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October 4, 2007
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カテゴリ: 音楽
モーツァルトの残した名曲の中には、先輩の作品から素材を借用した、いわゆる「パクリ」作品があることは、よく知られています。著作権のない時代、別に悪いことではありませんし、そんなことだったら、バッハも、ハイドンも、ベートーヴェン、ブラームスもやっています。でも、現代の我々にとっては、オリジナルの作品を知らないので、天才が初めて作った作品と思っていたものが、「パクリ」だと知ったときは、ビミョーな感覚ですよね。

先日、 ミヒャエル・ハイドンの『レクイエム』 が、 モーツァルトの『レクイエム』 のオリジナルだったと知ったときも驚きでした。そのCDには、ミヒャエル・ハイドンの変ロ長調の交響曲も入っていて、こちらが モーツァルトの交響曲第29番 とそっくりだったりして、これまたびっくりという感じでした。

そして、そして、今回も大物の「パクリ」疑惑が発覚です。今回は、ヴァンハルの交響曲ニ長調D17。 先日以来

今回の、ヴァンハルの交響曲ニ長調D17の第1楽章は、な、なんと、 モーツァルトの交響曲第41番『ジュピター』 とそっくり。 また、ヴァンハルの作品カタログを作っているDr.ブライアンにいわせると、冒頭の部分は、 モーツァルトの交響曲第36番『リンツ』 の第2楽章のオリジナルだというのです。これは驚きでした。

ヴァンハルの交響曲ニ長調D17の第1楽章は、全曲のニ長調という調性に反して、ニ短調、アンダンテ・モルトの導入部で始まります。このメロディー、そのまま長調に直すと、ヘ長調。あれま、確かに『リンツ』の第2楽章ではないですか オーケストレーションまでそっくり。そして、輝かしいアレグロ・モデラートになると、調性は違うものの、弦楽器のアインザッツや、トランペットとティンパニーの付点リズムなどが『ジュピター』の第1楽章にそっくり。提示部後半には、『ジュピター』の命名のもととなった、弦楽器の稲妻のようなグリッサンド(確か、このグリッサンドをシューマンが「ジュピターの愉快な稲妻」と評したんでしたよね。)も目白押しです。このグリッサンドを展開部で何度も繰り返すあたりも、まったく共通のコンセプト。これは、「パクリ」以外の何者でもないでしょ。

と、考えて見ると…、『ジュピター』の前作で、ほぼ同時に作曲された有名な 交響曲第40番 は、かつてヴァンハルの名を世界的な有名にした交響曲と同じ、ト短調で書かれています。う~ん、もしかして、もしかしてですよ、モーツァルトの一対の交響曲、第40番と第41番『ジュピター』は、仲良しだった先輩作曲家、ヴァンハルへのオマージュとして書かれたんではないでしょうか。奇しくも、この時期、2人ともウィーンに住んで、ともに逆境」っていうメッセージを感じたような気がしています。真偽のほどはわかりませんけど。

第2楽章では美しいオーボエのソロが活躍するこの交響曲ニ長調D17を、Dr.ブライアンは、ヴァンハルの交響曲中の最高傑作と評しています。自分も、ヴァンハルの作品全てを聴いたわけではありませんが、そう思います。モーツァルトやハイドンの作品に比べ、規模は小さいですが、内容ではまったくひけを取りません。これから、主要オーケストラの定番レパートリーとなってしかるべき作品だと思います。というか、そうしなければいけない! "must"、"have to"、いや、"should"、"strongly recomended!"かなぁ。 ぜひ聴いてみてください。

ヴァンハル ヴァンハル 交響曲集Vol.1 NAXOS 8.554341

 モーツァルト 交響曲集Vol.1  モーツァルト 交響曲集Vol.2


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最終更新日  February 26, 2008 11:17:35 AM
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Re:モーツァルト、パクリの現行犯! (>_<) ヴァンハルの交響曲ニ長調D17(10/04)  
パガニャーニャ さん
マイスターさんお勧めのヴァンハルのCDが数日前届きました。

交響曲集vol、1とヴァイオリン協奏曲集を買ってみました。


確かにモーツアルトと似てますね。
でもやはり似て非なるものです。
ヴァンハル、気に入りました!!

ヴァイオリン協奏曲はモーツアルトのものより、私は好きです。

どうしてヴァンハルが有名にならなかったのか・・・
これからでも遅くはないですよね。もっとみんなに聴いてもらいたいですね。

なかなか良いものを勧めていただきました。
ありがとうございます。

来年のゲヴァントハウスのコンサートで演奏される曲はなんですか?
(October 26, 2007 04:29:04 PM)

Re[1]:モーツァルト、パクリの現行犯! (>_<) ヴァンハルの交響曲ニ長調D17(10/04)  
パガニャーニャさん、おはようございま~す。(^0^)/
ヴァンハル、いいでしょ。すごい才能ですよね。第2集の、哀愁の漂うニ短調や、歯車の回転のようなメカニカルなニュアンスのモティーフが印象的なト長調など、個性的なシンフォニーがいっぱいですよ。

>ヴァイオリン協奏曲はモーツアルトのものより、私は好きです。

モーツァルト自身も、自分の作品があるのに、あえてヴァンハルのコンチェルトを弾いていたそうですね。(^0^)

>どうしてヴァンハルが有名にならなかったのか・・・
>これからでも遅くはないですよね。もっとみんなに聴いてもらいたいですね。

ヴァンハルは、当時は人気の作曲家だったらしいですが、金銭トラブルで隠居して、世間から忘れられてしまったのがいけなかったかもしれませんね。ハイドンと比較すると、これまで演奏されてきたハイドンの名曲は、晩年、それも、モーツァルトが亡くなって以降の作品が多いんですよね。ヴァンハルは、この時期、もう小編成のミサなどしか作曲しなくなっていました。この時期に、もう一度大編成の交響曲を作っていてくれたら、と思わずにはいられません。

>来年のゲヴァントハウスのコンサートで演奏される曲はなんですか?

2月3日が、ベートーヴェン:「エグモント」序曲 、交響曲第8番と、ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」、2月6日が、バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番、ベルク:ヴァイオリン協奏曲、マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」です。楽しみ~。よろしければ、ぜひっ!(^0^) (October 27, 2007 10:15:27 AM)

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