地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2007.10.16
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「爆笑問題のニッポンの教養(02)」 現代の秘境は人間の“こころ”だ
太田光 /田中裕二 2007/09 講談社 単行本 137p
No.824
★★☆☆☆

近刊にちかい
「芸術人類学」 は、中沢の決定版ではないにしろ、学者としての再スタートの地点というか、新規蒔き直しというべきか、ひとつのメルクマール、ターニング・ポイントになっていることは容易に理解することができる。中沢は中央大学から多摩美に移り、その研究所をつくって「もらった」。 糸井重里 や細野晴臣などを、あるいは他の、かならずしもアカデミズム の世界の住人ではない人々をも巻き込みながら、なにごとかなそうとしている。

 その研究所を爆笑問題の太田光・田中裕二の二人が尋ねてみるという趣向である。中沢新一と太田
「憲法九条を世界遺産に」 で、すでにこの本の前哨戦が行われていたともいえるが、出版社の企画はこの前共著の柳の下の二匹目のドジョウを狙ったような、ちょっとタチの悪い物まね企画のような感じがないでもない。もっとも、この 「ニッポンの教養」 はシリーズ化されていて、NHK総合テレビ番組がもとになっている。本もシリーズとして中沢のほかに、浅島誠、井田茂、山岸俊男との対談が特集されている。

 この本で多摩美内の芸術人類学研究所の設備の設備をみることができることは貴重ではあると思うが、なんだかなぁ、とちょっとしらける自分がいる。新車を買った友人の自慢話に付き合わされているような、いごこちの悪さを感じる。 どこからか、
島田裕己 歯ぎしりが聞こえてきそうで、できれば、そっとすみやかにその場から去りたい気分になる。

 この本では、芸術人類学がつくりあげる「三位一体」が図式として描 かれている。「芸術(art)」-------「霊性=贈与(Spirituality=Gift)」-------「経済(General Econmy)」。 このトリニティは、さて、前著「芸術人類学」に書いてあったかどうかさだかではないが、このブログの流れとしては、にわかには受け入れることができない。特に「科学(Science)」が抜けているのが気になる。

 爆笑問題の狂言回しのピエロ役も、ちょっと的をはずすと、単なる悪ふざけにさえ見えてくるので、読むなら、一緒に悪ふざけする気分で付き合うしかない。





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Last updated  2009.02.11 20:06:18
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