私の人生論 (思考が運命になる)

私の人生論 (思考が運命になる)

2024年04月16日
XML
カテゴリ: 認識の歩み



その施政には不手際が多く、
中興政権はわずか二年で崩壊しました。

新政の成否は、恩賞と土地問題の処理にありましたが、
恩賞の給源としての土地には限りがあるのに、
希望者はあまりにも多く、十分に行きわたらない上に、
寺社や公家には厚かったが、武家には薄かったので、
公武間に感情の疎隔が生れ、
新政に不平を抱く武士も多かったのです。


新たに勅裁によって知行権を安堵すると発表したので、
従来の権利保持者の間に多大の不安をひき起しました。

それで恩賞の申請や権利確認の訴訟のため、
全国から京都に上る人々は
おびただしい数にのぼったので、
一三三三(元弘三)年七月、朝廷では、
北条氏の党類のほかは、所領を安堵し、
訴訟のための上洛を止める命令を出しました。

すなわち北条氏の旧領以外は、
原則としてその知行権を変更しないことにし、
しかも恩賞方や雑訴決断所の言論は渋滞し、

一旦下した裁決を取消すような失態を
しばしば演じたので、
新政権に対する信頼はしだいに失われました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年04月16日 05時10分06秒
コメントを書く
[認識の歩み] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: