音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2025年09月20日
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成功を収めたデビュー盤 


 ラ・オレハ・デ・バン・ゴッホ(La Oreja de Van Gogh, 略してLOVG)は、スペイン北部バスク地方のサン・セバスティアンで結成されたポップ/ロック・グループ。メンバーは、アマイア・モンテーロ(ヴォーカル)、パブロ・ベネーガス(ギター)、シャビ・サン・マルティン(キーボード)、アルバロ・フエンテス(ベース)、アリツ・ガルデ(ドラム)の5人から成る。なお、ヴォーカルのアマイアはソロシンガーとして独立したため、2008年からはヴォーカリストがレイレ・マルティネスに変更となっている。

 1990年代の末、彼らのデビュー盤となったのが、この『ディレ・アル・ソル(Dile al sol)』である。明るくド派手なポップかというとそうでもなく、ロック調かというとそんなこともない。丁寧で安定したバンド演奏とアマイア・モンテーロの個性のあるヴォーカルが適度なポップさを伴った楽曲となって並んでいる。いい意味で、ある種の“聴きやすさ”とヴォーカルの魅力が聴衆の支持に結びついたと言えるのだろう。

 1.「エル・ベインティオチョ」は、彼らの最初のシングルで、いきなりヒットを収めたナンバー。このアルバムに収録されていてシングル発売されたナンバーは8曲もあるのだけれど、そのうちで最も大きなヒットとなったのが、2.「クエンタメ・アル・オイード」。こちらの曲の方は、スペイン国内のシングル・チャートで1位を記録し、スペイン・ポップスの代表的なナンバーの一つとして定着した。

 6.「ドス・クリスタレス」は、演奏もヴォーカルも聴きごたえがある注目曲の一つ。表題曲の9.「ディレ・アル・ソル」は、テンポのよさと小気味よさが光る。12.「ソニャレー」は、軽妙なリズム感とヴォーカルのよさがうまく生かされた好曲。全体として、後のアルバムと比べるとまだ荒削りな部分も残されているものの、バンドとしての演奏力の高さに加え、アマイアのヴォーカルで聴き手が魅了されるというこのバンドの特徴はすでに明確に表われている。デビュー盤ということを考えると、完成度の高さが際立っているし、上に挙げた以外にも聴き逃がせない曲が多く、おすすめの好盤と言えるように思う。


[収録曲]

1. El 28
2. Cuéntame al oído
3. Pesadilla

5. Viejo cuento
6. Dos cristales
7. Lloran piedras
8. Qué puedo pedir
9. Dile al sol
10. El libro
11. La carta
12. Soñaré

1998年リリース。




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Last updated  2025年09月20日 07時04分10秒
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