音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2012年07月14日
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 カーペンターズ(Carpenters)のヴォーカルを務めたカレン・カーペンターは、歌がうまい。つまりは、広い音域の見事な歌唱力があるというのは確かなのだけれど、もう一つヴォーカリストとしての大きな特徴を持っていたように思う。その特徴とは、発音が実に明瞭で美しいことである。言い換えると、きれいな英語を通して曲のメッセージが真っ直ぐに伝わってくる。非英語圏に住む私たちにとってみれば、何とも有り難い話でもある。“洋楽で英語を学ぼう!”みたいな企画があるとするなら、間違いなくカレンの出番となるだろう。そして、そんな場合に、真っ先に取り上げられるべき曲と筆者が思うのは、この「シング」である。

 1973年に発表され米チャートでは3位にランクインしたシングルとなったが、上で触れた歌詞の内容は特に深いものではなく、至ってシンプルなもの。でも、それには理由がある。元々、この曲は子供向けテレビ番組『セサミ・ストリート』の挿入歌だった。そして、この曲を取り上げたきっかけというのも、カレンがTVに出演した際、子どもたちがこの曲を歌っているのを見て自分も取り上げてみようと思ったからだった。そこで、レコーディングにはバッキングコーラスとして子どもたち(ジミー・ジョイス少年少女合唱団)が呼ばれた。ライヴでもしばしばこうした児童合唱団と共演でこの曲を演じた。

 ちなみに、この曲には“日本語ヴァージョン”が存在する。日本のアーティストによるカヴァーという意味ではなく、カーペンターズとしての日本語版「シング(歌おう)」である(アルバム『ライヴ・イン・ジャパン』に収録)。洋楽を聴く人は英語での歌を求めていることが多いため、海外で活躍している世界的な外国人シンガーが日本向けに日本語で歌うというのは、案外例が少ない。このカレンのヴァージョンはそうした少ない例のひとつ。さらには、スペイン語圏向けにレコーディングしたスペイン語ヴァージョン(アルバム『フロム・ザ・トップ』に収録)も存在する。



 今回の動画、まずはこちら。↓レトロスペクティヴな映像とともに、オリジナルのヴァージョンを堪能あれ。↓




 続いては日本語ヴァージョン。↓1974年、大阪でのコンサート(上記ライヴ盤)より、合唱は地元の子どもたちということで、京都少年少女合唱団。↓




 ↓最後はスペイン語ヴァージョン。発音明瞭で歌はうまいのですが、いかんせんスペイン語訳詞の“字余り”具合がちょっといまいちかも…。↓






[収録アルバム]

Carpenters / Now And Then  (1973年)
その他、Carpenters / Yesterday Once More (ベスト盤、1984年)など各種ベスト盤類に収録。
1973年シングルリリース。



[関連過去記事]

カーペンターズ~愛しの名曲たち(1):「涙の乗車券」
カーペンターズ~愛しの名曲たち(2):「遥かなる影」
カーペンターズ~愛しの名曲たち(3):「雨の日と月曜日は」
カーペンターズ~愛しの名曲たち(4):「スーパースター」




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Last updated  2012年07月14日 16時19分10秒 コメントを書く
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