イージー★ライター

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2003.09.12
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カテゴリ: 本・作家
先週、“王様のブランチ”の本のコーナーで紹介していて、「天童荒太を思い出させるような内容」といっていて、思わず書店でチェック。装幀の絵のインパクトも手伝って購入しました。

天童荒太を、、というのは多大に???がつくけれど、「永遠の仔」とてらしあわせれば、子供時代の狭い対人関係の中でどうしようもない絶望感を味わってしまって、子供の目をなくしてしまったという点では共通点があるのかもしない。

客観的にしか自分やまわりをみれなくなった時は、誰も助けることができないほど壊れてしまう前兆なのか。とてもせつない。
しかし、「いじめ」も「やくざ」も「事件」も重く暗い話ばかりだが、それだけじゃない違う空気感がある。
人間として生きるのがいやになったとしても、やっぱり、人間が嫌いにはなれなかった主人公がいたからか。著者のうまさか。
神父とのかかわりもいやじゃない。せつなさに久しぶりに本を読んで涙ぐみそうになってしまった。

ひとりでいるのが淋しいのが「孤独」、仲間が欲しいのにひとりぼっちが「孤立」、誇りがあるのが「孤高」
そんな言葉がものすごく残ってます。

主人公を「おまえは」と語るのはなれるのに若干時間がかかりましたが、よみやすい嫌いじゃない文章でした。他の作品と本作は毛色が違うといわれているようですが、是非読んでみたいと思ってます。





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最終更新日  2004.08.29 13:41:49
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ao_6 @ Re[1]:「ブラックスワン」(05/11) ぷちてん525さん どうも~、気づいたら…

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