音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2015年08月13日
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古くて新しいアメリカン・クラシックの真髄


 C.C.R.ことクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルは、西海岸出身のメンバーによる、南部ロック的音楽を特徴としたアメリカのロック・バンド。前身の活動があったとはいえ、C.C.R.としてのデビューから解散までの足跡は1968年~72年と短期間であった。にもかかわらず、彼らがアメリカン・ロック史に残した足跡は大きかった。

 本盤『コスモズ・ファクトリー(Cosmo’s Factory)』は1970年に発表されたアルバムである。個人的には、前年の『グリーン・リバー』、同年の 『ペンデュラム』 と並んでお気に入り作のベスト3に挙げられる作品で、セールス面でも、イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダ、フィンランド、ノルウェーと多くの国でチャート1位のヒットを記録した。また、収録曲のいくつもがシングルとしてもヒットした。なお、アルバム名は、直訳すると“コスモの工場”という意味だが、その由来は仲間内のジョークだそうで、ドラムスのダグ・クリフォードのあだ名がコスモだったとのこと。

「雨を見たかい(ハヴ・ユー・エヴァー・シーン・ザ・レイン)」 の時に確か“3分完結の芸術性”みたいな言い方をしたけれども、C.C.R.の曲は本当にコンパクトな時間で見事な完成品を聴かせてくれる。3.「トラベリン・バンド」、7. 「アップ・アラウンド・ザ・ベンド」 、9. 「フール・ストップ・ザ・レイン」 なんかはその代表例と言っていいように思う。これだけがC.C.R.の特徴だと言うとファンには叱られてしまうだろうが、この完成された芸術性はなかなか他のバンドには見られない、彼らの持ち味だったのだと思う。1.「ランブル・タンブル」、10.「悲しいうわさ」の2曲が本盤所収の中では長尺曲だけれど、残る9曲は3分前後(それも多くは2分台)に凝縮された好曲揃いである。

 60年代から70年代への移り行く時期ということを考えると、そのサウンドは新しい。しかもその新しさは、ロックという音楽のうねりが何順もした後の現在に聴いても、新鮮さを失っていないように思う。3.「トラベリン・バンド」と7.「アップ・アラウンド・ザ・ベンド」の2曲は、シングルとしてのよさ(上述の3分間の世界の体現)はもちろんだが、アメリカの古典的ロックの王道を行く本盤のみならず、C.C.R.の真髄的なナンバーで、ケチの付けどころなど見当たらない。





[収録曲]

1. Ramble Tamble
2. Before You Accuse Me
3. Travelin' Band
4. Ooby Dooby
5. Lookin' Out My Back Door
6. Run Through the Jungle
7. Up Around the Bend
8. My Baby Left Me
9. Who'll Stop the Rain
10. I Heard It Through the Grapevine


1970年リリース。





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Last updated  2017年05月05日 06時00分43秒
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