音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2011年09月11日
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ヒット連発、絶頂期のリチャード・マークス


 1989年、プリンスの『バットマン』を押しのけてチャート1位を獲得したのが、リチャード・マークス(Richard Marx)のセカンド・アルバム『リピート・オフェンダー(Repeat Offender)』だった。 ファースト・アルバム からは4曲のヒット・シングルが生まれ、その勢いをそのまま受けて、本盤からもヒット・シングルが続くのは必定であったと言える。

 まずは、ファースト・シングルの2.「サティスファイド」が全米1位のヒットを記録した。続くセカンド・シングルの5.「ライト・ヒア・ウェイティング」は全米1位のみならず世界中で大ヒットし、イギリスでもシングル・チャートの2位まで駆け上がった(特にこのバラードは日本でもよく知られている上、後世のカバーも多い)。3枚目のシングル3. 「アンジェリア」 も全米2位となった。おまけに、その後にカットされた2枚のシングル(4.「トゥー・レイト・トゥ・セイ・グッバイ」と12.「チルドレン・オブ・ザ・ナイト」)もそれぞれ12位と13位にチャートインした。

 ファースト・アルバムの出来もなかなかのものだったが、筆者の感想としては、本セカンド作の方がさらに上を行っている。全体として大雑把に言ってしまえば、楽曲のクオリティはほぼ互角だが、音の作りで本盤はさらなる進化があった。特にロック色の強いナンバーでの音の“立ち方”がよくなり、いわゆる“エッジの利いたサウンド”度が高まっている。バラード系にも似たようなところがあり、より美しさを追求した音づくりが成功しているように思う。アルバム全体を通しても、リスナー受けしそうなロック・チューンと、バラード系に傾いた曲が絶妙に配置されている。

 ファースト・アルバムの記事( 『リチャード・マークス』 )と同じく、このセカンドに関しても幸せなエピソードを付け加えておきたい。リチャード・マークスが女優・シンガーのシンシア・ローズと結婚したことは以前の記事に書いた通りだが、それは1989年1月のことだった。その翌月にリチャードは上記ヒット曲5.「ライト・ヒア・ウェイティング」をレコーディングしているが、実はシンシア宛てのラヴ・レターにメロディをつけたものだとか。しかもそのラヴ・レターは、全世界的ヒットになったというわけで、何とも幸せなエピソードといったところではないだろうか。





[収録曲]


2. Satisfied
3. Angelia
4. Too Late to Say Goodbye
5. Right Here Waiting
6. Heart on the Line
7. Real World
8. If You Don't Want My Love
9. That Was Lulu(CDのみ=LPは未収録)
10. Wild Life(日本盤ボーナス・トラック)
11. Wait for the Sunrise
12. Children of the Night







Richard Marx リチャードマークス / Repeat Offender 【CD】





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