音楽日記~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2026.02.13
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テーマ: 洋楽(3666)
ファンクとロックの共存に成功した好盤


 1980年代半ば、人気バンドだったデュラン・デュランのメンバーは、サイド・プロジェクト活動も行なった。このパワー・ステーション(The Power Station)は、アンディ・テイラー(ギター)とジョン・テイラー(ベース)が展開したプロジェクトだった。アメリカのファンク/ディスコ系バンド、シックのトニー・トンプソンと組み、当初は様々な有名ヴォーカリストと吹き込むつもりだったという。ところが、実際に歌ってみたところロバート・パーマーが見事にはまったため、彼をヴォーカリストとしてアルバム制作が進められた。

 録音スタジオ名そのままという適当なバンド名とは裏腹に、その内容は作り込まれた完成度の高いものである。プロデューサーはシックのベーシストのバーナード・エドワーズ。ファンクであることとロックであることを両立させているのが印象的で、ファンクな部分はしっかりファンクしており、ロックな部分はしっかりとソリッドなロック感を維持している。チャートでも全米6位、全英12位という成功を収めた。

 1. 「サム・ライク・イット・ホット」 は、先行シングルとして発売され、ヒットとなった(全米6位、全英14位)。この1.もそうなのだけれど、2.「マーダレス」や3.「ロンリー・トゥナイト」にも見られるように、このファンクなノリはやはりデュラン・デュランでは実現が難しく、このサイド・プロジェクトならではの成果と言えるだろう。

楽曲単位では、1.と並んで秀でていると思うのが、4.「コミュニケーション」。上で述べたように、ファンクとロックの同居が体現されていて、その上、わかりやすいコーラス、ロバート・パーマーのヴォーカルとアンディ・テイラーのギターなど注目点の多いナンバーだと思う。

 LP時代のB面に移る。5. 「ゲット・イット・オン」 は、T・レックスの有名曲のカバー。こちらもシングルカットされて広く聴かれた(全米9位、全英22位)。元の楽曲のファンからは賛否あるだろうが、部分的に原曲を尊重しつつも斬新なアプローチで、筆者的には気に入っている。カバーという意味では、アイズレー・ブラザーズの7.「ハーヴェスト・フォー・ザ・ワールド」もなかなかいい出来で、アンディがヴォーカルを披露している。6.「ゴー・トゥ・ゼロ」と8.「スティル・イン・ユア・ハート」は、やや地味ながらも、バンドが勢いだけでなく渋さも備えているということが感じ取られるナンバーとなっている。


[収録曲]

Some Like It Hot
2. Murderess
3. Lonely Tonight
4. Communication
5. Get It On (Bang a Gong)
6. Go to Zero
7. Harvest for the World
8. Still in Your Heart

1985年リリース。




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Last updated  2026.02.13 06:17:47
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