音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2016年07月05日
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 プリテンダーズ(The Pretenders)はクリッシー・ハインド(Chrissie Hynde)を中心とするイギリスのバンド。とはいえ、中心人物のクリッシーは米国生まれ(オハイオ州出身)で、ロンドンに渡ってNME(ニュー・ミュージカル・エクスプレス)誌に記事を書くライターだった。そんなクリッシーはバンド活動もしていた。そして、やがてそちらの方が高じて、プロとしての道が開けていくこととなった。

 1979年冒頭にニック・ロウのプロデュースでシングルの 「ストップ・ユア・ソビング」 (キンクスのカバー曲)を発表し、クリス・トーマスのプロデュースで同年中にデビュー盤を吹き込んで発表した。それが本盤『愛しのキッズ(Pretenders)』であった。

 結局、本盤は全英1位となったのに加え、シングルの10.「恋のブラス・イン・ポケット(Brass in Pocket)」も1位を獲得した。1970年代から1980年代へと移り変わるこのタイミングで、パンクやニューウェーヴとは一線を画す直球なロックで成功を収めたわけである。直球のロックとは言うものの、姉御肌の女性ヴォーカルがメインで、ストレートなロックでありながらどこか陰を湛えた雰囲気の部分もある。言い換えると、ただ単に元気で小気味よいロックではこう言う成功につながることはなかったのかもしれない。

 曲の有名度では、上述の7.「ストップ・ユア・ソビング」、ヒットシングルの10.「恋のブラス・イン・ポケット」だが、他にも佳曲が多く収められている。筆者の好みでいちばんなのは、邦題に採用された8.「愛しのキッズ(Kid)」。一見、軽快な感じもするし、演奏自体はタイトに決まっているのだけれど、クリッシーのヴォーカルに、上で述べたような湿った陰の部分があるのがいい。他に外せないのは、姉御風そのまんまの1.「プレシャス」、しっとりとした歌唱力も見て取られる11.「涙のラヴァーズ(Lovers of Today)」。余談ながら、インスト曲の4.「スペース・インヴェーダー」は、かの日本製ゲーム機(一定世代より上でないとわからない話!?)にはまったメンバーたちの共作曲とのこと。


[収録曲]

1. Precious
2. The Phone Call

4. Tattooed Love Boys
5. Space Invader
6. The Wait
7. Stop Your Sobbing
8. Kid
9. Private Life
10. Brass in Pocket
11. Lovers of Today
12. Mystery Achievement

1979年リリース。





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Last updated  2016年07月05日 22時24分56秒 コメント(2) | コメントを書く
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