「BRICs新興する大国と日本」
門倉貴史 2006
中国株に続いてインド株が注目の話題になり、またITのソフト関連産業がインドで花さいていることは、インドに多少の縁のある自分としてはうれしい限りだ。あのインドの混沌とした文化とIT産業がマッチしたら、いったいどのような文化が発展していくのだろうと、楽しみでもある。
しかしながら、現在のところは、富裕層と貧困層の格差が増大したりする矛盾点も増えているに違いない。中国やブラジルにしても、大人口を抱えながら、経済が新興して、人々がより豊かになりつつあるとしたら、それはそれで同慶に耐えない。
日本において高度成長時代というのは、過当競争や自然破壊を生み出し、必ずしも歓迎すべきことばかりではなかった。そして、バブルがはじけて、デフレ経済になればなったで、リストラ、就職難というデメリットを生み出した。経済というのは、このようになったら、どこからみても満点だ、ということはなさそうだ。
このBRICsにおいても、見る視点を変えれば、よいことばかりではなさそうだが、日本の経済ばかりを考えていると落ち込みがちになるので、このような元気のよさそうな話を覗いてみる価値はありそうだ。
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