<1>よりつづく
「現代社会とスピリチュアリティ」
<2>
現代人の宗教意識の社会学的探究
愛知学院大学文学会叢書 伊藤雅之 2003/03 渓水社 単行本 192p
★★★★★
O
SHOのような存在と捉えようと言ったって、そう簡単に捉えられるものではない。最初からそんなこころみは捨てたほうがいい、という声が聞こえてきそうだ。いや、私自身が一番そういう考えを持っている。しかし・・・、最初からそんな風にあきらめてしまっては、ふがいない。最終的には不可能でも、とにかくその試みをしてみる価値はあるのではないか、そう考えて始まったのがこのカテゴリである。
「21世紀への指導原理OSHO」 が一つの極なら、この「現代社会とスピリチュアリティ」は反対側の極にある。山崎秀夫の 「Google vs セカンドライフ」 的言辞を借りれば、「21世紀」のほうは極楽浄土側からのOSHOの捉え返しであり、「現代社会」のほうは、娑婆世界からの捉え返しである。ついでに敢えて言うなら、時間軸で考えれば、星川淳の 「存在の詩」 ニューズレターは、過去の一方の極にあり、ティム・ゲストの 「My Life in Orange」 は、時間軸の先端の極にある。すくなくとも、このブログのこのカテゴリにおいては、これが四方の極であり、その範囲の中にそれぞれ他の本が存在し、敢えて言えば、 「和尚(ラジニーシ)禅を語る」 などの一連の玉川信明の仕事が、中心寄りに位置していると言えるだろう。
和 尚ラジニーシ・ムーブメント(ORM)などと略語まで作って、その動きを本格的に宗教社会学的に切り取った本は、現在のところ、この「現代社会とスピリチュアリティ」以外にない。関心のある向きにはぜひ一読してもらいたい。著者はれっきとした宗教社会学研究者であり、まともにORMとフィールドワークを交えながら、真っ当に取り組んでいる。あまりに真っ当すぎるので、調査の対象となった人々はちょっと違和感さえ感じるほどだ。
この本は、精神世界やニューエイジと言われた現代社会のスピリチュアリティ文化を宗教社会的視点からとらえた部分と、OSHOについての部分と、「ネット恋愛のスピリチュアリティ」などをmixiやケータイ文化が花咲く以前から捉えていた部分と、大きく三つの部分からなっている。学術的にとらえようとするので、ちょっとちぐはぐな面はたしかに多い。しかし、なにごとかを積み上げようとするなら、この本の試みは大いに評価されてしかるべきだ。
<3>につづく
究極の旅 <1> 2008.04.29
一休道歌 <5> 2008.04.29
OSHO ZEN TAROT <2> 2008.04.27
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