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2023年04月06日
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テーマ: ニュース(96857)
カテゴリ: ニュース
昨日の欄に引用した東京新聞の記事の続きは、政治家の虚偽発言に厳しいイギリスに比べウソの答弁を百数十回繰り返しても何のペナルティもなかった安倍首相(当時)の事例について、次のように書いている;




 故・安倍晋三元首相の後援会が主催した「桜を見る会」前日の夕食会を巡り、問題発覚後の2019年11月から20年9月まで、安倍氏が首相在任中に国会質疑で行った虚偽答弁は少なくとも118回。 野党の依頼を受けて衆院調査局が調査して明らかになった。

 安倍氏は衆参両院の本会議や予算委員会で「夕食会の収入と支出に関する政治団体などの関与」「夕食会を開いたホテルの明細書などの発行」「政治団体による不足分の補填(ほてん)」についていずれも否定していた。 だが、政治資金規正法違反などの疑いで刑事告発され、東京地検特捜部の捜査の中で事務所側の関与や費用補填などが判明した。

 調査結果を受け、安倍氏は20年12月、衆参両院の議院運営委員会で「事実に反するものがあった。国民の信頼を傷つけた」と陳謝。だが、自身は刑事事件では不起訴となったこともあり、議員辞職については「説明責任を果たすことができた」と否定した。その後、21年10月の衆院選にも出馬して10選を果たし、自民党内の最大派閥「安倍派」を率いて岸田政権を支えるなど影響力を保つただけでなく、首相として再登板を求める声もあった。

 安倍政権下では「桜を見る会」以外にも 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、政府が事実と異なる答弁を計139回していたと衆院調査局が明らかにしている。 安倍氏は国会で、この問題について「私や妻が関係していれば、総理大臣も国会議員も辞める」と答弁。だが、偽証すると罪に問われる証人喚問は実現しなかった。

 国会での答弁の真偽を調査され、回数までカウントされた安倍氏のケースはまれだ。現在、国会では安倍政権下での放送法の「政治的公平」の解釈を巡る行政文書について、議論が繰り広げられている。当時総務相だった高市早苗経済安全保障担当相が、野党からの批判に「答弁が信用できないんだったら、もう質問しないでください」と答えるなど開き直りにも見える言い逃れが横行する。

 政治ジャーナリストの野上忠興氏は 「いまの政治家は話すこともやっていることもでたらめ」 と指摘。現状を 「国民をなめきっている。自民党は政権を維持できればいいという集団と化している」 と批判する。

 「特に安倍氏は、野党に何を言っても反対されるだけで親切に対応する必要はない、という思いがあった」と野上氏。野党の質問にまともに答えない身勝手な姿勢がいまも引き継がれているとし、こう危ぶむ。 「議員は国民の代表なのに。これでは議会政治がいらなくなってしまう」

 「核持ち込みや沖縄返還を巡る日米間の密約など卜ツプシークレットを隠すためのうそはかつてもあった」と話すのは細川護煕内閣の首相秘書官を務めた駿河台大の成田憲彦名誉教授(政治学)。その上で「安倍政権で目立ったのは保身のための答弁。国会に対する緊張感がゆるんでいる。与党が政権をかばうため、懲罰動議も証人喚問も実現しない」と説明する。

 議会制民主主義発祥の地・英国が虚偽答弁に厳しい対応で臨むが 「日本は国会での答弁の真摯(しんし)さ度合いに対する厳しさがなく、議論に秩序と規律がない」 と虚偽答弁がまかり通る背景を指摘する。国会の自浄能力のなさを危ぶむ成田氏は、野党の奮起を求める。「国会での緊張感を取り戻すには政権交代が必要。そのためには、野党は批判に終始するだけなく、ビジョンを示す必要がある」


<デスクメモ>
 「うそも方便」「本音と建前」。腹芸を使いこなしてこそ大人。でないと「正直者はばかを見る」。首相が何回うそをついても本質的責任を取らずにのうのうとしていられたのは、それらの「処世訓」を世間が是としているからか。うそに真剣に怒る正直者が報われる日は、いつ来る。(歩)


2023年3月25日 東京新聞朝刊 11版 24ページ 「こちら特報部-日英の比較で見る虚偽答弁の重さ」から後半を引用

 この記事の終わりの方で触れている「沖縄密約」の件は、当時首相であった佐藤栄作氏が己の保身のためにウソをついたわけではなく、敗戦がきっかけで占領された沖縄を祖国復帰させる必要がありそこに「東西冷戦」の要素が絡んでいたために、当時の政権としてはやむを得ず「密約とせざるを得ない」と判断したもので、数年前の安倍政権の虚偽答弁とは雲泥の差があります。安倍氏の場合は、子どもの頃から「ウソつき」の常習で、十数年前の朝日新聞にはその昔、安倍家で家事手伝いをしたという年配の女性がインタビューに応じて、晋三氏が小学生だった頃の夏休みに「晋ちゃん、宿題は済んだの?」と聞くと「うん、終わったよ」と言ってどこかへ遊びに行ってしまう。でも、机の上の宿題帳を見ると、どのページも真っ白だった。夏休みはきょうで終わりだし、仕方がないからお手伝いさんが、大人が書いたと悟られないように左手に鉛筆を持って、さも子どもが書いたような字で宿題帳を「代書」したとか、大学で卒論のゼミを担当した教授は、彼は一年間ゼミを欠席し続けて、当然卒論も未提出だったから、彼には「単位」を出さず、当然「留年」だろうと思いきや、3月末の卒業生名簿には彼の名前も印刷されており、裏口入学ならぬ「裏口卒業」というものもあったのかと驚いたものであった、というエピソードが語られてましたが、安倍首相の虚偽答弁はそういう子どもの頃からの虚言癖の延長線上にあるもので、国民はそういうレベルの「人間」を国民の代表として国会に送り出して良いものかどうか、厳しく自問しなければならないと思います。また、「権力の監視」が使命であるはずの新聞やテレビも、政治家のウソには厳しく対応するのが本来の「使命」であるはずで、こういう記事の締めの部分に「うそも方便」などという言葉を持ち出すのは、完全にピントがずれていると思います。「うそも方便」とは、かつての封建時代に権力者からの不当な弾圧を回避する知恵として被支配階級の者が、権力者に対し、その場逃れの小さなウソを言う事例を指すのであって、権力者のウソを「方便」だなどと言ってはならない。この記事の<デスクメモ>を書いた記者は、日本文化を正しく継承できていない危険性があると思います。





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最終更新日  2023年04月06日 01時00分06秒


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