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February 22, 2009
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カテゴリ: ヒーローマンガ
200X年、8月。静岡県西部に発生した地震で県全域に被害が出る中、FBI特命捜査官の滝二郎は富士山麓の崩壊現場を訪れる。以前「仮面ライダー」とともに、この地で悪の秘密結社「ショッカー」とともに死闘を繰り広げ、大要塞のあった場所を探索中に、無残に首を切り取られた自衛隊員の死体と記憶を失い戸惑う、門脇純と名乗る不思議な少年と出会った。。。

先に発売して既に人気を得ていた「仮面ライダーSPIRITS」とあえて差別化を図り、共倒れを防ぐべく注意して書かれた(此方だけが倒れた気もするが。。。)「最後のイシノモリ仮面ライダー」のストーリー。それが、小説「仮面ライダーEVE」です。

「SPIRITS」 が(一部原作も含みつつ)「TV版」仮面ライダーを強く意識しているのに対して「EVE」は石ノ森章太郎氏が描いた「萬画版」仮面ライダーの世界観を取り込んだ「正当なる続編」であるというのが最大の特徴。。。従って滝は「和也」ではなく「二郎」ですし、藤兵衛は本郷邸の執事という設定。TV版の仮面ライダーしか知らない人は、明らかに戸惑う。
 また、テレビでは表現が難しい様な主人公「ガイボーグ」のデザインや特別な能力、人の原型をほとんど残さない生物的な怪人像。さらに、テレビ版と違って必殺技をくらった怪人が爆発を起こすような派手さはなく、怪人との戦い自体がより過激である種残酷ですらあるのも特徴であると思います。

平成シリーズの仮面ライダーでは置き忘れた「戦士の苦悩」というものが、「EVE」で描かれています。改造を施された己の身体、30年もコールドスリープしていた事実、母親が怪人の毒牙に掛かり、妹には拒絶され、滝の提案に反発しながらも次第に怪人との戦いに自らの居場所を求めて苦悩する。この姿こそ、「仮面ライダー」という哀しき戦士が本来持っていた本質だったはず。。。

正直、「萬画版」仮面ライダーの続編を謳うこの作品に、歴代ライダーは無用だったと思わずにいれません(各組織の再生怪人も含めて) 良く受け止めればファンサービスとも言えますが、特に見せ場がない以上、やはり余計だったと「SPIRITS」とあえて差別化を図ったはずなのに二番煎じになってる。。。
「ブラック」出すなら完全に差別できて「石」の問題もクリアーできた気がしますがね。。。
「ガイボーグ」用の愛車については当時の平成ライダーに絡ませるのでありかな(笑)「あの人」も「声」で出てるしね。





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Last updated  February 22, 2009 10:47:23 PM
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Re:最後の「ライダー」(02/22)  
嵐田 流星  さん
差別(区別)化といえば最近「仮面ライダーG」なるライダーの確認が報告されているw
タイトルの「G」は「吾郎」から来ているといい、仮面ライダーGに変身する主人公のソムリエ「吾郎」吾郎の恋人のシェフを釈由美子、悪の組織を率いて仮面ライダーGと対決する男を上地雄輔が演じるなど(チラッとだが「ゼブラマン」こと哀川翔も出でくる贅沢な創りだ)特撮縁のある俳優を使う豪華な?「ライダー」である。また、放送中の「仮面ライダーディケイド」をはじめ、「電王」などの「平成ライダー」も勢ぞろいし、制作には東映、石森プロが全面協力。
1話だけではもったいない気もするが実際は稲垣吾郎を一年間使う制作費なんて出ないだろなw
こういった「パロディ系」の仮面ライダー作品といえば、「仮面ノリダー」を真っ先に思い浮かべるんですが、あれはあれで大好きだったなぁw

(February 22, 2009 11:12:09 PM)

これ結局挫折しました  
雷蔵 さん
文字だけで仮面ライダーのドラマを進めていくのって、とてつもなく難しいです。プロだからやってのけて当然ですが、その魅力を削いだのは、なんといっても他人が描いた挿絵です。石森画風の他人の絵というのは、似せていればいるほど鼻につく。
変身後の主人公の顔も嫌いなんだけどね。 (February 22, 2009 11:15:07 PM)

Re:これ結局挫折しました(02/22)  
嵐田 流星  さん
雷蔵さん
>石森画風の他人の絵というのは、似せていればいるほど鼻につく。
>変身後の主人公の顔も嫌いなんだけどね。

今のTV版よりはマシですが、私も嫌いですw
(February 22, 2009 11:21:13 PM)

Re[1]:これ結局挫折しました(02/22)  
雷蔵 さん
「G」は、響鬼やディケイド同様ああいうデザインワークスをやった時点で、東映ヒーローであっても仮面ライダーじゃない。むしろ超神。

小説版といえば、2002~03年に出版された「仮面ライダー1971」「仮面ライダー1972」が、完結編を加筆した「仮面ライダー1971-1973」として再版されました。
新書版600ページ(2段組)に、ただの1枚も写真、挿絵がない。表紙にも無い。
この潔さは大いに歓迎です。 (March 1, 2009 10:59:47 PM)

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