「次世代ウェブ」
グーグルの次のモデル
2007/1 光文社新書
この方の本は何冊か読んできた。
「検索エンジン戦争」
2005/8、
「グーグルGoogle―既存のビジネスを破壊する」
2006/4 、
「ウェブ2.0は夢か現実か?」
2006/08、
「ネットvs.リアルの衝突」
2006/12 などなど、テーマもおもしろそうだし、時期もはずしていない。だけど、いまいち面白くないのはなぜだろう。
同時期にでている梅田望夫の
「ウェブ進化論」
に
比較して、今いち新鮮さに欠けるのは、梅田の文章は書き下ろしなのに対し、佐々木の文章は、いちど雑誌やブログに発表されたものが再掲載されているからかもしれない。また、梅田の続 刊
「ウェブ人間論」
のような
視点が、佐々木にはないことも、その要因の一つになっているかもしれない。
第7章では、「無償経済」下の収益モデル、というタイトルで展開されているが、いわゆる
フリーソフトウェア
や
オープンソース
などについての
視点が、欠けているように、私には思えるのだ。まぁ、しかし、それはないものねだりというものなのだろうか。
敢えて言うなら、私が欲しいのは『次世代ウェブ』ではなくて、『次世代地球人』なのだろう。そして、さらに言えば、私の欲しいのは「グーグルの次のモデル」ではなくて、「Oshoに続く次のモデル」なのかも知れない。ちょっと的はずれな意見なような感じもするが、そういうことなのだ。
たんにウェブに情報やビジネスの進化だけを要求するのは、すこし限定的過ぎると思う。ウェブの変化のなかに、次世代の人間の新しいライフスタイルを模索し、あるいは、未来における人間の生き方のなかに、どう新しいテクノロジーをいれていくのか、そのような視点をもっと重層的にいれてもらったら、この著者の本はもっともっと面白くなる気がする。
フューチャリスト宣言 <1> 2007.06.06
ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 2007.06.05
Web屋の本 2007.06.05
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