応は難しい。たとえば、家電などが壊れてメーカーに修理を依頼するときなどだ。 ■悲観することはなかったのだと今なら思える それでも母はなるべく多くのことを勇太君にやらせている。宅配便の人が来たら、勇太君に対応させる。勇太君は荷物を受け取り印鑑を押す。風呂の掃除もやらせているし、毎日の洗濯もやらせる。自閉症の人は1回教えるとルールを必ず守る。洗濯物は必ずきちんとシワを伸ばして干し、きちんと畳む。網戸の掃除のしかたを教えると、母がそれまで1年に2回だけやっていたものを、2週に1回必ずやるようになった。 母は細かく手出ししないことが大事だと思っている。やらせてみるとできるし、できれば楽しいと思える。そうするとまた新しいことにも挑戦して覚える。 5年前、母の胸には不安があった。将来の就職とか住まいのことが気になった。現在でもそれは完全に解決したわけではないが、あの当時の不安は薄らいでいる。将来への道がうっすらと見通せるようになっているからだ。やってみると、思っていた以上にどうにかなる。それが偽らざる母の心境だった。悲観することはなかったのだと今なら思える。 現在、母は自分の健康管理に今まで以上に気を使っている。健康なまま長く生きたい。勇太君との楽しい時間を少しでも長く継続したい。それが母の思いだ。■「勇太君の生活とか人生は豊かなものですか?」 5年前に本書を執筆したとき、母へのある質問に続くやりとりを丸ごと割愛した。それは次のようなことだ。勇太君の人生は山あり、谷ありだったと言ってもいいだろう。プールで指導員に罵倒されたこともあった。でも初めて言葉が出たときの喜びもあった。谷があるから、山が際立つ人生だと言える。 私は自閉症の子どもの生きる道は、大まかに言って平板なものかと思っていた。だがインタビューをしているうちに、勇太君には彼なりの豊かな世界があるような気がしてきた。トイレの水流に熱中するのは世間の基準からすれば少し不思議な興味には見えるが、それはそれで熱中できる何かを持っているのは若者として中身の詰まった生き方に見えた。そこで母に尋ねた。 「勇太君の生活とか人生は豊かなものですか?」 すると母は「うーん」としばらく考え込んだ。1分くらい黙り込んでしまったのである。 「どうでしょう? 豊かと言えるでしょうか。くり返しが多いし、むしろ平凡な毎日じゃないでしょうか……」 これは意外な答えだった。返答があまりにも歯切れが悪かったので、このインタビュー部分は原稿から落とした。 あれから5年経ち、私はもう一度、同じ質問をしてみた。今度は間を置かずに返事の言葉が出た。 「そう思います。豊かに生きていると思います」 私には「なぜですか?」と重ねて聞く必要はなかった。答えはすでに母の言葉の中にある。大人になっても人は成長する。成長し続ける勇太君は間違いなく豊かに生きていると言えるだろう。 5年という時間は大きい。つくづく私はそう思った。 ---------- 松永 正訓(まつなが・ただし) 医師 1961年、東京都生まれ。87年、千葉大学医学部を卒業し、小児外科医となる。日本小児外科学会・会長特別表彰など受賞歴多数。2006年より、「松永クリニック小児科・小児外科」院長。13年、『運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』(小学館)で第20回小学館ノンフィクション大賞を受賞。19年、『発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年』(中央公論新社)で第8回日本医学ジャーナリスト協会賞・大賞を受賞。著書に『小児がん外科医 君たちが教えてくれたこと』(中公文庫)、『呼吸器の子』(現代書館)、『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』(中央公論新社)、『どんじり医』(CCCメディアハウス)などがある。----------医師 松永 正訓PRESIDENT Online【YAHOOニュース】文庫本になると読者も増えることでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.11.07
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だいたひかる、長男に「自閉症の心配」医師の見解あかすお笑いタレントのだいたひかる(48)が16日、自身のブログを更新。乳がん治療を中断して不妊治療に専念し、出産した息子(1歳)についてある心配が寄せられていると明かした。 「自閉症の心配」と題した投稿で、息子について「自閉症の心配を、お寄せいただき 昨日、先生に聞いてみた」と医師の受診を受けたことを報告した。 「注射前に泣いて 終わったら泣き止む…そして先生が喉をみる、アイスの棒みたいのを見た途端泣き出す…その場の状況を、敏感に感じているのでとの事でした」と息子の様子と医師の見解をシンプルに報告。 つづいて「人生に一生安泰は難しいですが、何か心配があったら…信頼できる先生にみてもらって、診断してもらう。そして伸び伸び育てたい」と育児の姿勢に対して私見をつづった。 ファンからは「そんな事を言う人がいる事にビックリ」「何を持ってそんなことをだいたさんに言うのでしょうか?」「著名人の方は色々ほんと大変ですよね」と心配の声が寄せられた。 だいたは13年にアートディレクターの小泉貴之さんと結婚。14年から不妊治療を始めたが、16年に乳がんが発覚し、右乳房を全摘。19年3月に乳がんが再発し、放射線治療を受けてきたが、不妊治療を選択して治療を中断。第1子となる息子を22年に出産した。中日スポーツ【YAHOOニュース】単に敏感に反応するというだけで自閉症とは、恐らくは性格の内でしょうね。しっかりときちんとした場所で診断して貰うと、良いのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.11.06
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「新しい時代の子育て・働き方」で思春期発達障害グレーゾーンの子どもとママの自立を両方叶える「育て直しスタートBOOK」無料配布開始株式会社パステルコミュニケーション(本社:東京都豊島区、代表取締役:吉野加容子)代表の吉野加容子が開発した、親子のコミュニケーションをスムーズにして子どもの発達を加速させる「発達科学コミュニケーション」講師・桜井ともこによる、「思春期発達凸凹キッズの育て直しスタートBOOK」無料配布開始しました。ダウンロードはこちら〈https://desc-lab.com/sakuraitomoko/3555/?prt〉はじめまして。親子のコミュニケーションをスムーズにして子どもの発達を加速させる「発達科学コミュニケーション」トレーナーの桜井ともこと申します。発達障害グレーゾーンの思春期キッズを育て直す専門家として活動しています。 この度、年齢が上がるにつれ問題が増えてきている発達障害グレーゾーンのお子さんのママに読んでほしい電子書籍『\小学3年からはじめる/思春期発達凸凹キッズの育て直しスタートBOOK』の無料配布を開始いたしました。 総務省の「労働力調査(基本集計)」によると、女性の就業率は25~29歳をピークに低下し、年齢の上昇とともに下がっていきます。出産を機に、正規雇用から雇用形態を非正規雇用に変えたり、そもそも仕事をしないで家庭に入るという選択をする一方で、子どもの年齢があがるにつれ、子どもにお金がかかっていくという現実があります。 また、文部科学省が2023年に公表した「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、不登校児童生徒数は299,048人です。発達障害のお子さんで不登校を経験される方は多くおり、発達障害と不登校には深い関係があります。 実際、不登校となった子どもを、家庭で見るために仕事を辞めざるを得なかったり、仕事復帰ができなかったり、発達障害の子どもの問題ごとに振り回され、仕事を諦め、家で子どもをどうにか育て直したいと考えるお母さんが多くいます。そこで、そのような方に向け、家庭の中でお母さんの声かけを変えて、思春期の発達障害グレーゾーンの子どもの困りごとを解決し、そのスキル、専門性をさらに磨いて、自分と同じように悩む人を助ける講師となる方法について、小冊子にまとめました。 わが家には高校3年生になった息子がいます。小学3年生になったころから、授業中の立ち歩きを学校から指摘され、そのころから頻繁にケンカも起こすようになり、謝罪の日々が始まりました。中学では謹慎処分を言い渡されるまでの問題児でした。そんな息子の対応に追われ、私はやりがいのある大好きだった仕事を続けられなくなりました。しかし、今では発達科学コミュニケーションの講師となり、毎日一人で泣いていた辛かった子育ての経験がキャリアとなり、子育ても仕事も諦めなくていいと知ったことで、自分もわが子も大きく世界が変わりました。 この小冊子では、思春期になってからでは、発達障害グレーゾーンの子どもの対応は”もう手遅れだ”という世間の常識を覆す、育て直す方法をお伝えしています。わが子を発達させ、自分の学びが誰かの力になる幸せを感じながら、経済的にも精神的にも自立した女性となる、そんな新しい時代の子育て・働き方を叶えたいママのお力になれると嬉しいです。\小学3年生からはじめる/思春期凸凹キッズの育て直しスタートBOOK■電子書籍 目次はじめに第1章 どうして思春期になるとうまく行かなくなるの?第2章 間違った声かけや手助けをしてしまうと?第3章 わが子と自分に思いっきり投資できるママになる!第4章 New Mammyティーチャー養成講座のはじめ方!おわりに【ダウンロード方法】 https://desc-lab.com/sakuraitomoko/3555/?prtこちらより、メールアドレス・お名前をご登録してお受け取りください。【著者プロフィール】発達凸凹キッズの子育てから「もう手遅れ」という言葉をなくしたい!そんな想いで、小学3年生からの育て直しを叶えて、わが子と自分を思い切り自立させるママになるサポートをしています。反抗期を迎えたお子さんの脳もまだまだ発達途中です!わが子を育て直した経験を生かし、脳に届く声かけでわが子を思いっきり伸ばしたいお母さんを応援しています!こちらにて詳しい情報をお届けしています。https://desc-lab.com/sakuraitomoko/?prt■発達科学コミュニケーションとは?発達科学ラボ主宰の吉野加容⼦が、企業の脳科学研究や、臨床発達⼼理⼠として15年間⾏ってきた発達⽀援の実績と経験、および脳科学・⼼理学・教育学の知識をベースに独⾃にまとめた、科学的根拠に基づいた、脳の成⻑・発達を促すコミュニケーション法です。⼦どもの特性を理解し、⼦どもの良さを引き出す⽇常のコミュニケーション術です。発達科学コミュニケーションをマスターすれば、お⼦さんと会話するだけで、お⼦さんの困った⾏動が減り、意欲や能⼒が伸びます。■ 会社概要社名:株式会社パステルコミュニケーション代表者:吉野加容子所在地:〒170-6045 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45階事業内容:子育て講座の運営/発達に関するリサーチ・開発/起業支援事業URL: https://desc-lab.com/「すべての子どもが健やかに育つ社会」の実現を目指し、関係するすべての人々、関連機関・団体が一体となって取り組む国民運動、「健やか親子21」応援メンバー[PR TIMES]反抗期の子どもの育て直しができたら、子どもにとっても、有難いことですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.11.05
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「今日しんどい」体調伝えるアプリ 発達障害の大学生が自分で開発今日はしんどいよ、がんばるけどうまくいかなそう――。発達障害の人たちが抱えるこんな体調について、周りに伝えられるスマートフォンのアプリを愛知県の大学生が開発した。自身も「高機能自閉症」があり、自分の体調の伝え方に苦労してきたという。助け合える社会になればとの思いを込めている。 開発したのは、立命館大学2年森本陽加里(ひかり)さん(21)=休学中。「見通しが立たない状況」が苦手な発達障害があり、例えば「何時の電車に乗って、次はどこで何をする」ところまで事前に分かっていないと不安が募り、どうしたらいいか分からなくなるという。 小学生のとき、発達障害の診断を受け、小中で不登校を経験した。努力して登校しているのに、周りからは体調が悪く見えないところがつらかった。進学した名城大付属高校(名古屋市)の「探求」の授業でアプリの原型を考案。そのアイデアを具現化した。 アプリでは朝晩の毎日2回、「あなたの疲れ度どれぐらい?」と質問が出る。「楽しい」「逃げ出したい」といった感情を表す顔マークをいくつか選択すると、プログラムが自動で数値化する。「そろそろ休んだ方がいいんじゃない?」と休息を促すメッセージが出たり、学校の担任や保護者らに体調悪化のアラートの通知が届いたりする。言語化しにくい体調が周りに伝わり、「SOSを出し、限界になる前に状況をおさえる」ことが目標だ。朝日新聞社【YAHOOニュース】発達障害と「うまくつきあう」ためのスマートフォン用アプリを開発した森本陽加里さん=名古屋市朝日デジタルでは有料記事ですが、YAHOOでは全文掲載されています。必要に応じて体調が周りに伝わるのは健康管理にも繋がりますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.11.04
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【フォーカス】島野精機株式会社/精神・知的障害者雇用 シニアに続く労働力へ 就労意欲高まる仕事を「役に立てた」実感与える輸送用機械器具製造業の島野精機㈱(島野裕久代表取締役社長、埼玉県比企郡滑川町、196人)は、2018~22年の5年間で6人の精神・知的障害者を地域の就労支援センターの紹介で採用した。業務の切出しにおいては、障害者の就労意欲を高めることを重視。「人目に付き、役に立った実感が得られる」、「立ちっぱなしにならない」、「1年以上毎日継続できる」といった点を意識して、敷地内の清掃や草むしりではなく、金属製品の検査・洗浄を任せた。取組みの背景には、シニア人材の獲得競争が激化したこともある。障害者は今や「欠かせない労働力」として活躍している。…この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。【労働新聞社】全文が読めないのは残念ですが、労働意欲を高める業務の切り出しは素晴らしいですね。566万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.11.03
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特別支援学校で“校内コンビニ”がオープン「将来の職業生活に経験活用を」 知的障害のある生徒が仕入れから販売まで実施 千葉・市川市千葉県市川市の特別支援学校で、生徒が自ら運営する“校内コンビニ”がオープンしました。知的障害のある生徒が商品の仕入れから販売まで一貫して行うという、新たな取り組みです。けさ、市川市の特別支援学校にオープンした“校内コンビニ”。“従業員”としてレジに立つのは、この学校に通う生徒です。知的障害のある1年生から3年生までの生徒あわせて24人が、商品の仕入れから販売まで一貫して行います。 利用した生徒 「ツナマヨのおにぎりを買った。同じ学校の仲間が一生懸命販売をしているので、応援していこうと思う」オープンに向け、生徒たちは学校内でどんな商品にニーズがあるのかを調べ、販売する商品を選ぶ“マーケティング”も行いました。 販売業務にあたった生徒 「こういった経験は初めてで、はじめは緊張した。資料を考えたり、内容を考えたりするのが難しかった。賑わいをみせる店になってほしい」 厚生労働省の調査では、企業が知的障害のある人を雇用する際の課題として、「会社内に適当な仕事があるか」「採用時に適性や能力を十分把握できるか」といった声が上がっています。校長は、今回の取り組みが生徒たちの就職に向けた後押しになればと話します。市川大野高等学園 小倉京子 校長「生徒たちは一度覚えたことは確実にできるというところがあるので、知的障害の良さを活かしていければ。販売、それから商品管理を身につければ、将来の職業生活に十分活かせる」“校内コンビニ”は、生徒の新たな可能性を生み出すものになるかもしれません。TBS NEWS DIG【YAHOOニュース】校内コンビニ、理想的な社会体験の実践ですね。みんなで支え合い、売り上げにも貢献して欲しいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.11.02
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「グループホームは地域生活ではない」と国連障害者権利委員が言及。“ぼったくり”グループホームの拡大計画も明らかに知的障害者として初めて国連障害者権利委員会の委員を務めるロバート・マーティンさんが、10月17日に来日して講演しました。講演でマーティンさんは「施設で暮らすと地域の一員ではなくなる。その点ではグループホームも一緒だ」と話し、日本政府の「グループホームも地域生活のひとつ」という解釈を否定しています。更にマーティンさんは「障害を理由に、何処で誰と暮らすか選べないのが問題であって、共同生活する人数の問題ではない」と強調しました。昨年9月にも、閉じた施設から開けた地域へ移すよう勧告されています。これらを踏まえ厚生労働省は、入所施設の定員を減らしグループホームから一人暮らしへの移行を促進する方針を打ち出すようです。元々、グループホームを「落としどころ」とするのは無理があったと思います。シェアハウスに似た形式をとっていますが、運営する母体とその職員が管理している以上、甘く見積もっても「施設と地域の間」に留まるでしょう。地域の近くにグループホームを設けようとすれば、強硬な反対運動が起こることさえある始末です。そもそも、グループホームは運営者の心構えからしてピンキリです。利用者の食事にかかる費用を過大に請求する「ぼったくり」が明らかとなったある運営会社は、利益を上げることだけに拘って施設や職員の質など一顧だにしませんでした。その運営会社は、事業を日本全土へ拡大するだけでなく、高額な報酬を目当てに支援も出来ない重度障害者を積極的に受け入れていました。重度障害者を対象とした日中型グループホームというだけでかなりの需要があり、役員はこれを「入れ食い」と表現したそうです。案の定、各施設では虐待や介護ミスが頻発しました。挙句の果てには、退所する利用者の家族に部屋の修繕代として、相場の3倍にもなる金額を請求までしたそうです。最後の最後まで金を毟り取ってやろうという気概が表れており、もはや単なる「銭ゲバ」です。勿論、全ての運営がここまで酷いわけではありませんが、ハズレを引いたときの恐ろしさはやはり「施設」です。かといって、障害者をグループホームから一人暮らしへ移すのも易々とはいきません。寧ろ、良い施設を探すよりも難しいのではないでしょうか。基本的な生活能力は勿論、低収入に甘んじる障害者が家賃を払い続けられるだけの部屋も探さねばなりません。結局、手の届く範囲で家族がサポートすることにもなるでしょう。何よりも、開けた地域で障害者が住むことを受け入れるだけの器が近隣住民たちにあるのでしょうか。過去には、自治会の班長決めで対象から外すよう求めた知的障害の男性が、「特別扱いは出来ない。外れたいなら全住民にカミングアウトしろ」と言われて自殺する事件もありました。「脱施設」をしようがしまいが、最後に鍵となるのは周囲の人間たちの「器」なのかもしれません。[障害者.com]日本は、バリアフリーを謳いながらも、まだまだそういう意味では目に見えない囲いがありますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.11.01
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知的障害抱える野田あかりさん、学童で「お絵かき教室」大樹町の学童保育所で、知的障害を抱える野田あかりさん(28)=町内在住=の「お絵かき教室」が開かれている。あかりさんは幼少期から絵を描くことが好きで、ほのぼのとしたタッチが特徴。目の前で... 学童保育の児童を前に、アニメのキャラクターなどを書き上げる野田あかりさん(左から2人目)(この記事は会員限定です。勝毎電子版に登録すると続きをお読みいただけます。)【十勝毎日新聞】多くの情報がなくても、映像からほのぼのとした様子が窺えますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.31
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障害等級を誤って低く認定、115万円の損害与える 川崎市が謝罪川崎市は10日、同市宮前区に住む40代女性の障害等級を誤って低く認定し、重度障害者医療費助成金や所得税などで総額約115万円の損害を与えていたと発表した。女性とはすでに和解して約75万円を払い戻し、残りの約39万円は賠償金として11月中に支払う。市側は「障害者手帳制度の信頼性が揺らぐ重大な事態で、申し訳ない」と謝罪した。 市側によると、女性は2011年、当時既に心臓機能障害4級だったが、新たに言語機能と肢体不自由の障害認定も追加申請した。しかし宮前区の担当者が誤って、言語障害のみの等級審査を「障害者更生相談所」(現在は市総合リハビリテーション推進センター総務・判定課)に依頼。さらに、相談所からの結果通知時に、宮前区の職員が再び誤ってシステム上のデータを言語機能から肢体不自由の障害に変更させた。この結果、女性は心臓機能障害4級と肢体不自由4級を合わせた総合等級3級と認定された。本来であれば言語機能障害4級も合わせ、総合等級2級と判定されるべきだったという。 市は再発防止策として申請書式やマニュアルの変更、申請処理やシステム入力時の確認の徹底などを実施した。[毎日新聞]早く気が付いて良かったものの、手続きなどが難しい障害の者には、それ自体も把握が難しいでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.30
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北九州 障害児通所支援事業所 給付費260万円余不正受給北九州市は、八幡西区にある障害児通所支援事業所が給付費260万円余りを不正受給していたとして事業所の指定を取り消すと発表しました。北九州市によりますと、指定が取り消されるのは八幡西区にある障害児通所支援事業所「お−ぷんはーと」で、おととし4月から去年5月までの間、利用者2人に対し、サービスを提供していなかったにもかかわらず、サービスを提供していたかのように装った記録を作成し、市から給付費260万円余りを不正に受け取っていました。匿名の情報提供が去年4月にあり、これを受けて市が調査したところ、不正が明らかになったということです。このため、市は児童福祉法に基づいて「お−ぷんはーと」の障害児通所支援事業所としての指定をことし12月31日付けで取り消すことを決定しました。また、運営会社の「CーSmile」に対して不正受給額の4割を加算したおよそ370万円の返還請求を行ったということです。「C−Smile」はNHKの取材に対し、「コロナ禍で利用者が減少し経営が厳しくなり不正に請求してしまいました。利用者におわびします」とコメントしています。NHK NEWS WEB[北九州 NEWS WEB]匿名の情報提供、内部告発があったんでしょうか。いずれ明らかになる不正受給、経営が厳しくなった時点で市に相談する術が持てると良かったんでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.29
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はじめよう 心と心の 握手から 12月3日から9日までは「障害者週間」です障害者の自立と社会参加を実現していくためには、都民の皆様の理解と協力が大変重要です。都は、都民の皆様が障害や障害のある方々について知り、考えるきっかけとなるよう12月3日から9日までの「障害者週間」に合わせて様々な取組を行います。1 標語及びポスターによる啓発「鉄道ジェンガ」:森井武蔵さん2 令和5年度「障害者週間」記念の集い 第43回 ふれあいフェスティバル9月26日報道発表障害のある人もない人も、お互いがふれあい、楽しみながら障害や障害のある方に対する理解と関心を深めることができるイベントです。(1)日時令和5年12月6日(水曜日)13時00分から15時10分まで(開場:12時00分)(2)会場東京都庁第一本庁舎5階 大会議場(3)主催東京都及び公益財団法人日本チャリティ協会(4)プログラム記念式典障害者自立生活者・自立支援功労者への知事賞及び記念品贈呈「ふれあいステージ」アレックス・ラミレスさん(元プロ野球選手)のふれあいトークショーインテグレイテッド・ダンス・カンパニー響-Kyoによる車椅子ダンスパフォーマンス都立文京盲学校の皆さんによる器楽演奏3 障害者の電話相談(法律・福祉)【期間限定】都内在住の障害者を対象に、弁護士や身体障害者相談員などが専門的な知見から相談にお答えします。電話、ファクス、Eメールで受け付けています。(1)日時12月3日(日曜日)から9日(土曜日)まで(6日(水曜日)を除く。)10時00分から17時00分まで(受付は16時00分まで。12時00分から13時00分までは除く。)(2)相談先東京都障害者社会参加推進センター(3)電話等電話 03-5261-0729電話 03-5261-0807電話 03-3268-7184ファクス 03-3268-7228Eメール info(at)tosinren.or.jp【東京都】一年の最後に色々と相談して、普段の悩みを解消できたらいいですね。565万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.28
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娘の背中見て前向きに 障害者ダンサー母・森田さん講演 育英西中・高 奈良 /奈良2021年の東京パラリンピック開会式でソロダンスを披露した重度障害を持つダンサー、森田かずよさん(46)の母で、歴史学者の森田登代子さん(74)が4日、奈良市三松4の育英西中・高校で講演した。登代子さんは「娘に『どうしてこんな体に生んだの』と責められるのがずっと怖かったが、『生まれてきてよかった』と言ってくれた。そのことが何よりもうれしかった」と振り返った。(この記事は有料記事です。)【毎日新聞】森田かずよ PVしなやかな身体の動きはまさにアートですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.27
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トラウマが原因で生じる「第4の発達障害」が、学校教育の現場を混乱させている親子で治療が必要なトラウマ系発達障害とは発達障害の子に対する一般的な対応では、うまくいかない。学校現場で今、そんな問題が浮上しているという。こうした中、注目され始めているのが第4の発達障害ともいわれる「トラウマ系発達障害」だ。トラウマ系発達障害とは何なのか、その対応は一般的な発達障害の対応と何が違うのか。長きにわたり発達障害の臨床研究を行ってきた杉山登志郎氏に教えてもらった。トラウマで生じる発達障害によく似た症状2003年にあいち小児保健医療総合センターの心療科に虐待の専門外来を開設した際、1000人もの被虐待児と接して驚いたのが、その過半数が発達障害の診断基準を満たすということでした。長期慢性的なトラウマ(心的外傷)に晒された被虐待児には、さまざまな後遺症が出ます。これが発達障害の症状とよく似ており、実際に被虐待児の多くが発達障害の診断を受けていました。それはなぜかと言うと、現在の精神医学は症状によって診断されます。カテゴリー診断学と呼ばれ、代表的な症状のうち○個当てはまるから、その病気と診断しましょうという方法で診断されるからです。そこで、こうしたケースを「第4の発達障害」と捉え、トラウマ系発達障害と呼ぶようにしました。その後、精神科医のベッセル・ヴァン・デア・コークが2005年に同じ現象を「発達性トラウマ障害」という概念で説明していることを知りました。しかし、トラウマ系発達障害に対しては、一般的な発達障害の治療が通用しません。トラウマが中核にある場合は、それを取り除かないと子どもの本当の問題がわからないからです。発達障害に似た症状だけでなく、愛着障害や解離性障害、双極性障害なども併存し、実は治療があまりうまくいっていません。激しい癇癪(かんしゃく)や暴力などの問題行動が多く、学校教育の現場を非常に混乱させています。脳や成人後の健康にも影響を及ぼす虐待──虐待などの体験は、具体的にどのような影響を心身に及ぼすのでしょうか。小児期逆境体験(Adverse Childhood Experiences:ACE)の影響については、すでに研究が行われています。ビンセント・フェリッティが、アメリカ疾病対策センターとACEスコアを作成したところ、大人になってからの身体的・精神的な健康や発達、人間関係などに大きく影響していることがわかったのです。ACEスコアは身体的な虐待、心理的な虐待、性的虐待、ネグレクト、家族の機能不全(親のアルコール依存、家族の精神疾患や服役等)などに関する質問に答えてもらい、スコアを算出するというものです。このスコアが高い人ほど、健康リスクが高くなることが明らかになりました。小児期逆境体験があると喫煙は2.2倍、慢性気管支炎または肺気腫は3.9倍、心筋梗塞は2.2倍、アルコール依存は7.9倍になります。──虐待は脳にも影響を及ぼすのでしょうか。身体的な虐待を長期にわたって受けると、感情や思考のコントロールに関わる前頭前野の体積が小さくなることが明らかになっています。一般的な発達障害で、前頭前野にこれだけ大きな影響が出ることはまずありません。このように、ACEは何十年も強い毒性を持ち、子どもの脳の働きだけでなく形まで変えてしまいます。幻覚や多重人格(解離性同一性障害)などが起こることもあります。しかし、精神科(とくに成人)では、「トラウマがある」という視点を持って理解し、診療する、いわゆる「トラウマのメガネをかける」ことも、その大切さも知られていません。例えば、幻覚を訴えた患者に解離性障害を疑うべきところを、統合失調症と診断して薬を出してしまうなど、多くの誤診が起こっています。トラウマ系発達障害はカウンセリングもプレイセラピーもNG──トラウマ系発達障害は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)とも異なるのでしょうか。衝撃の大きい出来事があったり、怖い体験をすると、ふとしたきっかけで記憶がよみがえるフラッシュバックが起こります。通常は数日もすると記憶が薄れていきますが、フラッシュバックが続くようだとトラウマになっていると判断されます。PTSDの場合は、このトラウマが“1回だけの出来事”によるものになります。怖い体験を思い出すのはつらいので、思い起こさせる行動を回避するようになりますが、安心感が戻ってくると過剰な覚醒(緊張)状態は収まります。この過覚醒、フラッシュバック、回避が2カ月以上続き、日常生活で明らかなマイナスが生じているとPTSDと診断されます。一方、虐待のように長期にわたって何度も繰り返される反復性のトラウマは、いつ暴力が降りかかってくるのか、つねに緊張の中で過ごすことになります。それは過覚醒状態が続くということ。すると、感情のレギュレーション機能が壊れ、激しい気分変動が起こります。さらに、自分は価値がないと感じたり、人への信頼関係が壊れてしまうのです。ICD-11(国際疾病分類第11回改訂版)では、先ほどお話ししたPTSDの3症状(過覚醒・フラッシュバック、回避)に「気分の上下・無価値感・他者への信頼の崩壊」の3症状を加えたものを、複雑性PTSD(Complex post-trauma stress disorder)としています。複雑性PTSDではフラッシュバックがいつでもどこでも起こります。そして、複雑性PTSDは子どもへの虐待で多く発症しています。──複雑性PTSDにはどのような治療が行われるのでしょうか。複雑性PTSDのフラッシュバックはいつでもどこでも起こりますから、まずはそれに対する治療が必要です。しかし、フラッシュバックがあると一般的なカウンセリングがうまくいきません。というのも、一般的なカウンセリングの基本は傾聴と共感ですから、これをやるとフラッシュバックの蓋があいてしまい収拾がつかなくなって悪化してしまうのです。子どもによく行われるプレイセラピーも同様で、私はほぼ禁忌と考えています。治療は続くものの臨床的にどんどん悪くなり、そのうちに子どもが嫌がるようになって中断するケースがものすごく多いですね。トラウマへの対応では一般的なカウンセリングやプレイセラピーが無効なので、フラッシュバックを起こさないための精神療法が開発されています。それが「トラウマ処理」です。親子で受けるべきトラウマ処理──トラウマ処理とは具体的にどんなものなのでしょうか。ベッセル・ヴァン・デア・コークは、トラウマ処理を(1)トップダウン型、(2)ボトムアップ型、(3)1と2の要素を持つもの、の3つに分類しています。(1)は認知行動療法による遷延曝露法(トラウマを延々と語らせて慣れを生じさせるもの)、(2)はフラッシュバックを起こさない反応を身体のほうに作る治療法で、マインドフルネスやヨガなどがあります。そして、(3)がEMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)です。これは、トラウマになっている記憶を想起しながら眼球運動を行い、その記憶と心理的な距離を取れるようにするというもの。近年はさまざまなトラウマ処理の技法があり、保険診療外来でもできるものもあります。しかし、トラウマ処理を行うことができる医師や臨床心理士は多くありません。そこで私は、一般的な外来で行うことができる簡易的なトラウマ処理方法を工夫してきました。それが、EDMRを基盤としたTSプロトコールです。これは、トラウマの記憶を思い出すのをやめて不快感だけを抜きます。するとフラッシュバックが収まるのです。セルフで可能な方法も考案していて、例えば子どもが自分で自分の胸の上、鎖骨のあたりで腕をクロスし、鎖骨の下を左右交互にパタパタと叩くというものです。心のラジオ体操のような感覚で、学校の朝礼などでもTSプロトコールを取り入れてもらえたらと思っています。──トラウマ系発達障害の子どもには、こうしたトラウマ処理が有効ということでしょうか。有効ではありますが、虐待は家族の病理ですから、子どものトラウマ処理だけでは解決しない問題もあります。虐待してしまう親は、自身も子どものときに虐待を受けていた人が非常に多いもの。日本の子ども虐待が減らないのは、子どもも親もトラウマ処理をしていないからなのです。トラウマ系発達障害の治療では、子どもだけでなくその親の治療も行う必要があります。子どもの頃、虐待を受けていた女性の中には、暴力的な男性への親和性が高くなり、そうした男性と結婚してDVに遭うというケースが多くあります。反対に、暴力的な男性を避けて、対人距離が遠いASD(自閉スペクトラム症)の男性に親和性を感じ、伴侶に選ぶケースも少なくありません。一方で、知的な遅れのない軽度の発達障害のある人は虐待を受けるリスクが高くなるといわれています。発達障害の症状に対して、親はしつけで何とかしようとして虐待になってしまうこともまれに起きてきます。また、ASDの人は感覚過敏といった特性から、普通に生活をしていても怖い世界が広がっていると感じやすいもの。さらに、ASDには「タイムスリップ」(トラウマのフラッシュバックに似た記憶の病理)があり、トラウマを抱えやすくなっています。このように、親がトラウマを抱えている家族の間では、鶏が先か卵か先かといった具合に、トラウマが先か虐待が先かわからない状態となることがあります。──教員や子どもに関わる大人はどのような視点を持っておくべきでしょうか3つあります。1つ目はトラウマに気づくこと。「トラウマのメガネをかけ」て、その子を見るのです。2つ目は、子どもだけでなく親子で見ること。トラウマ系発達障害の子どもは長期にわたる虐待を受けていますから、その親はモンスター・ペアレントになりやすい傾向にあります。そのため、学校だけで対処しようとすると埒があきません。児童相談所、医療機関、心理士など、専門家との連携をつくりましょう。3つ目は学校でできることをやること。それは何といっても教育です。学習の成果が上がることほど、子どもの自尊心を伸ばすものはありません。トラウマ系発達障害の子はネグレクトや不登校が多く、解離という記憶を飛ばす症状もあって、学習が遅れがち。だからこそ、一人ひとりに合った学習が必要なのです。杉山登志郎(すぎやま・としろう)福井大学 子どものこころの発達研究センター 客員教授久留米大学医学部小児科、名古屋大学医学部精神科、静岡県立病院養心荘、愛知県心身障害者コロニー中央病院精神科医長、カリフォルニア大学留学、名古屋大学医学部精神科助手、静岡大学教育学部教授を経て、2001年あいち小児保健医療総合センター心療科部長兼保健センター長、2010年浜松医科大学児童青年期精神医学講座教授、2016年同大学客員教授。2017年から福井大学子どものこころの発達研究センター客員教授。『発達障害の子どもたち』『発達障害のいま』『子育てで一番大切なこと 愛着形成と発達障害』(いずれも講談社現代新書)など著書多数【東洋経済ONLINE】親子関係の歪みから生じる様々な子どもの症状、学校現場ではその子に合った学習を模索することなんでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.26
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知的障害者施設の19人殺害事件から着想した小説『月』。宮沢りえ・磯村勇斗らで映画化の、善悪を揺さぶる原作を読む【書評】10月13日に公開される映画『月』。主人公は、宮沢りえが演じる作家・堂島洋子です。主な舞台は洋子が働き始める障害者施設。職員の入所者への横暴な態度、入所者たちの目を背けたくなるような行動、職員間のいじめ……生々しい日常がタブーなしで描かれます。さらには宮沢りえ含む主要キャスト4人の役柄は全員小説家、映像作家などの表現者。表現者同士だからこその嫉妬・羨望・焦燥など複雑な感情が、物語の闇をさらに深めます。 社会の中には確かに存在するのに、多くの人が目を背けようとしている。さらに言えば目を背けている自覚もなく、“ないこと”になっている問題をむき出しにする本作。その原作である辺見庸氏の『月』(辺見庸/KADOKAWA)を紹介します。 作者である辺見庸氏は、元共同通信社記者。『もの食う人びと』などルポルタージュ、ノンフィクション作品も多く執筆しています。『月』は、神奈川県の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で入所者が殺害された事件に着想を得たもの。映画と小説ではテーマや一部の登場人物、容赦のない現実の描き方は共通していますが、主人公は別。筋書きも異なります。 小説の主人公は「きーちゃん」と呼ばれる障害者の女性です。きーちゃんは体を動かすことができないばかりか、目も見えず話すこともできない重度障害者。自分の気持ちを表現する術はありませんが、耳は聞こえているので聴覚情報は入ってきます。周囲の人間が自分を表現する言葉や態度から、「きっと自分は醜いのだろう」と感じているきーちゃん。そんなきーちゃんへずっと話しかけているのが、のちに事件を起こすこととなる“さとくん”です。さとくんは独り言のように、自分の日常に起きた出来事をきーちゃんに語ります。そんな話を聞いて、人知れず思いを巡らせるきーちゃん。きーちゃんの頭の中は想像力も語彙も豊かです。特にさとくんが入所者たちに読んで聞かせる紙芝居『花さかじいさん』から「“善”が〈富・福・美〉を生み出すのではなく、〈富・福・美〉があるから“善”なのではないか、すなわち醜い私たちは“悪”なのではないか」と考えるシーンは秀逸。すべてを持つ強者が善とされ、持たざる弱者が悪であるかのように捉えられがちな現代全体への考察は本作のテーマをわかりやすく示す一例であり、その鋭い着眼点にハッとさせられました。 また、きーちゃんの視点で描かれるさとくんの変化にも注目。さとくんが入所者に読む紙芝居は、職員が必ずすべき仕事ではなく、さとくんの自発的な行動です。その行動は入所者には歓迎されますが、職員には「いらない仕事を増やしている」と疎まれることも。 このエピソードからもわかるように、さとくんは一言で“悪”と断言できる人間ではないのです。他の職員のように入所者を痛めつけることはせず、集団痴漢にあっている(と思われる)被害者を助けようとするなど、人一倍純粋で正義感があるような面も。そんなさとくんがいろいろな出来事をきっかけに変容していく様子が小説ではじっくり描かれます。しかし変容と言っても、最後までやはりさとくんは完全な悪としては描かれません。事件の準備をする一方で、広告で見たとある子どものためにユニセフへ寄付金を送ります。「今から行うことは殺人ではない、相手は人ではないから。自分のやることに賛同するものも多くいるはずだ」とさとくんは心の底から考えているので、自分が悪であるという認識は一ミリもないのです。 「人とはなんなのか」「命とはなんなのか」そんな重い問いかけを残し、善悪の基準すら揺さぶってくる本作。映画と小説ではその根幹は同じでも、描かれるディテールは全く異なります。どちらも観る、読むのに気力を必要とする一作ですが、ぜひ見てほしい作品です。ダ・ヴィンチweb【YAHOO ニュース】月 / 辺見 庸 著 選書 双書 ノンフィクション 学術 教養文庫 国文学 海外文学 紀行 エッセー 雑学 知識 詩 詩集 文学全集 日本文学 教養新書 選書 文庫一般 短歌 俳句 最新 日本 雑学 ブックス ノベルス ライブラリー ブックガイド 文芸全般.. 人気 おすすめ 送料無料 #og映画だと一定の流れで話が進んでしまうけど、小説だとゆっくりと段階を踏んで内容を把握できるので映画を観た後に本を読んでみるのも、またその逆も、一手ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.25
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100人中8人もいる発達障害児、専門医が出張相談…欠かせない早期支援を拡充へ発達障害の子どもの増加に対応するため、こども家庭庁は、専門医の出張相談に乗り出す。専門医不足で受診に時間がかかり、適切な支援を受けられない子どもを減らすのが目的で、今年度中の開始を見込む。 政府関係者によると、各地の拠点病院から月に1回程度、専門医らを保健所などに派遣し、発達障害の疑いがある子どもや保護者の相談に乗る。緊急性が高い場合は病院での受診につなげ、低い場合は接し方などを助言する。病院との調整は自治体などが担い、同庁は費用の一部を負担する。 発達障害は生まれつきの脳機能障害が原因とされる。文部科学省の昨年の調査では、全国の通常学級に在籍する公立の小中高生約7万5000人のうち、発達障害の可能性があった小中学生は8・8%で、10年前から2・3ポイント増えた。教員らの障害への理解が深まり、気付きやすくなったことが要因とみられる。 発達障害には早期の支援が欠かせない。専門医の診断に基づき、学校側が子どもの状態に応じた個別指導を行えるためだ。支援が受けられなければ学校になじめず、不登校につながりかねないと懸念されている。 自治体には相談窓口があるが、病院での受診を勧めるだけで、助言を受けられないケースも多い。専門医は全国的に不足しており、受診までに何か月も待たされる例が相次いでいる。[goo ニュース]年々増えつつある発達障害児にようやく政府も重い腰を上げたようでも、まだまだ課題は山積みですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.24
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「助けて、また犯罪に走ってしまう・・・」 罪を犯した障害者を支え続けた夫婦の25日間大阪府内の障害者入所施設で事件を起こし、逮捕されたものの不起訴で釈放された37歳の男性。知的障害と精神疾患を抱える男性は住まいを失い、ネットカフェで寝泊まりすることになりました。そんな男性が最後に頼ったのは、かつて入居していたグループホームを営む、ある夫婦。支援が難しい「罪を犯した障害者」を手弁当で支えた25日間を追いました。ABC ニュース【YAHOOニュース】捨てる神もあれば救う神あり、ですね。長文なので内容はリンク先から覗いて下さいね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.23
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14事業所で25人"不妊処置"受けていた…グループホーム『結婚希望の知的障害者に不妊提案』問題受け北海道が422施設に調査障害者のグループホームで知的障害のある入居者に不妊処置を求めていた問題を受け、北海道が全道を調査した結果、14事業所で25人が処置を受けていたことがわかりました。 この調査は、北海道南部の江差町にある「あすなろ福祉会」が運営するグループホームで、結婚などを希望する知的障害者に不妊処置を提案していたことを受け、全道422の施設を対象に行ったものです。調査の結果、14事業所で25人が不妊処置を受けていたことがわかりました。 このうち不妊処置を入居条件にするなど、強制や誘導があったかはわかっていません。 道はこの結果を受け、入居者で結婚や出産を希望する場合にどういった支援ができるのか、2023年度中に対応をとりまとめる方針です。北海道ニュースUHB(動画あり)【YAHOOニュース】25人、かなりの数にびっくりですね。赴任処置の意味をきちんと理解していたのかどうか、提案だけでなく、きちんとした性教育が必要ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.22
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障害持つ生徒や保護者の同意を得ずに心理検査 北海道立高校が謝罪札幌市内の北海道立高校が障害のある生徒に不適切な対応をしていた問題で、同校の男性教諭が本人や保護者の同意を得ないまま生徒に心理検査を実施し、職員間で結果を共有していたことがわかった。検査を行ったことはその後も生徒と保護者に通知せず、結果も知らせていなかった。10月30日に同校が保護者に事実関係を認め、「承諾を得るべきだった」と謝罪した。 学校によると、公認心理師の資格を持つ特別支援教育担当の男性教諭は6月、知的障害や身体障害がある生徒に対し、本人や保護者の同意を得ず、心理検査の「ヴァインランド・ツー」を校内で実施し、結果を職員間の打ち合わせで共有した。 検査は対象者の日常生活における行動を評価するもので、対象者の行動や反応を観察しながら進める。保護者は、事前に男性教諭から検査を提案されていたが回答を保留。その後、無断で検査が実施され、結果も知らされなかった。他の複数の生徒には保護者らの同意を得て実施していたという。・・(この記事は有料記事です)[朝日デジタル]不適切な対応に対する心理検査、教師側の不手際を棚に上げて説明なき心理テストとは不甲斐ないですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.21
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新生児放置殺害の母、事件後「優希」と名付け「優しくなって」…軽度の知的障害で社会から孤立 愛媛県新居浜市で昨年4月、出産して間もない男児を竹林に放置して殺害したとして、殺人罪に問われた女性(27)の裁判員裁判で、松山地裁は9月、懲役4年(求刑・懲役6年)の判決を言い渡した。公判では、軽度の知的障害がある母親が社会から孤立し、我が子の命を奪うに至った経緯が明らかになった。身近に相談できる人がいなかった「家族など身近に相談できる人がいなかったことが、この事件最大の要因です」。女性の精神鑑定を担当した興野康也医師は、証人尋問でそう語った。女性の両親は子育てに関心が薄く、怒ることもしなければ、褒めることもしなかったという。母親は機嫌が悪くなると包丁を持ちだし、「死ぬ」や「殺す」という言葉を繰り返した。きょうだいはいたが、「普段から自分のことは話さなかったので、相談もできなかった」と女性は公判で振り返った。 学生時代は自分から生徒の輪に入れず、1人でいることが多かったという。 そうした生い立ちの女性は2018年頃から、マッチングアプリで複数の男性と知り合い、性的関係を持つようになった。今回の事件以前にも妊娠し、出産した子どもを自宅のトイレに放置したことがある。被告人質問で、女性は「赤ちゃんはくみ取り式トイレの中に落ちていった。またトイレで産むと赤ちゃんが亡くなってしまうと思った」と述べた。 それなのに、なぜ過ちは繰り返されたのか――。リスク管理や言葉での表現が苦手「負の成功体験です。間違って学習し、極悪非道な人ではないのに、残酷な結果になった」と興野医師。軽度の知的障害については「リスク管理や言葉での表現が苦手で、他者に相談できず、社会的孤立に陥りやすい」と考察する。 検察側も論告で「18年の反省を一切いかすことなく、『良くない成功体験』として再び新生児の命を粗末にした」と指摘。避妊や相談、救急車を呼ぶなど回避策はあったにもかかわらず、新生児を救えなかった。 判決などによると、女性は交際相手がいるにもかかわらず、マッチングアプリで知り合った複数の男性と性的関係を持ち、22年4月、交際相手に妊娠したことを隠すため、新居浜市内の竹林で男児を出産。男児をバスタオルで覆い隠して水路内に放置して殺害した。名前の由来を聞かれ、泣き出すただし、女性は我が子が疎ましかったわけではない。赤ちゃんの顔や、手足が動く様子を見て「かわいいなと思った」という。 事件後、男児は「優希」と名付けられた。女性は公判で名前の由来を聞かれると、両手で顔を覆って泣き出した。ようやく顔を上げたのは約15分後。「優しくなって……」。消え入りそうな声でつぶやき、法廷には再び沈黙が流れた。 興野医師は「現在の日本では、自ら訴えないと援助を受けにくい。知的障害は軽度であるが故に気づかれず、セーフティーネットから漏れてしまう」とも証言した。誰もが友人や家族にSOSを発信できるとは限らない。そうした人の声をすくい取るにはどうすべきか。事件は社会に重い課題を突きつけた。妊娠相談窓口の必要性考えて…赤ちゃんポスト運営の医師公判では、親が養育できない子を匿名で託す「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を運営する慈恵病院(熊本市)の蓮田健理事長が弁護側の証人として出廷した。 蓮田理事長は、この女性と同じような状況から事件に至るケースを減らそうと、過去にも四つの事件で証言台に立ったほか、意見書を書いてきた。今回の事件でも自ら証人出廷を申し出た。 蓮田理事長によると、赤ちゃんポストに乳児を預けに来る人のうち、約8割は知的障害や発達障害の傾向があるという。「相談もできずに見放されてしまう親子関係と、知的障害が合わさり、彼女たちは『孤立出産』という結果に陥ってしまう」と証言した。 公判後、蓮田理事長は「赤ちゃんは祝福されて生まれてくるのが本来の姿だと思う。事件を機に、社会全体で妊娠相談窓口の必要性について考えてもらい、赤ちゃんの幸せにつながれば」と話した。【読売新聞オンライン】27歳、まだ保護者が十分に見守れる年齢、まずは家族の支援が受けられなかったのが何より残念ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.20
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「発達障害」の診断受けた児童・生徒3617人 過去最多に「発達障害」の診断を受けた小中高校生は3617人で、現在の形で統計を取り始めてから最も多くなりました。鳥取県教育委員会は、県内の小中高校それに義務教育学校を対象に、ことし5月現在で「発達障害」の診断を受けた児童や生徒の在籍状況を調べました。その結果、診断を受けた児童・生徒は3617人で、前の年に比べて192人増え、現在の形で統計を取り始めた2009年度以降で最も多くなりました。すべての児童・生徒に占める割合は6.4%で、こちらもこれまでで最も高くになっています。また「発達障害」の診断を受けた児童・生徒のうち、特別支援学級に在籍する子どもは小学校が61.1%、中学校が47.3%で年々上昇しています。鳥取県教育委員会は、発達障害が広く認知され、進学や就職にあたって合理的な配慮が必要なことが知られつつあることが背景にあるとしたうえで「通常の学級で学んでいる児童・生徒も多いため、すべての教職員が、特別支援教育に関する専門知識を高める研修などを行っていきたい」と話しています。NHK NEWS WEB[鳥取 NEWS WEB]全国視野で捉えるとかなりの増え方でしょうね。現場の大変さを認識して早めに対応をお願いしたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.19
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発達障害の子どもの学び “情緒学級”を求める声「自閉症・情緒障害特別支援学級」、いわゆる「情緒学級」。特別支援学級の中でも、自閉症や対人関係の形成が困難な子どもなどが通って、少人数で教科の授業を受けられる教室です。在籍者は全国で増加していますが、都内では半分以上の自治体で情緒学級が設置されていません。NHKには、「住んでいる自治体に情緒学級がない。実態を知ってほしい」など、情緒学級に関する意見が複数寄せられました。現場の取材を進めると、いまの学校に居場所がなく、情緒学級を求める切実な声が聞こえてきました。・・【NHK 首都圏局】確かに都内で情緒学級は少ないのは事実。求める声にきちんと対応して頂きたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.18
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全国初の発達障害などある若年受刑者収容の刑務所 千葉 市原発達障害や知的障害などがある若い受刑者だけを収容し、社会復帰の支援にも重点を置く刑務所が、全国で初めて千葉県市原市に設けられました。「市原青年矯正センター」は、ことし4月まで少年院だった施設を改修して新たに設けられ、発達障害や知的障害、情緒障害などがある16歳からおおむね26歳未満の男性の受刑者を受け入れます。来月から収容が始まるのを前に30日式典が開かれ、柿沢法務副大臣が「センターで一丸となって、若年受刑者の改善更生をはかることを期待する」とあいさつしました。障害のある受刑者は、出所後に福祉サービスにつながらずに就労などで苦労するケースがあることから、この施設では、刑務作業だけでなく社会復帰の支援にも重点を置いています。定員は全国の刑務所で最も少ない72人で、それぞれに個室が与えられ、部屋の出入りを自由にしてできるだけ社会に近い環境を整えています。さらに、個人の障害や特性に応じた矯正が行われている少年院のプログラムも適用して矯正を後押しするほか、社会福祉士などの資格を持つ専門のスタッフも配置されています。「市原青年矯正センター」の合田直之センター長は「受刑者を手厚く処遇することになりますが、出所したあと再犯に至らないことは社会全体のためになると認識し、矯正に取り組んでいく」と話しています。開設の経緯発達障害や知的障害といった個人の障害や特性に応じた矯正教育は、これまで少年院のみで行われてきました。しかし近年、刑務所でもこうした障害や特性のある若い世代の受刑者に対して充実した処遇を行う必要があると指摘され、市原青年矯正センターの開設につながりました。センターでは少年院の矯正教育のノウハウや施設を活用し、社会生活に必要な生活習慣や対人関係などを習得させるための指導を行います。[NHK NEWS WEB]刑務所に限らず、こうした教育施設をまず作って頂きたいですね。564万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.17
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北海道立高校の教諭、虚偽説明で退学促すような発言「決定的な病気」札幌市内の北海道立高校が障害のある生徒に不適切な対応をしていた問題で、同校の男性教諭が同僚職員らに対し、この生徒について虚偽の説明をした上で、退学を促すような発言をしていたことが23日、学校関係者への取材でわかった。特別支援教育担当を務める男性教諭は、障害を理由に「この子はうちの学校では無理」とも発言していたという。同校の男性教諭をめぐっては、今年4月に入学した知的障害や身体障害がある生徒について「血管性認知症」と事実でない病状を記載した資料を作成し、職員間で共有していたことが明らかになり、今月6日に保護者に謝罪。同校の教頭は朝日新聞の取材に「そのような症状も想定し心配しておこうという認識だった」と説明していた。・・(この記事は有料記事です)【朝日デジタル】有料記事で後半が分かりませんが、よりによって特別支援教育担当の教師が虚無説明をするとは、残念ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.16
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知的障害ある生徒が増加…いしかわ特別支援学校の一部を金沢向陽高校の敷地に「インクルーシブ教育」目指す石川県は知的障害がある生徒の増加を受けて金沢向陽(こうよう)高校の敷地内にいしかわ特別支援学校の一部を移すことを決め、きょう新校舎の起工式が行われました。起工式には馳知事や学校の関係者などおよそ50人が出席しました。金沢市南森本町(みなみもりもとまち)にあるいしかわ特別支援学校では知的障害がある生徒の数が年々増加しています。このため、教室の数が不足していて県は高等部の知的障害教育部門を新校舎に移すことにしました。金沢向陽(こうよう)高校の敷地内に建てられる新校舎は2棟およそ7900平方メートルで200人の生徒を受け入れることができるということです。また、金沢向陽高校の校舎と渡り廊下でつながれ、生徒が行き来して交流できる構造です。 いしかわ特別支援学校杉江哲治校長:障がいのない生徒とお互いに支えあうということを大事にしてほしい、そのために私たちはそういう力を付けていきたいと思います。 金沢向陽高校辻智子校長:交流を重ねることが相手を理解することに繋がるということを実感・体感しておりますので毎日交流できるようになりましたら、本当にいい助け合いの学校が出来ていくのではないかなと思っています。新校舎は再来年2月に完成しその年の4月から新校舎での授業が始まります。石川テレビ【YAHOOニュース】完成までに卒業してしまう生徒は残念ですが、最初は大変でも、うまく交流できるようになるといいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.15
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授業中に「立ち歩く子」大人が知っておきたい傾向精神科医として30年以上、発達障害の診療と研究に携わってきた本田秀夫氏の最新刊マンガでわかる 発達障害の子どもたち 自閉スペクトラムの不可解な行動には理由がある [ 本田秀夫 ]』(マンガ・フクチマミ)。同書では「発達障害」、なかでも「自閉スペクトラム」の特性がある子どもたちへの対応法について解説しています。 【au one】本田先生も色々な角度から発信されていますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.14
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発達障害に理解を 当事者の中学生が歌に込めた思いリポートです。室蘭市の中学生が作詞にも関わり、みずから歌っている歌の一節。「あぁ また 怒られた ホントは あなたに 喜んでほしかったあぁ また 伝わらないから 認められて 褒めてほしくて」。この中学生には発達障害があり、その生きづらさなどを表現しました。歌に込めた思いを取材しました。・・NHK[北海道NEWSWEB](動画あり)リンク先から女子中学生が歌う様子が窺えます。歌にすると、ありのままに伝わることもありますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.13
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やまゆり園事件モデルの映画、障害者を演じた障害者が込めた「怒り」意思疎通ができない障害者は不幸を作る――。 2016年に相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で利用者19人が殺害された事件。元職員の植松聖死刑囚(33)は、こうした考えを持っていたとされる。 事件をモデルとした映画「月」の公開が全国で始まった。 劇中では、障害者が障害者役を演じている。 出演を決めたのは「怒り」があったからだ。 原作は、辺見庸さんが事件から着想を得て書き上げた同名小説。 映画の舞台は、障害者への心ない扱いや暴力が繰り返される重度障害者施設。そうした理不尽に正義感や使命感を増幅させた職員が、事件へと向かう姿が描かれている。昨年6月、障害者の就労を支援する事業所「AGALA(あがら)」(和歌山県有田市)の利用者に、映画出演の話が舞い込んだ。代表の上野山盛大(もりひろ)さん(47)の知人を通じてだった。 上野山さんは、ためらった。 そもそも自分自身、事件を受け止めきれていない。「映画で振り返る対象とするには、まだ早いのではないか」 でも、利用者と関わるうえで大切にしてきたことがある。 「自己決定」と「外へ出ること」。 事業所でのパンづくりや配達、販売などの仕事はすべて利用者自身に決めてもらう。そうして利用者の「できる」を増やし、地域とつなぎたいと強く思っている。 「やはり、勝手に断るのは間違っている」「死刑囚の言葉は、自分にも向けられている気がした」。記事の後半では、出演した障害者の事件への怒り、演技に込めた願いも紹介しています。 出演オファーを15人ほどの利用者全員に伝えた。6人が手をあげた・・(この記事は有料記事です。)【朝日デジタル】とても辛辣な映像があり、思わず目を背けてしまう場面もある。それでも、こういう経緯で出演を決めた皆さんの怒りを、きちんと受け止めないと、ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.12
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食費徴収、全国で確認徹底 障害者ホーム、厚労省通知障害者向けグループホーム運営大手「恵」による食材費の過大徴収を受け、厚生労働省は23日、全てのグループホームの徴収が適正かどうかを定期的な監査などで確認するよう、全自治体に通知したと明らかにした。20日付。全国的に確認を徹底するのが目的。 通知では、徴収した食材費を他の用途に流用したり、事業者の収益にしたりすることは、国が定める基準に違反すると明記。障害者虐待防止法で禁止している経済的虐待に当たる可能性があるとして確認の徹底を求めた。【KYODO】経済的虐待という事案もあるんですね。定期監査しないと明確になりにくいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.11
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障害者グループホーム、点検制度導入へ厚生労働省は障害者向けグループホームの運営状況に関し、福祉の専門家や地域住民らが訪問して、点検する制度の導入方針を固めた。関係者への取材で20日、分かった。虐待や食材費の過大徴収が一部で問題となり、運営の透明性を高める。【KYODO】グループホームの運営もより透明性を高めて、より良い生活環境が求められますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.10
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“知的障害を理解し適切な対応を” 警察官向けの講習会知的障害のある人の特性を理解してもらい、適切な対応につなげてもらおうと支援団体が、警察官向けに講習会を行い、具体的なことばでゆっくりと話しかけるよう呼びかけました。この講習会は、知的障害のある人の特性を理解し警察業務に生かしてもらおうと、当事者やその家族を支援する団体が行ったもので、川西警察署の警察官およそ40人が参加しました。この中では、知的障害のある子どもを持つ親が講師を務め、「頭ではわかっていても思っていることをうまく伝えられない傾向があるので、その特性を知って手助けをしてほしい」と伝えました。その上で、突然話しかけると動揺してことばが出なくなるケースもあるため、ゆっくりと身振り手振りを付けて話しかけることや、「あれ」や「そこ」ではなく、具体的なことばを使って話すことが重要だと強調しました。また、視線が合わなかったり、落ち着かない様子で急に暴れ出したりする時には知的障害の可能性を疑い、まず身元を確認して、家族などに連絡してほしいと伝えていました。参加した20代の巡査長は「これまでにも言いたいことが理解してもらえなかったり急に暴れられたり、困ったことがあった。抽象的なことばではなくわかりやすいことば選びで丁寧な対応をしていきたい」と話していました。NHK NEWS WEB[兵庫 NEWS WEB]全国的に情報を公開して、共有して欲しいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.09
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京都 発達障害の男性が描くカラフルな絵日記の作品展発達障害の男性が20年間描き続けている、カラフルで想像力豊かな絵日記の作品展が、京都市で開催されています。この作品展は、京都市北区のカフェで開催されています。展示されているのは、「高機能自閉症」という発達障害がある京都市の長嶋柊さん(24)が、幼稚園に通っていた3歳の時から描き続けている絵日記など50点です。絵日記は現在236冊目に入り、日々、発見したことを題材に、大胆な色使いと独創的な構図で描かれています。オイルパステルを指で丁寧に塗り、毎日3時間かけて仕上げているというこです。2020年の12月30日の絵日記では、スーパーで見つけたフルーツの盛り合わせを取り上げていて「買うだけで家をホテルにできそう」とつづった文とともに、メロンやブドウなどを色彩豊かに描いています。また会場には、パソコンを使って描いた絵も展示されていて、星空のもと、自転車に乗って出かける場面をカラフルに表現しています。長嶋柊さんは「ピンクや水色のオイルパステルが気に入っています。外見がかっこいいので、乗り物の絵を描くのが好きです」と話していました。母親の長嶋みちるさんは「絵日記では、大人が気づかないようなことも発見して描いています。これからも楽しい絵を描いてほしい」と話していました。長嶋柊さんの作品展は、京都市北区のカフェで今月(10月)29日まで開催されています。NHK NEWS WEB【京都NEWS WEB】(動画あり)心がほっこりするような作品展なんでしょうね。563万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.08
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知的障害ある両親と向き合う姿 山田火砂子監督「わたしのかあさん」国内で現役最高齢の女性映画監督とされる山田火砂子監督(91)の10作目となる映画「わたしのかあさん」の製作発表会見が東京都内で開かれた。山田監督は、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」殺傷事件が制作のきっかけだったと明かし、「もしもあなたが知的障害だったらどう思う?と(植松聖死刑囚に)言いたかった。それを映画にした」と語った。知的障害のある両親に育てられた娘が、反発や葛藤を乗り越えて両親と向き合い、成長してゆく物語。知的障害のある母親・清子を寺島しのぶ、大人になった娘を常盤貴子が演じる。原作は児童文学「わたしの母さん」(菊地澄子作)で、山田監督と知的障害のある長女との歩みも盛り込んで脚色した。 山田監督から「寺島でなければお母さん役はできない」とオファーされ主演する寺島は「山田監督は人生の大先輩。映画だけでなく映画の裏で話してくれることがすべて宝物」と語り、「清子は天真爛漫(てんしんらんまん)で、やっていることはちょっと違うけれど、天使のような人。清らかな心を養いたい」と意気込んだ。11月にクランクインし、来年2月に完成予定。【東京新聞】 以前から前触れのあった作品、豪華キャストでいよいよクランクイン、完成が楽しみですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.07
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【特集】障害者支援施設の契約解除から1カ月 元利用者は自宅で生活…母「光が見えない」 高松市高松市の障害者支援施設「ウインドヒル」が、職員の大量退職を理由に利用者9人の契約を9月9日付で解除しました。それから1カ月あまり……契約を解除された利用者の多くは、他の施設に入らないまま保護者の介助を受けて自宅での生活を続けています。 藤岡龍史さん、34歳。重度の知的障害があり、3歳で自閉症と診断されました。 約14年半の間、高松市にある知的障害者支援施設「ウインドヒル」に入所していましたが、9月9日をもって契約が解除されました。今は、毎日自宅で過ごし、主に母のあゆみさんが介助しています。(母/あゆみさん)「『そろそろ問題行動が復活かな』の兆しが……数日前から。手洗いとかが結構好きなので、せっけんで洗って私の隙を見てそれを顔につけるという」 せっけんのほかにも、飲み物を顔につけたり、顔を洗いすぎたりすることがあり、龍史さんの顔の肌は少し荒れていました。 (母/あゆみさん)「せっかくウインドヒルで(生活の)リズムがついていたのに、またこういう、やってほしくないことが出てくるっていう。そういう不安が大きいですね」 龍史さんは献立表を見るのが好きです。冷蔵庫に貼られていたのは、9月のウインドヒルの献立表でした。 (母/あゆみさん)「戻りたいよね? ウインドヒルね」(龍史さん)「(うなずく)」 龍史さんが利用していた高松市三谷町の「ウインドヒル」は、親が亡くなった後も自閉症の人たちが安心して暮らせるよう、保護者らが寄付金を出し合って2004年に開設しました。 9月8日までは、自閉症と診断された重度の知的障害者を中心に47人が利用していました。 しかし6月から7月にかけて、職員全体の約3割に当たる11人が退職。施設は「利用者の安全を確保できない」として、定員を36人に削減することを決め9人の契約を解除しました。 (ウインドヒル/松原正子 施設長) 「職員なかなか新しい人集まらないねって。じゃあ仕方ないけど、減ってる分、利用者の数を本当に悲しいけど、減少するしか方法ないね、という苦渋の選択」 自閉症の人はこだわりが強く、対人関係やコミュニケーションに困難さがあると言われています。 彼らが、集団や地域の中で生活できるようになるために、ウインドヒルでは9人一組でユニットを作り共同生活を送っていました。しかし、職員の減少を受けて、それまで6つあったユニットを4つに減らしました。(ウインドヒルの主任支援員) 「(定員削減後は)職員が利用者さんに対して、以前よりも関わりが多くなった。何より、前できていた行事・レク・作業、普通にしていたことが、また改めて、再出発できたらと思っています」 一方、契約を解除された龍史さんら9人の利用者とその保護者は、利用の継続を希望しています。9月8日には、利用の継続と補償を求めて、高松地方裁判所に仮処分を申し立てました。 (母/あゆみさん)「施設(ウインドヒル)に戻ることですよね。それしか考えていない。自分の子どもには、やっぱり施設しか合うところがないと思っています」 施設に戻ることを目指しつつ、一時的に、日中だけ通所施設を利用するかどうか迷いながら生活しています。 香川県の依頼で障害者福祉に関する研修などを行ってきた宗澤忠雄さんは、「施設側は障害者福祉の協会に応援を要請すべきだった」と指摘します。 (障害者福祉に詳しい/宗澤忠雄さん) 「香川県知的障害者福祉協会に対して、これは支援者の団体で規模も大きいところですから、複数の施設から一人ずつでも、辞めた分の職員を臨時的に応援要員として出してもらう。このお願いをするというのが、普通の手順だと考えます」 また、ウインドヒルの運営法人を指導監督する高松市に対しては……。 (障害者福祉に詳しい/宗澤忠雄さん) 「自治体の立場で、障害がある施設利用者の人権を守る必要があるわけだから、ウインドヒルの要請がなくても、自治体として職員の応援派遣の要請を出すというのが普通の良識だと思います」 このことについて、高松市は……。 (高松市/大西秀人 市長[9月27日]) 「具体的な職員のどうこうにつきましては、具体的なものはしておりませんけれども、(施設が)体制を整備した上で、基準を満たすようであれば、できるだけ入所を受け入れてほしいというような話はしている」 施設と話をするとしつつも、職員の応援に関しては「施設から要請がない限り、市独自で動くことは考えていない」としています。 この姿勢に宗澤さんは……。 (障害者福祉に詳しい/宗澤忠雄さん)「障害当事者やそのご家族の生きづらさを少しでも支援して改善していこうという課題意識を持っている市だとは、とても思えない」 契約解除から1カ月あまり……。龍史さんの家族は、裁判所に申し立てた仮処分の結果が出るまでは、ほかの施設を探すのではなく、自宅で介助を続けるつもりです。(母/あゆみさん)「本当に光が見えない。まだトンネルの中ですよね。戻れるのが一番いいんですけど、子どものことだけですよね……」KSB瀬戸内海放送(動画あり)【YAHOOニュース】なんとももどかしく、早急の対策が臨まれますね。保護者の寄付金で建った施設だということを考えたら、なんとか運営できる状況を保つことが受け入れ側の手腕ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.06
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障害者虐待の通報、市が受理拒否 小平の福祉法人で不衛生、暴行も 障害者の作業所やグループホームを運営する東京都小平市の社会福祉法人を巡り、不衛生な環境によるダニ発生を虐待のネグレクト(放棄)として職員が内部告発で市に通報したのに、担当課が受け付けを拒否していたことが15日、共同通信が入手した音声データで分かった。 この法人では、役員ら複数の職員による知的障害者への暴行や暴言が長期間、続いていたことも内部資料や関係者の証言で判明。複数の職員らが「市は過去にも通報を受けていたのに、きちんと指導しなかった」と訴えており、市の不十分な対応が被害を長期化させた可能性がある。 障害者虐待防止法は、虐待の発見者に市町村への通報を義務付けている。厚生労働省の担当者は「通常は受け付けて調査すべきもの」としているが、市は取材に対し「法に沿って対応している」と答えた。 この法人は「ときわ会」。職員らの話や音声データによると、昨年12月、職員2人が市の障がい者支援課を訪問。「グループホームで掃除がされず、ダニが発生した」と伝えたが、応対した課長補佐は通報を受理しなかった。【YAHOOニュース】それぞれの立場での言い分があるにせよ、何とも解せない事案ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.05
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知的障害者施設の19人殺害事件から着想した小説『月』。宮沢りえ、磯村勇斗らで映画化の、善悪を揺さぶる原作を読む10月13日に公開される映画『月』。主人公は、宮沢りえが演じる作家・堂島洋子です。主な舞台は洋子が働き始める障害者施設。職員の入所者への横暴な態度、入所者たちの目を背けたくなるような行動、職員間のいじめ……生々しい日常がタブーなしで描かれます。さらには宮沢りえ含む主要キャスト4人の役柄は全員小説家、映像作家などの表現者。表現者同士だからこその嫉妬・羨望・焦燥など複雑な感情が、物語の闇をさらに深めます。 社会の中には確かに存在するのに、多くの人が目を背けようとしている。さらに言えば目を背けている自覚もなく、“ないこと”になっている問題をむき出しにする本作。その原作である辺見庸氏の『月』(辺見庸/KADOKAWA)を紹介します。 作者である辺見庸氏は、元共同通信社記者。『もの食う人びと』などルポルタージュ、ノンフィクション作品も多く執筆しています。『月』は、神奈川県の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で入所者が殺害された事件に着想を得たもの。映画と小説ではテーマや一部の登場人物、容赦のない現実の描き方は共通していますが、主人公は別。筋書きも異なります。 小説の主人公は「きーちゃん」と呼ばれる障害者の女性です。きーちゃんは体を動かすことができないばかりか、目も見えず話すこともできない重度障害者。自分の気持ちを表現する術はありませんが、耳は聞こえているので聴覚情報は入ってきます。周囲の人間が自分を表現する言葉や態度から、「きっと自分は醜いのだろう」と感じているきーちゃん。そんなきーちゃんへずっと話しかけているのが、のちに事件を起こすこととなる“さとくん”です。さとくんは独り言のように、自分の日常に起きた出来事をきーちゃんに語ります。そんな話を聞いて、人知れず思いを巡らせるきーちゃん。きーちゃんの頭の中は想像力も語彙も豊かです。特にさとくんが入所者たちに読んで聞かせる紙芝居『花さかじいさん』から「“善”が〈富・福・美〉を生み出すのではなく〈富・福・美〉があるから“善”なのではないか、すなわち醜い私たちは“悪”なのではないか」と考えるシーンは秀逸。すべてを持つ強者が善とされ、持たざる弱者が悪であるかのように捉えられがちな現代全体への考察は本作のテーマをわかりやすく示す一例であり、その鋭い着眼点にハッとさせられました。 また、きーちゃんの視点で描かれるさとくんの変化にも注目。さとくんが入所者に読む紙芝居は、職員が必ずすべき仕事ではなく、さとくんの自発的な行動です。その行動は入所者には歓迎されますが、職員には「いらない仕事を増やしている」と疎まれることも。 このエピソードからもわかるように、さとくんは一言で“悪”と断言できる人間ではないのです。他の職員のように入所者を痛めつけることはせず、集団痴漢にあっている(と思われる)被害者を助けようとするなど、人一倍純粋で正義感があるような面も。そんなさとくんがいろいろな出来事をきっかけに変容していく様子が小説ではじっくり描かれます。しかし変容と言っても、最後までやはりさとくんは完全な悪としては描かれません。事件の準備をする一方で、広告で見たとある子どものためにユニセフへ寄付金を送ります。「今から行うことは殺人ではない、相手は人ではないから。自分のやることに賛同するものも多くいるはずだ」とさとくんは心の底から考えているので、自分が悪であるという認識は一ミリもないのです。「人とはなんなのか」「命とはなんなのか」そんな重い問いかけを残し、善悪の基準すら揺さぶってくる本作。映画と小説ではその根幹は同じでも、描かれるディテールは全く異なります。どちらも観る、読むのに気力を必要とする一作ですが、ぜひ見てほしい作品です。【ダ・ヴィンチ】映画「月」内容が内容だけに心の準備も必要でも、チャンスがあれば見てみたい作品ですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.04
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「職場の発達障害」岩波明著/PHP新書 評者は、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害)の部下とどう接していいかがわからずに悩んでいる中間管理職から相談を受けることがときどきある。また人事担当者からも発達障害を抱える職員の人事で苦労しているという話を聞く。そういう人たちのよき相談相手となってくれるのが本書だ。 岩波明氏(精神科医)は、個々の企業の文化を踏まえた上で発達障害がある人の受け入れ体制を構築することが必要であると説く。<会社の「空気」にはいろいろなタイプがあって、上司であろうと、経営者であろうと、構わず議論を吹っかけてやっつけても構わないようなところや、そういった熱気が求められている部署があるのは確かだ。イーロン・マスクが起業した当時のPayPalは、常に深夜まで議論が絶えない「戦争状態」のような職場だったらしい。/けれども日本の大部分の会社では、陰でいじめや嫌がらせが横行していても、議論も争いも表立って起きることは少ないし、上席で立場のある人物は論破されることを好まない。会社の中の事柄は、組織を牛耳っている人物の筋書き通りに、静かに進行していくのが通例である。たとえその方向が会社に損害をもたらす可能性が大きくとも、逆らってはいけないのである> 岩波氏は、とりあえず上司には逆らわず、就業規則のみならず組織の掟にも従わなくてはならないという企業文化を前提に、ADHD、ASDの人々に対する治療法を具体例とともに説得力のある形で記す。その上で企業戦略として発達障害者を包摂していくことの合理性を説く。<一般の社会、あるいは経営者側は彼らをうまく扱えないために邪魔な者として排除しようとするかもしれない。しかし、硬直した現状を打破する新しいブレークスルーを生み出すためには、本来はそういった「非常識な感性」を適切にマネージし、活用することが必要なのである> 特にイノベーションにおいては、「非常識な感性」が重要になる。そのとき発達障害を抱える社員を抱える企業に優位性が生じる場合がある。中間管理職と人事担当者にとって必読の書だ。 【日刊ゲンダイデジタル】職場の発達障害 (PHP新書) [ 岩波 明 ]職場での受け入れの器の大きさにより、発達障害者本人の成長にも関わってきますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.03
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「本当はばばが被害者」気遣う孫 発達障害の子育てに悩み 9歳孫首絞め殺害未遂 祖母「疲れてしまった」 香取市で今年3月、無職女性(78)が同居する孫の小学男児(10)=当時(9)=の首を締めて殺害しようとした事件。千葉地裁は12日、殺人未遂罪に問われた女性に対し、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役4年6月)の判決を言い渡した。女性は裁判で自閉症スペクトラムなどの発達障害がある孫の育て方が分からず「疲れてしまっていた」と吐露。行政や学校にも相談したが、事態は好転せず負担は増える一方だった。女性が最愛の孫の殺害を決意するという最悪の選択をする経緯が法廷で明らかになった。 検察側の冒頭陳述や法廷での証言などによると、事件当時、女性は夫と長男、長男の息子の孫と暮らしていた。長男が離婚し、さらに介護の仕事で多忙だったため、女性は孫が3歳の頃から、育児のほとんどを一人で担っていた。 男児は保育園を卒園する直前に、自閉症スペクトラムと注意欠陥多動性障害(ADHD)と診断を受け ・・・【残り 975文字】(会員限定記事です)【千葉日報】離婚して子どもを父親が引き取るケースも珍しいですね。結局は祖母に負担が掛かり、最悪の事態に。自治体には今後、しっかり支援をして欲しいです。命が奪われずに済んで不幸中の幸いでしたね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.02
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川崎市自閉症協会 障害者雇用の現場を知る(株)富士通ゼネラルを視察〈川崎市高津区〉一般社団法人川崎市自閉症協会の関係者が9月29日、区内末長にある「株式会社富士通ゼネラル」を訪れ障害者雇用の現場を見学した。同社は「世界自閉症啓発デー」(4月2日)に合わせて、建物を青く照らす「ブルーライトアップ」を実施。自閉症をはじめとした発達障害への理解促進に向けて様々な取り組みを実践している。業務詳細の質問もまた50年以上前から障害者雇用を進めていることなども縁となり、川崎市自閉症協会とも協調。昨年からは雇用現場の視察を行っている。この日の視察では協会の会員ら9人が同社を訪問。発送業務や掃除業務などで障害者が就労している現場や、また働きやすいよう工夫されている様子を見学。終了後、参加者からは「雇用形態に関して」や「業務の詳細」などに関して質問が寄せられていた。川崎市自閉症協会の担当者は「皆さんから元気よく挨拶して頂き、素敵な職場だなと感銘を受けた」などと話していた。タウンニュース高津区版[グノシー]実際に働く現場を視察きちんと障害者雇用の受け皿のある企業は、訪問、視察の甲斐がありますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.10.01
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ASDの約2割、ADHDの1割強がギフテッド!?昭和大学発達障害医療研究所所長の太田晴久氏に聞く 成人の神経発達症(発達障害)を専門とする外来を2008年に立ち上げ、成人の神経発達症診療の国内における中心的役割を果たしている昭和大学附属烏山病院。昭和大学発達障害医療研究所所長で准教授の太田晴久氏に成人の神経発達症の診療の現状と、発達障害に占めるギフテッド(2E)の割合に関する調査の結果を聞いた(文中敬称略)。[日経メディカル]会員登録記事なのが残念ですが、タイトルにその調査結果が示されていますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.09.30
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【詳報】「障害者なんか産んだら許さんけえよ」死産・流産5回…障害のある8歳息子を絞殺した妻を「追い詰めた夫」の非情な仕打ち《岡山・息子殺害事件》 9月20日から裁判員裁判が始まった、岡山県で起きた母親による知的障害のある息子の殺害事件。裁判が進んでいくと、そこには誰にも頼れず、夫のDVから逃げられず絶望の末、息子とともに命を絶とうとした母親の姿が浮き彫りになった――。愛する息子の首をタオルで絞めて殺害 「唯一無二の存在。何にも代えがたい宝です」 息子の存在について、母親はそう答えた。だが、母親はその手で愛する息子を殺害した――。 事件が起きたのは2022年6月7日のこと。 岡山県和気町に住む藤井典子被告(36歳)は、重度の知的障害があった長男の蒼天(そうた)くん(当時8歳)の首をタオルで絞めて殺害した殺人の罪などに問われていた。裁判員裁判は2023年9月20日から始まり、25日に結審。 検察側は、典子被告が息子に対して何度も「ごめんね」などと謝罪の言葉を語っていたことを指摘。「違法性を認識していて、責任能力があった。殺害がやむを得なかった事情はない」とし、懲役8年を求刑した。 ・・長文なので、続きはリンク先へ。週刊現代(講談社)【YAHOOニュース】何とも悲惨な事件ですね。出会いは仕方なかったにせよ、どこかで別れる手段を見出せれば良かったのでしょうね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.09.29
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「保健文化賞」発達障害の子ども育てた親の団体が受賞発達障害の子どもを育てた親が、その経験を生かして相談や助言を行う活動をしている鳥取県内の団体が、地域の福祉向上に貢献したとして「保健文化賞」を受賞しました。「保健文化賞」は、地域に密着しながら保健衛生や福祉の課題に取り組む団体と個人に贈られるもので、鳥取県内からは鳥取市に事務局を置く団体「ペアレントメンター鳥取」が受賞しました。「ペアレントメンター」は発達障害の子どもを育てた経験がある親が、子育てに悩む保護者の相談相手になったり助言したりする取り組みです。この団体では県から委託を受けて10年前から活動を続けていて、研修を受講して登録している県内84人の先輩の保護者を相談内容に応じて紹介しています。団体を運営する県自閉症協会の乾和子理事長は「周りのママ友には話せないような悩みを抱えていることもあると思う。その人にあった相談相手を紹介して、一緒になって考えていく活動を続けていきたい」と話していました。「ペアレントメンター鳥取」の電話番号は0857−30−0670で、平日の午前10時から午後2時まで相談を受け付けています。NHKNEWSWEB 【鳥取NEWS WEB】(動画あり)県内84人の先輩保護者がいるとは心強いですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.09.28
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42歳、自閉症の男性が自立を目指すドキュメンタリー映画「マイ・ファミリー」公開オランダに暮らす自閉症の男性ケース・モンマの8年間を記録したドキュメンタリー映画「マイ・ファミリー~自閉症の僕のひとり立ち」が、11月25日より東京・K's cinemaにて公開される。実家の離れで長年“半分自立”した暮らしを送ってきた42歳のケース。しかし、かいがいしく世話をしてくれる両親はもう80代で老い先短い年齢になっていた。ケースは本当の自立を目指して一人暮らしをすることにしたが、その道は前途多難。本作では息子の自立を目指す家族の姿を時にユーモラスに、時に赤裸々に映し出す。監督を務めたのは、オランダ本国で450万人が鑑賞したと言われ、のちにテレビシリーズ化もされた「ケースのためにできること」を手がけたモニーク・ノルテ。ケースとは1997年に出会って以来、26年間にわたって交友があり、ケースと両親の関係を撮り続けてきた。 日本国内では「EUフィルムデーズ 2023」にて105分のオリジナル版が上映されたが、今回ノルテの許可を得て83分の短縮版が公開されることになった。配給はパンドラが担当。映画ナタリー【YAHOOニュース】83分、かなりの短縮版の中で監督の映し出したもの、是非観てみたいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.09.27
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発達障害児と保護者 農作業で交流しよう 七山発達障害児とその保護者が農業体験を通じて交流するイベント「七山リトリート」が14日、唐津市七山滝川の観光施設「おいでな菜園」の貸し農園で行われる。企画したのは七山地区の地域おこし協力隊員・野田早百理さん(40)。イベントを通じて、共同で農作業をしながら共に支え合う「CSA(コミュニティー・サポーテッド・アグリカルチャー)」を来年1月から実践する仲間を募る狙いもある。野田さんは元銀行員の夫とともに2021年4月、子ども3人を合わせた一家で、山口県岩国市から移住した。夫婦で協力隊員として地域の情報をPRする仕事に取り組んでいる。 自閉スペクトラム症の長女(5)の療育環境を求めたことが移住のきっかけ。中国・四国・九州で移住先を数年かけて探した。水のおいしさと、夫婦で協力隊員を務められるメリットを生かし、七山での暮らしを決めた。 豊かな自然の中で、長女が安定して日々を過ごしていることが何よりの喜びだ。長男(7)、次男(3)も元気に暮らしている。自身もゆとりをもって子どもたちと向き合えるようになった。農業は未体験だったが、周囲の協力や励ましで技術を磨いた。土に触れ、癒やされているのを実感している。【読売新聞】お子さん3人もいらして、頑張っていますね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.09.26
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学校で教わった勉強法でうまくいかないときはどうする? 発達障害のある子が工夫と努力で編み出した、多様な学び方・大公開![合同出版株式会社]合同出版株式会社から2023年9月27日に『LDの子が見つけたこんな勉強法』野口晃菜+田中裕一【編著】が刊行されます。Amazonや楽天ブックス、全国の書店等でお求めいただけます。この本では多数派とは学び方が異なることをLearning Difference(ラーニング・ディファレンス=LD)と呼んでいます。当事者と家族に協力してもらい、これまでの学校生活での困りごとに対してどのような工夫をしてきたのかを1冊にまとめました。支援者や保護者が読んで参考にしたり、困難さを感じているLDの子どもたちが活用できるようにイラストを使って編集しています。工夫の事例だけでなく、インタビューも多数盛り込みました。今の学校は、残念ながら多数派を中心としたやり方に少数派があわせているため、学び方にバリアを感じる人たちがたくさんいます。バリアを解消するための合理的配慮の求め方、周囲への理解の仰ぎ方、勉強に対する考え方などを知って、自分に合った学び方を見つけて見ませんか?・・[jiji.com]LDの子が見つけたこんな勉強法 「学び方」はひとつじゃない! [ 野口晃菜 ]自分らしい勉強法さえ極めれば、生きにくさは多少たりとも軽減されそうですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.09.25
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知的障害者のスポーツ支援 熊本空港に飲料の自販機設置知的障害者のスポーツ競技を支援する自動販売機が熊本空港に設置され、2日関係者が協定を結びました。 2日は、熊本国際空港の山川 秀明社長と『スペシャルオリンピックス日本・熊本』の潮谷 義子理事長、『コカ・コーラボトラーズジャパン』の担当者が協定書を取り交わしました。 『スペシャルオリンピックス日本・熊本』は知的障害のある人たちにスポーツの機会を提供する取り組みを行っていて、今回空港に設置された自動販売機の売り上げの一部が寄付されます。『スペシャルオリンピックス日本・熊本』を支援するコカ・コーラの自販機の設置は県内で11台目で、これまでに寄付の総額は532万円に上っています。テレビ熊本【YAHOOニュース】こういう取り組みはどんどん進めて欲しいですね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.09.24
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保育現場から生まれたおもちゃのアイデア集 『発達障害の子どもがとことんあそべる 手作り 感覚おもちゃ』発売[株式会社世界文化ホールディングス]世界文化社は、『発達障害の子どもがとことんあそべる 手作り 感覚おもちゃ』を、10月1日に発売いたしました。発達障害のある子どもは、あそびを通じて感覚に心地よい刺激が入ると気持ちが安定します。本書では、五感二覚に訴える動きで、子どもが直感的にあそべるおもちゃの作り方をご紹介! 保育の現場で子どもたちが夢中になった、実証済みのアイデア集です。あそび込めると子どもは変わる!子どもの好ましくない行動は、あそんでいないときに起こる。これは、まぎれもない事実です。好ましくない行動は、夢中になってあそんでいる場面では起きません。ですから支援者の方には、その行動自体にフォーカスするより、「楽しくあそぶ子ども」を想像してもらいます。好ましくない行動をとる”困った子”という否定的な視点から、”夢中になってあそぶ子“ という肯定的なイメージに切り替わると、見方が変わり、子どもの味方になれるでしょう。そのためには、子どもが直感的に「心地よい」「おもしろそう」と感じ、夢中になれるおもちゃが必要です。本書では、現場の保育者が実際に作り、子どもたちが楽しくあそんだおもちゃを紹介しています。それであそんだ子どもたちは、好ましくない行動が減っただけでなく、機嫌がよくなり、気持ちが安定しました。子どもの喜ぶ顔を思い浮かべながらおもちゃを作る作業は、ことのほか楽しいものです。子どもも大人も幸せになれるおもちゃを、ぜひ作ってみてください。きらきら光る、くるくる回る、ひっぱると伸び縮みする…。発達障害のある子どもが思わず見て、触りたくなるおもちゃを簡単に作れます!型紙や作り方のイラストつき! 100円ショップの材料ですぐに作れるものばかり多くのおもちゃが100円ショップの材料で簡単に作れるので、作業が負担にならず、量産もしやすいです!色や素材、難易度のアレンジ例が豊富で、子どもの発達や好みに合わせやすい!子どもの好きな色やキャラクターを使ったり、手先の器用さに合わせて難易度を調整したりできるのも、手作りのよさです。・・・【JIJI.COM】発達障害の子どもがとことんあそべる 手作り 感覚おもちゃ (PriPriパレットブックス) [ 藤原 里美 ]手作りの玩具はそれだけでも心惹かれるものがあるのでしょうね。562万アクセス達成しております。いつもご訪問にコメント、感謝です。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.09.23
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CA志望の女性が就活中に空港のトイレで出産、赤ちゃんを殺害…「自首ってなんですか?」彼女が裁判中に笑みを浮かべた深刻な理由『境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ』より 境界知能の子どもは、知能指数(IQ)「70以上85未満」とされています。知的障害に該当する「IQ70未満」ではないものの、IQの平均域と言われている「IQ85以上115未満」には届きません。境界知能の子どもは、普通学級の授業にギリギリついていけるかいけないかのラインにいる“はざまの存在”なのです。彼ら彼女らは、どのようなしんどさ、認知機能の問題を抱えているのでしょうか? ここでは、児童精神科医の宮口幸治氏が、境界知能の子どもたちの実態を解説しつつ、子どもたちの可能性を伸ばすための方法を綴った『境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ』(SB新書)より一部を抜粋してお届けします。(全2回の1回目/2回目に続く)「IQ70以上」だと障害とは判定されにくい 知的障害には、おおむね「IQ70未満」という基準があります。 逆にいえば、原則として「IQが70以上」あると、社会生活を送る上で生きにくさを感じていても知的障害とは判定されにくいことを意味します。かつて、IQが 71、72、73などと70を少し上回っただけで、「知的には問題ない」、「知的障害ではない」と診断されるケースも多々みてきました。 Kさんは、小学生の頃から授業についていけないことがあり、母親からよく叱責を受けて育ちました。それでも成績はおおむね「3」の評価で、目立つトラブルもなく、どちらかというとおとなしい子どもでした。大学に進学し、2年のときには、ハワイに短期間のインターンシップ留学をして職場体験を経験しました。Kさんの夢はキャビンアテンダントになることです。4年生になるとKさんは、就職活動のためにたびたび上京し、航空業界やホテル業界を中心に就職試験を受けます。しかし、企業に提出するエントリーシートの質問の意味がわからず、空欄ばかりになることもありました。知的障害の様相が「身勝手で短絡的」に さらにいえば、裁判長が判決文で述べた「身勝手で短絡的」に見えてしまうというのも、まさに知的障害の特徴のひとつと考えます。知的障害であれば、先のことを想像して考えるのが苦手なので問題を先送りしたまま現実に直面し、場当たり的な行動に出てしまう可能性もあるのです。 ほかにも判決文には、「空港職員等に助けを求めようともしていない」羽田空港のトイレで出産 実はKさんは、誰にも言えない秘密を抱えていました。就職活動をしながら、臨月の身だったのです。両親はこれまでになく喜んで就活を応援してくれます。「関係が崩れるのが怖い」と思い、相談できません。 2019年11月、就職活動のために上京した羽田空港のトイレでKさんは赤ちゃんを産み落とします。そして直後に殺害。遺体を紙袋に入れて空港内にあるカフェに向かいます。 そこでアップルパイとチョコレートスムージーを注文し、写真を撮影。「頑張っている自分へのご褒美」というコメントをつけてインスタグラムにアップしています。その夜、Kさんは東京都港区の公園に移動し、素手で穴を掘り、遺体を埋めました。そうして翌日、予定通りに就職面接を受けたのです。気づかれない「境界知能」だったKさん 赤子の殺害の事実だけを記事で読めばKさんのことをサイコパス的な、まるで理解不能な人間、その行動は常識が通じない身勝手なものだと思われた方もおられるかと想像します。 Kさんの事件の判決は2021年9月に下されました。裁判長は「就職活動への影響を避けるべく、自らの将来に障害となる女児の存在をなかったものにするため殺害した。身勝手で短絡的だ」と述べ、懲役5年の実刑判決を言い渡しました。 でも果たして、「身勝手な人間だからこんな犯罪を行った」のでしょうか。実は、この事件にはある背景がありました。公判前の検査では、被告人のIQは74で「境界知能」に相当していたのです。境界知能は、正常域と知的障害の間に追加されるイメージです。一般に、IQ70以上は知的障害と判定されないことも少なくありません。しかし、IQ70~84は、何らかの支援が必要とされる「境界知能」に当たります。「知的障害グレーゾーン」とも呼ばれる境界知能は統計学上、人口の約14%が該当します。成人でおよそ中学3年生程度の知的能力です。障害ではないので、行政の支援の対象外です。行政の福祉サービスを受けるには、療育手帳を取る必要がありますが、境界知能では、手帳は取れません(ただし、発達障害で手帳を取れる可能性はあります)。 今、声を大にして申し上げたいのは「発達障害でも知的障害でもない境界知能の人たち」の存在です。今の福祉サービスでは、知的障害の人が受けられる支援や発達障害の人が受けられる支援の両方から外れてしまうのです。後先を考えて行動するのが苦手 先述したKさんは、裁判中に「自首」や「殺める」といった言葉が理解できず、ごまかすために笑うなどして裁判長がいらだつ場面があったと報じられています。また、「自首を考えなかったのか」と問われ、「自首ってなんですか」と問い返し、「そんな制度があるなんて知らなかった」と答える場面があったそうです。 それでも、彼女の知的能力は「低いとはいえ正常範囲内で大きな問題はない」と裁判所では判断され、懲役5年の実刑判決が下されます。 一般的に、知的障害をもつ人は、後先を考えて行動するのが苦手です。境界知能の人にもその傾向はあります。これをやったらどうなるのか?先のことを想像するのが苦手なのです。とくにあわてて何かをしなければいけないときに、後先を考えずに場当たり的に判断し、突発的な行動をしがちです。うまく人に相談できない 真相はわかりませんが、Kさんは、計画性があったわけではなく、突発的に殺害してしまった可能性もあります。弁護側は最終弁論で「被告には、エントリーシートを埋めるようアドバイスをする人もいなかった。事件についても、相談できる人がいれば起きなかった」と主張したそうです。 うまく人に相談できないというのも、知的障害や境界知能によく見られる特徴です。とくに境界知能の場合、「やる気がない」「怠けている」ととらえられ、周囲の人に理解されないまま、挫折を重ねて孤立するケースが数多くあるのです。 証人として出廷したKさんの母親は、幼い頃から叱責を繰り返したと打ち明け、「苦しい気持ちを何ひとつわかっていなかった」と泣きながら証言したそうです。本来ならば、社会に出る前に家庭や学校で支援の道筋を立てる必要があったのに、と無念に思います。知的障害の様相が「身勝手で短絡的」に さらにいえば、裁判長が判決文で述べた「身勝手で短絡的」に見えてしまうというのも、まさに知的障害の特徴のひとつと考えます。知的障害であれば、先のことを想像して考えるのが苦手なので問題を先送りしたまま現実に直面し、場当たり的な行動に出てしまう可能性もあるのです。 ほかにも判決文には、「空港職員等に助けを求めようともしていない」「妊娠を隠し続け……これを直視せず、先送りしたまま出産を迎え……」「問題解決が困難である際に姑息的(一時しのぎ)あるいは強引な行動に至る傾向があり……」「母親に妊娠の事実を隠すなど……」 といった内容が書かれていました。困ったときに1人で抱え込んでしまい、融通を効かせて他者に助けを求めることが苦手だというのも、まさに知的障害の特徴のひとつと言えるかもしれません。「普通の人」として裁かれ、判決が下されることも これだけ知的障害の特徴とも解釈できる様相を呈しているのに、知的な問題があるとは受け止められずに、本人の身勝手さ、思慮の浅さばかりが浮き彫りにされてしまったのです。 これは場合によっては冤罪にもつながりかねない大きな問題だと思っています。 先日もある県で裁判官向けに境界知能について講演をしたのですが、みなさん、知的障害についてすらあまりご存じではありませんでした。「知的障害ってそもそもどういう状態を指すのですか?」というレベルの方もおられました。「境界知能」であればさらにご存じない方も多いはずです。そんな裁判官の方々が、被告人がおぼつかない言動をとり質問に適切に答えられない様子を見せても、知的な問題を疑うのは難しいと思いました。 知的障害があったとしても、気づかれずに「普通の人」として裁かれ、判決が下されることもあるわけです。これは恐ろしいことだと思います。【文春オンライン】境界知能の子どもたち 「IQ70以上85未満」の生きづらさ (SB新書) [ 宮口幸治 ]いくら隠そうとしても、妊娠を実際に隠してトイレで出産とは信じられないできごとで、親御さんが全く気が付かなかったのだとしたら、親の方にも何か問題がありそうですね。哀しく、辛い事件でしたね。☄にほんブログ村にほんブログ村
2023.09.22
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