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2006年01月13日
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テーマ: ニュース(96849)
カテゴリ: ニュース
大晦日の朝日新聞朝刊・オピニオンのページに、いつも夕刊に載ってる寸評欄「素粒子」の筆者が2005年を振り返るとの副題で、次のように書いています;




 60年前、「大和」に乗り組んだ哨戒長白淵馨大尉に有名な言葉がある。

 「敗レテ目覚メル、ソレ以外ニドウシテ日本ガ救ハレルカ 今目覚メズシテイツ救ハレルカ 俺タチハソノ先導ニナルノダ 日本ノ新生ニサキガケテ散ル マサニ本望ジャナイカ」(吉田満著「戦艦大和ノ最期」)

 本望とは白淵の期待だ。己の死と引き換えに、日本の新生を信じた。いまどきの役者の実感通り戦後日本はともかく平和だったとしても、はたしてそれは白淵が望んだ新生日本であるといえようか。

 先の戦で死んでいった人たちに思いを致すことはいいことだ。だがそれは為政者が靖国参りに固執するということではないだろう。

 小泉首相は今年(2005年のこと)も参拝を繰り返した。近隣外交が今どんな状況に陥っているかを見るとき唖然とする。

 頑固で強情で人の言うことを聞かないとは、町内のご隠居ならいいが宰相としては美点とはいえまい。

 明らかに迷惑をかけたご近所から、いまだに「お前は反省が足りない」と言われ続けなければならないとは異常なことではないか。

異常を尋常にするのが政治の働きというものであろう。この国の政治はきちんと働いていない。

 (中略)

 60年前の春、「大和」轟沈より先に、硫黄島の「死守」を命じられた小笠原兵団の将兵2万余りが全滅を遂げた。その兵団長栗林忠道中将をよみがえらせて梯久美子著「散るぞ悲しき」は今年(2005年)出た本の白眉と見た。

 二転三転する大本営方針に翻弄されつつ栗林は綿密で断固たる作戦を展開し、敵の米軍を驚愕させる。

 「栗林の中には、普通の人々が普通の生活を送れるようにするために自分たちは存在するのだという強い思いがあった」と梯は述べている。徹底抗戦することで米国民の厭戦気分を引き出し、終戦に持ち込みたかったのだ。その捨て石になることで栗林は日本の将来に期待をかけたのだった。

 --私どもは白淵や栗林の期待に応えるに値する日本をつくったであろうか。

 <地球儀の日本に銀の蝿止まる>  春樹

 腐臭が漂っていやしないか。どの顔して小泉首相は靖国で英霊に相対しているのかと思う。


2005年12月31日 朝日新聞朝刊 12版N 8ページ「戦後60年の悔恨・異常・偽り」から引用

かつての戦争被害国と講和条約を結び、戦後補償の代わりの経済援助をしたからといって、それで終わりではないわけで、友好関係を維持していくのが政治家の仕事です。近隣外交が行き詰まっていることを知りながら、批判の多い問題行動を繰り返す人物を国会議員に選んで良いのかどうか、有権者はよく考えなければ成りません。






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最終更新日  2006年01月14日 08時17分14秒


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