バンドが成熟し、大衆の人気も得ると、維持するのが難しくなっていくというのは、ある程度避けがたい問題なのかもしれない。『シュールリアリステック・ピロー』でカウンター・カルチャーの代表とみなされた後も、ジェファーソン・エアプレインは何年にもわたってトップ20にチャートインするアルバムを出し続けた。順に挙げてみると、『アフター・ベイジング・アット・バクスター』(1967年)が17位、『創造の極致』(1968年)は全米6位。続く1969年のライヴ盤と『ヴォランティアーズ』は、それぞれ17位と13位。70年代に入り、『バーク』(1971年)は全米11位で、本作『ロング・ジョン・シルヴァー(Long John Silver)』(1972年)が全米20位という訳なので、セールス的に悪くはない。
1. Long John Silver 2. Aerie (Gang of Eagles) 3. Twilight Double Leader 4. Milk Train 5. The Son of Jesus 6. Easter? 7. Trial by Fire 8. Alexander the Medium