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カテゴリ: ひびきの不登校
昨日、ひびきの三者面談の日でした。

面談の日を決めたとき「もし本人が行きたくないようなら、学校へ電話します。」と先生に話しました。先生は「そうなったときは、ご自宅にうかがわせてもらいます」とおっしゃってくれました。

結局のところ、そんな心配は必要なく、シャワーを浴びたひびと、昼ごはんを食べて、一緒に出かけることができました。久しぶりに着た制服のズボンが妙に短くって笑ってしまいました。

1時間ほど先生と話をしました。
いろいろな配布物をいただき、今後の進路について話が及びました。
「今後はどんなふうに考えてる?」
「何も考えていません。このままでいいかなと思っています。今は何も考えられないです。高校へ行くとか大学へ行くとか。」
「ずっとこのままなのか? お母さんだってずっと生きていないぞ。何かやりたいこととかないのか?」
「その時(私が死んだとき)には、これからどうするか考えると思います。遅いかもしれませんが。でも今は何もないです。」

私はだまってずっとやり取りを聞いていました。

ひびきが頼もしく感じた。
今まで、ずっと立派な受け答えをしてきました。立派な考えを持っているね、しっかりしているね、と言われてきました。
それは、相手の顔色を見て、そういわれることを想定した答えだったのです。こういうことを言えば、ほめられる、相手が望んでいる答えはこういうことなんだろう。そうやって過ごしてきた。そして、それが「ひびき」という人物像になっていた。
でも、それは本当の「ひびき」ではなかった。「違う、違う、これは俺じゃない。でも、じゃあ俺って? ひびきって何をしたいんだ? 何を望んでる? 俺って誰だ?」
きっと、そう叫んでいたことでしょう。

今ここにいるひびきは、自分を探しているひびきです。

先生の質問に対して「高校に行こうかとも考えている」「パソコンが好きだからそういう仕事に就きたい」「行けないかもしれないけど、行きたいと思っている」なんとでも答えられただろう。
でもそれをしなかった。自分の言葉で、自分の今の気持ちを正直に答えた。
私はそれが嬉しかった。嬉しくて嬉しくて、聞きながら泣けそうになるほどだった。
だって「わからない」っていう答えが今のひびきには一番適当な答えだと思えるから。


「ひびきのこと、大丈夫だと思えるようになりました。きっといつか自分を見つけて進んでいってくれると思っています。」そう付け加えた。

その後は高校の体験入学の申し込みについて話をした。転勤の話もした。たがら転勤先の高校のオープンスクールも申し込みをしたいと告げた。
ひびきもそれには賛成してくれたから。高校に行きたいなんて気持ちはない。でも行って体験するのも悪くない、そう思ってくれたようだった。

高校の体験入学に行くまでに髪を切った方がいいぞと先生に言われたことが気になったのか、帰り道「髪を切りに行く」というので、美容院に送っていった。
ひびきの晴れ晴れとした、自信に満ちた顔がとてもまぶしかった。



ひびき、ありがとう。とても充実した時間が過ごせたよ。






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最終更新日  2009.07.31 15:47:33
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