音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2022年09月04日
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テーマ: 洋楽(3566)
長いキャリアの中でも、1,2を争う名盤中の名盤


 ニール・ヤング(Neil Young)の名盤はという話題になると、候補に挙がるアルバムがいくつかある。そんな中でも、 『ハーヴェスト』 (1972年)と並んで必ず上位に数えられる名盤が、この『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ(After the Gold Rush)』(1970年)である。ニール・ヤングの名作というよりも、1960年代末から1970年代初頭のロック音楽を代表する名作と言ってもよいと思う。

 本盤は、ニール・ヤングの作品としてはサード作となるが、時期的には“スーパーグループ”であるCSN&Y(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)が人気を博した頃と重なる。CSN&Yの 『デジャヴ』 のリリースが1970年の3月で、この『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』のリリースは同年の9月であった。そんなこともあり、スティーヴン・スティルスのほか、クレイジー・ホースのメンバー、ニルス・ロフグレンらがレコーディングに参加している。

 カントリーをベースとしたロックで、すべての曲に当てはまるわけではないものの、アルバム全体としては、やや暗いトーンである。はずれのない全11曲だが、個人的な好みでいくつか個別の曲に触れておきたい。表題曲の2. 「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」 は、ニールの特徴の一つともいえる、あの頼りなげな声のヴォーカルで切々と歌を紡ぐところが魅力。4. 「サザン・マン」 は、南部の黒人問題を取り上げていて、演奏も重々しいので、気軽に聴ける感じの曲ではないが、本盤中でベストの1曲と言えるかもしれない。ピアノ伴奏による8.「バーズ」は、シンプルな演奏ながら、これほど耳に残るナンバーはないといった感じで、ニールのアーティストとしての力量が如実に表れている。他に、6.「オー・ロンサム・ミー」も、9.「アイ・キャン・リアリー・ラヴ」も捨てがたく、こうやって曲を挙げ続けるとほとんど全曲をピックアップすることになってしまいそうだったりする。

 ともあれ、上で述べたように、この『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』は、ニール・ヤングの代表的な盤であると同時に、その当時のロック界を代表する名盤である。クラシック・ロックに少しでも関心がある人にとって、この作品が“これを聴かずには死ねない”盤の一つであることは間違いない。ニール・ヤングを聴く最初の1枚である必要は必ずしもないかもしれないが、ニール・ヤングに触れてしまったら、本盤は絶対に外せない作品ということになると思う。




1. Tell Me Why
2. After the Gold Rush
3. Only Love Can Break Your Heart
4. Southern Man
5. Till the Morning Comes
6. Oh, Lonesome Me
7. Don't Let It Bring You Down
8. Birds
9. When You Dance I Can Really Love
10. I Believe in You
11. Cripple Creek Ferry






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アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ [ ニール・ヤング ]

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アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ<リマスター>/ニール・ヤング[CD]【返品種別A】




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