地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2007.07.18
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カテゴリ: マルチチュード

「サイバージャーナリズム論」 「それから」のマスメディア 歌川令三 2007/07 ソフトバンククリエイティブ 279p
★★★★★

 この本、実は5人の現役ジャーナリスト、歌川令三、湯川鶴章、佐々木俊尚、森健、スポンタ 中村のオムニバス。サイバージャーナリズムとは、彼らが名づけたと言っているが、検索してみると、まさに同じタイトル
「サイバージャーナリズム論」 で別の本が2003年10月にでている。2003年といえばブログが出はじめた頃。気が向いた時、この二冊を読み比べてみたら、実際にブログがでてきた時に期待されたサイバージャーナリズムと、結局、現実としてのサイバージャーナリズムとしてのブログの有様の違いが、良くわかるかもしれない。

こうして便利な機能にはまっているうちに「俺だってジャーナリストだ」の気概が満ちてくる。 p5

 うん、たしかに。このブログもとりあえずはタイトルに「ジャーナル」をつけている。それは憧れであって、まだ現実は程遠い。しかし、名は体を表わすというではないか。いつかはそうならないとも限らない。日本にジャーナリスティックなブログが少ないのは、米国の社会との違いがある、とも言っている。

 「誰もがジャーナリストになれるのか」p207などは、なかなか煽られるものがあるが、まずはジャーナリズムとはなにか、というところまで戻っていかないと、簡単には応酬できない。とにかくブログというメディアがある限り、その可能性を追求してみる価値はあるだろう。

 本文にもでてくるが、Hモンのライブドアが一時
「パブリック・ジャーナリスト」 を募った時がある。私の心もぐぐっと動いた。著者の中の一人も積極的に参加したらしい。そして半年後に失望したという。必ずしもこのPJはHモンが撃墜されたから、ついでに墜落したわけではない。日本社会、そしてネット社会には、いわゆる「ジャーナリズム」は育ちにくい、という。

 期待しつつ、失望しつつ、しかしながら、本当は、こうでしょう!という期待感をまだまだ捨てていない一冊。実は私はこういうタイプの本が大好き。

つづく





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Last updated  2009.02.16 20:16:17
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参考になりました。ありがとうございます。  
Marketing Style  さん
なるほどいろいろ参考になりました。
ありがとうございます。私のブログ
に関連した記事を書きましたので
どうぞご覧ください。 (2007.07.19 04:36:44)

お読みくださりありがとうございます。  
スポンタ中村 さん
著者のひとりのスポンタ中村です。

お読みくださりましたことに感謝いたしますとともに、今回の書物がはじめての出版である私としては、感激しております。

今回の書物は、対談者も含めた6人の意見が一冊の中に同居しているものです。

それぞれの意見を対照して味わっていただくことが、読者にとって、興味がわくところではないかと、考えています。

私自身は、ジャーナリストたらんとして様々な言論をしてみたのですが、反発が強いため、メタ議論をすることで、不毛な反発を消そうと言論している。

というのが、現状です。

2003年本との違いについては、私のブログにて、取り上げていますので、カテゴリー「サイバージャーナリズム論」をお読みいただけると、幸です。

ほんとうにありがとうございました。

できれば、感想など、アマゾンに書き込んでいただけると、幸です。

そして、もっと辛口の批評も期待しています。

ありがとうございました。 (2007.07.19 09:04:42)

URL忘れました。  
スポンタ中村 さん

Re:お読みくださりありがとうございます。(07/18)  
Bhavesh  さん
☆スポンタ中村さん

著者じきじきの書き込みありがとうございます。そしてご自身のブログのご紹介ありがとうございます。さっそくRSSに登録させていただきました。
小生もわけもわからぬまま、おっとり刀でブログを書いて、サイバージャーナリズムの時代や来たらん、と期待しているところです。
今後は、もっと、ネット上でいろいろな方々やそのご意見と絡んで行きたいと思っております。

>そして、もっと辛口の批評も期待しています。

ですね。実はこれが必要であり、これがまた一段と難しいです。そのためには、更によく読まなくてはならないし、場の雰囲気ももっとデリケートにキャッチしなくてはいけない。さらには、自らの発したものには責任を持たなくてはなりません。
感じ入ります。 (2007.07.19 13:54:19)

Re[1]:お読みくださりありがとうございます。(07/18)  
スポンタ中村 さん
>>そして、もっと辛口の批評も期待しています。

>ですね。実はこれが必要であり、これがまた一段と難しいです。そのためには、更によく読まなくてはならないし、場の雰囲気ももっとデリケートにキャッチしなくてはいけない。さらには、自らの発したものには責任を持たなくてはなりません。

いやいや。

責任なんて誰もとれないんですよ。

2ちゃんねるの西村さんは、対話に勝ち負けはないと言っていたけど、どこまでいっても、どんなに対話しても、個の中での言論の妥当性は失われナインじゃないかな。

空気を読むことを気にするのは、日本だけ。

どんどん行きましょう。

(^o^)

ありがとうございました。

そして、お邪魔しました。 (2007.07.19 15:36:25)

責任とレスポンス  
Bhavesh  さん
以前、責任ということを考えてみました。
http://plaza.rakuten.co.jp/bhavesh/diary/200611200003/
個人的には、責任という言葉は、だれかの任を責める、という意味合いよりも、英語の責任という意味のレスポンスビリティから、つまりは責任とはレスポンスすることだと考えてみました。つまりは応答ですね。
キチンと応答するには、きっちり相手に向かっていなくてはならない。しっかり傾聴し、しっかり自己開示する、良好な関係があってこそのレスポンスなのだろうな、と思っています。
機会があれば、「サイバージャーナリズム論」もじっくり読んで、じっくりレスポンスしたいと思っています。今回はざっくりモードでした。(^o^) (2007.07.20 00:46:53)

おっしゃるとおりです。  
スポンタ中村 さん
あの本で、森健さんが「プロのジャーナリストは責任を取っている」と暗に指摘しているんだけど、風評被害を代表例として、責任なんて取っていない。…というか、取れない。

それは、裁判になったテレ朝の所沢の野菜に関する問題だけじゃない。訂正記事をしただけで、風評被害が訂正できるはずもなし…。なんです。

仰っているレスポンスというのが責任というのは、達見ですね。

私は、その言葉に、ネルソンマンデラ氏の真実和解委員会を想起しました。

…では。 (2007.07.20 17:50:42)

データベース  
Bhavesh  さん
☆スポンタ中村さん

>それは、裁判になったテレ朝の所沢の野菜に関する問題だけじゃない。訂正記事をしただけで、風評被害が訂正できるはずもなし…。なんです。

まぜっかえすわけでもないですが、いわゆるインドやアジアでよく言われるところのカルマ論で言えば、指一本挙げた、視線をちょこっと向けた、ってことでさえ、未来永劫の時間軸、空間軸に影響を与えてしまうことになります。また、そのような行いがあったことさえ、過去からの因果律の結果ということになります。
話をそこまで持っていかなくても、風評被害や責任論などは、実は、もうどこまで行ってもなかなか終わるものでもないです。風が吹けば桶やが儲かるでもないですが、確かに、ジャーナリズムや言論の責任、というものは、取ろうと思っても取れない、というのが本当だろうと思います。
何を言っても、どういう結果になっても、その結果を受け入れる。ここには、一種の「悟り」が必要になってくると思います。なんとか還元水という「失言」のまま自殺するなんてのは、これは責任の取り方としては下の下だと思います。最初っからうそをつこうとしていたわけだし、うそをつきとおすことができないとあきらめたわけですから。
言葉にもし「真実」があるなら、そのすべての結果を笑って受け入れる度量が必要になってくるように思います。

>私は、その言葉に、ネルソンマンデラ氏の真実和解委員会を想起しました。

ネルソンマンデラ氏の真実和解委員会、で検索したら、スポンタさんのブログが筆頭にでてきました。私はまだ、あの新書一冊もまだ熟読していないのですが、これから少しづつスポンタさんのブログも読ませていただこうと思っています。

私のブログは、まだブログ、という段階ではなく、自分なりに自分のためのデータベースを作っている段階、と評価しています。 (2007.07.21 10:48:02)

ライブドアPJはオーソライズ力を持っていた。  
スポンタ中村 さん
ライブドアPJは、ホリエモンの知名度・国民的関心を背景に、オーソライズ力を持っていた。

たしかに制度的な不備はあったけど、それにつきると思っている。

だから、私が撤退したとき、ホリエモンのオーソライズ力はまだあったから、とても残念に思ったものです。

私の手元にある、この本には、私が書き込んだ傍線と、走り書きで一杯。それは、共著者の部分でも、私の部分でも、同様である。

その走り書きの多さは、今後の言論の発展の可能性を示していると思っている。

ありがとうございました。 (2007.07.28 06:27:51)

Hモンとギョロメ村上  
Bhavesh  さん
☆スポンタさん

私がHモンを知ったのは、リンドウズの日本総販売代理店エッジの代表としてでした。 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/07119372
03年10月のことです。私の中ではまったく無名の存在でした。その後の経緯があり、Hモンが逮捕されたのは、06年1月。ほんのあっという間の2年間だったといえます。
エッジは、もともとオン・ザ・エッジです。まさにハイリスク・ハイリターンを会社名にしていたということでしょう。その後、アメリカの本体がこけたということがあったにせよ、リンドウズもほったらかし。宮城県球場や、球団買収、選挙、競馬、宇宙開発、と、一企業の仕事という範疇を超えて、どこか、ボランティアとか、NPO、非営利団体的なニュアンスのところに入り込んでは、超ハイリターンを狙っていたということになります。
ターボリナックスや弥生会計などにしても、会社としての勢いがあったから買収したけれども、それらのどれも、本当に大事に大事に成長させていこう、という姿勢が乏しかったのではないか、と思うのです。

それにギョロメ村上などが絡みこんで、日本社会は、投資や金融工学を学んだことになったわけですが、さて、この中で展開されたライブドアのパブリック・ジャーナリスト、という試みに、どれほどの妥当性があったのだろうか、としみじみ思います。
これは、一次情報としての、スポンタさんが体験したことなどをシェアしていただくことによって、私なりに理解していくこともできるでしょう。

逆に、草の根、というか、市民記者というか、真のジャーナリズムは、LDがどういう展開になろうと、それまでもあったし、これからもあるわけです。

今後の展開によっては私も参加したいもんだなぁ、と考えております。 (2007.07.28 18:43:57)

Re:Hモンとギョロメ村上(07/18)  
スポンタ中村 さん
Bhaveshさん コメントありがとうございます。

>逆に、草の根、というか、市民記者というか、真のジャーナリズムは、LDがどういう展開になろうと、それまでもあったし、これからもあるわけです。

>今後の展開によっては私も参加したいもんだなぁ、と考えております。
-----

生きていること。存在するものこそ、真実の表現である。

そのことを多くの人に知って欲しいと思います。

ある意味、言論はチャカツキの現出だったりする。

多弁である私は反省しきりの人生です。



静かに、世の中を、人生を語る。

そういう小さな声に耳をそばだてる沢山の人がいる。

ジョニー・ディップのような囁くような喋り方。

ああいうのでも、みんなが彼の言葉を聞こうとする。

それって理想ですよね。

コメントありがとうございました。 (2007.07.28 20:02:33)

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