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◇1月の読了本 1ひとつ灯せ (宇江佐真理) 怪談話よりも男同士の嫉妬は怖い2家のロマンス (加藤幸子) 亡くなったあとも家を見守り続ける祖母(ホラーじゃないよ) 3酔いがさめたら、うちに帰ろう(鴨志田穣) 自嘲するアル中男の闘病記。西原理恵子の元夫。 4わらの人 (山本甲士) ヘアスタイルを変えてラッキーになった人たち【くりむーぷ389さん】のおすすめ! 5恋戦恋勝 (梓澤要) 馬琴の嫁を中心に時代小説連作短篇【かつきねえさん】のおすすめ! 6押入れのちよ (荻原浩) 少し怖い短篇小説集。『老猫』がくどいけど不気味。 7凍れるいのち (川嶋康男) 45年前の冬山遭難、一人だけ生還したリーダーが今だから語る全容。 8この人 直木三十五 (植村鞆音編) 直木の自伝(未完)、周囲の追想、川口松太郎『直木三十五ものがたり』など。9夜は短し歩けよ乙女 (森見登美彦) 【きらりこ。さん】【くりむーぷ389さん】のおすすめ!面白いの何のって!10私の夫はマサイ戦士 (永松真紀) マサイ戦士より日本武士がいいと思う。これから大変だー。 11恋する文豪 (柴門ふみ) サイモン流の文学ナビ。文豪小説を難く読むとは限らない。【ぱぐら2さん】もおすすめ! 12吉屋信子集・生霊 (東雅夫編) 少女小説だけじゃない、戦後の世相と女性を描いて一世風靡。 13十三匹の猫と哀妻と私 (古川薫) 入れ替わり立ち代りやってきたネコたち、追憶の妻とネコ。 14牙王物語 (戸川幸夫) きびしい自然、絶滅の日本狼一代記 15小説新潮12月号 16オール読物12月号 17小説現代12月号 計17冊 休みがあったわりに、私としては少ない数だった
2007.01.31
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宇江佐真理の江戸怪談、けっこう怖かった。百物語愛好会の面々が語る不思議話の連作だけれど、語られる話よりも、その中で渦巻く男同士の妬み嫉みが、エスカレートしていくのが恐い。紅一点の女性会員を巡って、あるいは商売上の僻みが昂じて、主人公が無邪気に振舞う言動がいちいち妬まれる。中だるみさせず、読み進むほどに息苦しくなる緊迫感でそのせいかどうか、めったに見ない悪夢まで見てしまった・・・上手い小説と思ったが、あまりにもゆとりがない、とも思う。一つや二つ、クスクス笑える箇所があってもいい。それに、商人同士の会話で「卒時ながら~」と話し掛けるところがありこれは武士のことばでは?と、非常に気になった。調べるまでの気持ちはないが、他の時代小説にはまず出ない言葉づかいでどうなのでしょうか〈ご存知の方がいらっしゃったら教えて~〉以前、直木賞候補になったときに、選考委員から時代考証の点で苦言を呈せられていたのを読んだことがあるし、その類?だとしたら残念。私の認識不足で、商人もそういう言葉を使った。ということも勿論ありうる。そうだったらいいな
2007.01.28
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久しぶりに啓文堂へ行ってきた。2日に啓文堂、3日にブックオフへ行って以来の本屋さん。気になっていた文庫3冊を購入。講談社文芸文庫が1冊あるのでけっこうな金額に 加能作次郎は読売新聞の書評欄で知った。実物を確認して良さそうなので、一瞬躊躇(値段)するが買う。古い小説は好きなほうだが、いつ読めるのか・・・。『文豪の探偵小説』はどなたかのブログで見た(と思う)谷崎・佐藤春夫・泉・三島・芥川・川端・太宰・志賀・森。文豪だけに渋いメンバー「謎」は殺人事件にとどまらず、人の心の奥底にこそ存在する、と、信じる巨匠たちの生み出した探偵小説の傑作の数々。(カバー後ろ文より)『総会屋勇次』もさんざん気になったうえ、いつも行く図書館に置いてないし見たら面白そうだし、Yondaシールが付いているし(笑)と買う。さらにキヨスクで『特上カバチ』7巻、『常務島耕作』6巻を一辺に発見キヨスクの袋が透けるので恥ずかし~。◆閑話休題昨日朝からPCがいかれて、一時は買い換えなくてはならないなーと覚悟でもFujitsuサポートセンターさまのおかげで回復それ以前に、オフイス2000のバージョンアップをしたら、2003年からの読書一覧(エクセル)が開かなくなり、今年のもダメで途中から作り直しぱそ子5歳半・ぷりん太5歳半・・・二人の行く末を心から案じる。
2007.01.24
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【くりむーぷ389】さんのブログで教えてもらった本です。私にはなじみのない作者ですが、内容が面白そうで激しく興味を持ち・・・この勘当たり~どちらかというと気の弱い人たちが、初めての床屋さんでマッサージされているうちに眠ってしまい、目が覚めたら思ってもみないヘアスタイルにされていた!「いいっておっしゃいましたよ」仕方なく店を出たものの、その後、周りの観る目も一変して、自分が違う自分になれる、自分の意志をはっきり伝えられる明るく強い性格になれることに気づく。連作で、どれもまとまりがよく感じの良い6編。どの作も、身近にありそうな(わかるわかる!)(そういうことあるよね~)ニヤニヤ読めて、読み終わりには(そうだよ。やってみなくちゃ、わからないんだよ~!)希望を感じさせてくれるのがいい。池永陽より明るく、重松清より軽め、劇団ひとりよりはずっと上(!)という印象が。残念なのはタイトル。地味でわかりにくいなー。『わらの人』ってどんな意味が・・・眉の巻・黒の巻・花の巻・道の巻・犬の巻・守の巻と目次も、も一つ愛想がない・・・。でも他の作品も読みたくなった佳品です。
2007.01.20
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酒はやめられるのか!?その時、家族がとった行動は!?そして、待っていた意外な結末…。強制入院したアルコール病棟で起こる珍奇な騒動。別れた元妻と子どもたちとの優しい時間。情けなくも笑えて切ない脱アル中私小説。 (楽天ブックスより)西原理恵子の元ダンナが書いた本。サイバラまんがでおなじみの人だし、気楽にさくさく読めそうなので借りた。アル中ものと言えば、『今夜、すべてのバーで』中島らも。を思い出す。強烈だったなぁ・・・。こちらもかなり強烈。お酒を飲んでいるうちに楽しくて飲みすぎちゃうという気持ちくらいは実感としてわかるけれど、そんな次元は遥かに超えている朝起きたらすぐ飲んで、飲んでいるうちに夜になる・・・ってアンタ何度も血を吐いても止められないで救急車、それがアル中です。と言われればそれまでだけど。サイバラとの離婚の原因も書いてある。マンガの中では、まるっきりキライになって別れたわけでもないように読めるが、許せないことは断固許せないものだ。ここに描かれる元夫(著者)の話だけでも、そのときの彼女の絶望と決断がわかる気がする。いくら反省してもダメだろうな~。というより、サイバラファンとしては「二度とよりを戻してはダメだよぉ」ひとの気持ちのわからない人間っているもんだ。そういう人はこちらの誠実・親切・希望などは理解しようとしない。わかっていても気づかないふりをするようにも見える。肉親ならば縁は切れないが、他にも守るものがあったとき(或いは自分を守る)切り捨てなくては身の破滅だろう・・・。最後に著者が(余命1年)という記述があって、「ええっ!」と思うが、この物語はフィクションです・・と書かれていて(な~んだ)サイバラ絡みなので興味本位に面白く読んだ。昔、大酒のみだったけどアル中にはならず、肝臓も壊れなかった本の虫としては「酒に逃げるな!」だな~、やっぱし。私・・?あるとき突然飲みたくなくなって(飲んでもすぐ飽きる)現在はめったに飲まない。お酒を飲みたい心が削除されたらしい。もしかしたら一生分の定量を飲んでしまったのかもね・・・甘酒は好き(唯一呑みたい)
2007.01.17
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島耕作もとい弘兼憲史の夫人であり、売れっ子漫画家・エッセイストの柴門さんの文学エッセイ。タイトルから連想するものは、文豪たちの恋物語?と思いきや・・・作品ざっくり、作者もざっくり、さらさらとサイモン流文学ナビ。24の文芸作品を解説しているが、目次の一行キャッチが秀逸かつ笑える。中味はもちろん面白かった。『舞姫』森鴎外出世をとるか、女をとるか。男は一度では決められない『或る女』有島武郎魔性の女とは、傍迷惑な自己チュー女のことである『金色夜叉』尾崎紅葉男の純情を踏みにじった女を、フラレ男は一生許さない『死の棘』島尾敏雄憎しみの大きさで愛を確認する似た者夫婦『春の雪』三島由紀夫禁断のみだらな恋に燃える刹那こそ思考の美『不如帰』徳富蘆花愛を貫く二人にとって手強いのは、時代の波より姑の執念(以上目次より抜粋)・・・とこんな具合 村上春樹・川端・菊池・太宰・樋口・谷崎・吉行ほか18人もこの調子あっけらかんと辛辣に、イヤミな部分は一切なしで楽しくナビってくれたのは好ましい。著者の人がらだろう、面白いのでオススメ本。私は文庫になったら買いたい本。
2007.01.13
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海外で添乗員として働く女性の、生活、恋愛、結婚、離婚。縁あってケニアに住み着き、そこで生きることに情熱を傾けつつマサイの戦士と恋をし、悩んだ末に結婚し、彼の第二夫人になるが彼と一族の理解も得て仕事も続け、マサイの嫁としても一人の女性としても、大変だけど充実した人生のようだ。※一夫多妻が認められているので既に夫には妻子あり(第三夫人まで可) 物に怖じない性格なのだろうか。度胸と渾身の実行力で、「私はマサイに生きているんだよー!」という叫びが、遥かケニアから聞こえるようだ。想像に反して、真摯な内容だったことも興味深い。観光ではない本当のケニア、その伝統・文化・人心への尊重。現実の長所と問題点。彼女の希望は、一般社会のことから、マサイの夫との性生活に及ぶまで誠実に綴られ、こつこつと地道な生活を窺わせる。ケニアに住む身内同様の友人が、結婚前に夫の兄嫁ベロニカに問うた返事「マサイにとって最も重要なことは年長者を敬うこと、モラルを持つこと、マサイの伝統文化を尊重すること、すべてのマサイの文化を実践することが出来なくても敬意をもつこと」マサイの人たちは識字率が低いのだが、しかしそれが何だろう。彼女の感動の一端を、つかの間共有させられる。以前読んだ、コリンヌ・ホフマン『マサイの恋人』についても触れてあり、その離婚の原因も彼女なりに分析している。(なるほど・・・ふむふむ)マサイ・・・ある女性達のツボを捕らえる謎の魅力を持つらしい。知的好奇心は満足するが、身内なら「行くなぁー」(彼女のお母様えらい)
2007.01.10
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1月3日、初詣の帰りにブックオフへ行った。8日までに行くと、景品をくれるらしいので行ってみたかった 昨年の未読本がたくさんあるので、それほど購入意欲はないのだが、近くまで行って素通りはしたくない。時間もあるし・・・。目的なく本屋へ行かない旦那も、あまりの本の多さに熱心に見ている(しめしめ・・)これで私もゆっくり見られるってもんだ。ブックオフへ行く楽しみの一つは、絶版文庫が思いがけない安価で買えること。新刊や単行本は、ほとんど図書館を利用するので、自分の知らなかった(或いは探していた)、現在は売っていない文庫本を、見つけたときの感激・・・ああ至福 しかも古いのでだいたい105円棚にあるという二重の悦びも 3日の収穫は 仏像 (保育社カラーブックス)ふるさと隅田川 (幸田文) ちくま文庫昭和 東京 私史(安田武) 中公文庫札幌夫人 (吉行淳之介) 集英社文庫三丁目の夕日(コンビニで315円のもの、もちろん105円) 3冊これに旦那の本2冊足して¥1800円ほど。ボールペンを1本もらい、満ち足りた気分でテクテク帰路についたとさ(おしまい)☆テレビで観た映画「三丁目の夕日」茶川先生役の吉岡氏には泣かされました。心に残る名演技
2007.01.06
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☆ビンゴ3回目の当たりです お正月なので嬉しい気分~。 ちりも積もれば山となる~ルルル ★★ Infoseek ラッキーBINGO! ★★ ================================================ -------------------------------------------------------------- ◇◇おめでとうございます◇◇ ~ 楽天スーパーポイント50ご当選のお知らせ ~ ※ラッキーBINGO! シート番号 [LBIS-0101-1796504]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・様日頃よりインフォシークをご利用いただきありがとうございます。この度は、「ラッキーBINGO!」にご参加いただき、ありがとうございました。当選した楽天スーパーポイント50は、3日以内に付与されます。獲得したポイントは、楽天スーパーポイントの履歴画面でご確認下さい。楽天スーパーポイント獲得履歴は、楽天スーパーポイントのページでユーザID・パスワードを入力すれば確認することができます。
2007.01.05
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「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった!(楽天ブックスより)元日から良い本を読んだと思っています。初作『太陽の塔』も、何ともいえないユーモラスな内容で好きでしたが、2段も3段もレベルアップした面白さでした。第1章は、黒髪の乙女が夜の巷をさまよううちに、少し不思議な人たちと出会い謎の「李白さん」と飲み比べをして勝ってしまう。第2章は、黒髪の乙女が古本市で、自分が幼い頃読んだ絵本を探すうちに、古本の神様と出会う話。一方では先輩が恐ろしい地獄鍋をつつくはめに第3章は学園祭で起きるちょっぴり不思議で面白おかしな体験。第4章は・・・って、読んでお楽しみだぁ連作になっていて、終りには見事につながるのですが、先輩と黒髪の乙女の独白で交互に描かれていて、とにかく面白いです。なかでも第2章の古本市の話が好きです。「古本市の神は、古本の世界で起こるありとあらゆる不思議を統べる。(略)古本市の神は意中の本と蒐集家の出会いをとりもつが、 その一方で恐るべき天罰も下すからだ」こういうの好き~。読んでいてワクワク・ニヤニヤです。表紙の絵もレトロな感じでいい雰囲気出してます。著者の、青春ユーモアファンタジー(って勝手に名づける)この独自の世界は他には類がないのでは・・・ 下は昨日買った『yomyom』の画像です。新潮社HPから貰ってきました
2007.01.03
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新年おめでとうございます皆々様のご健勝とご快読をお祈り申上げます本年もよろしくお願い申上げます 平成十九年 一月吉日 本の虫読子昨日は新聞と賀状を取りにドアを開けた以外、家から一歩も出なかったので(笑)ブタになってはいけないと思い、街へ出かけてみた。(今日は旦那留守のため、初詣は明日の予定)啓文堂へ行ってみる。暮に知ったのだが,『暴れん坊本屋さん』3巻が出ていたのだ。しかも完結とのこと。1・2巻を読んだ身としては、完読せずにいられようか(~ホントは面白いから読みたいだけ)それを掴む前に、他にも買おうと思い、文庫の棚・単行本の台と眺めるが買いたいものがないぃ・・・。1年の始めの本がマンガだけ?(あ~ん、イヤだよ~ん) 本の虫の矜持がぁぁキョロキョロしてると、赤い表紙にパンダの絵の本らしきものが?はじめこれ、中身が白紙の本(文庫であるよね)かと思ったよ。中を開けて見ると、石田衣良・川上弘美・梨木香歩・吉田修一・恩田陸・重松・江國角田・山本文緒・畠中・嶽本・三浦しおん・小野不由美・いしい etc。と、かなりの豪華陣。しかも創刊号¥680円(安い)これゲット。安心してレジへ、お正月のスクラッチで100円券当たり(やりぃ) 『yomyom』vol.1、vol.2は2月28日発売と記載。 (新しい本なのにアフィリ検索しても出ません。Yondaくんの赤い表紙) これと同じ大きさ、335ページ。昨日から『夜は短し歩けよ乙女』を読み出しました。表紙の絵も好ましいし、やんわりしたファンタジーで、著者独特の世界がおみごと。『太陽の塔』の面白さをさらに発展・上昇させて☆☆☆☆。まだ第1章しか読んでいないのですが、なかなか良いです
2007.01.02
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