音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2015年10月20日
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 ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher,1948年生~1995年没)の全盛期はというと、1971年のソロデビューから1970年代全般というのが多くの人の意見の一致するところだろう。そんな時期に出されたうち最後を飾るアルバム作品が、1982年発表の『ジンクス(Jinx)』である。この作品を残した後、体調が原因だったのか、精神的な問題だったのかわからいが、彼は5年後に『ディフェンダー』をリリースするまで小休止に入る。

 1980年代という時代を考えれば、頑なに前時代の遺産と自身のスタイルに根ざしたアルバムだったと思う。ブルースロックというくくりで彼を見る人には異論があるだろうけれど、ギター中心のロックで押しまくるというという軸はアルバム全編を通してほぼ貫かれている。このスタイルでアグレッシヴに押しまくる4曲と、歌とギターをよりじっくりと聴かせる点に重点を置いた5曲といった感じ。

 前者(下記収録曲データの1.~4.)については、その塊で勢いよく聴くのがベストだろうが、曲単位で言及するならば、4.「悪魔の誘い」あたりがその雰囲気を代表している。後者(下記の6.~10.)についても、全体のこの“空気を聴く”のがいいのだろうけれど、個人的な好みで少しピックアップするならば、らしさいっぱいの7.「ジンクス(原題はJinxed)」、どっぷり酒場哀愁ロック調の8.「イージー・カム、イージー・ゴー」。挙げ始めるときりがなくなってしまうが、他に9.や10.も外しがたい。

 本作品は、ドラマーの交代やキーボードとホーンの導入など細かい特徴もあるけれど、全体としては時代に流されない“ロリー・ギャラガーの世界”がしっかり表現されている好盤というおとになるだろうか。困った点は、いろんなエディションがあるようで、曲順もジャケットもばらつきがある。下記の筆者の手持ち(独盤)の曲順(ボートラ除く)が元のA面・B面の順序なのか、それとも逆なのか。まあどっちから聴いても塊で聴けばさほど関係ないかもしれないけれど、間に別の追加曲収録盤や全然曲順の違う日本盤もあって、どれがオリジナルなのやら…(わかる方、ぜひ教えてください)。



[収録曲]

1. Big Guns
2. Bourbon
3. Double Vision

5. Hell Cat *CD追加トラック
6. Signals
7. Jinxed
8. Easy Come, Easy Go
9. Ride On Red, Ride On
10. Loose Talk

*手持ちは独盤。






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Last updated  2015年10月20日 06時37分01秒 コメントを書く
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