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2024年01月22日
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テーマ: ニュース(96857)
カテゴリ: ニュース
フェミニズム思想家として知られるジュディス・バトラー氏について、毎日新聞専門編集委員の伊藤智永氏は6日の同紙コラムに、次のように書いている;




 ジュディス・バトラー氏(67)は、ドイツ・東欧圏から米国に移住したユダヤ人の家に生まれた。母方の親族の多くは第二次大戦中、ハンガリーで殺された。

 幼少よりユダヤ教信者の集会所に熱心に通い、ユダヤ思想を深く学ぶ。二十歳のころは「イスラエルなんて人種差別政策の南アフリカと同じだ」と難じる友人に夜通し反論する学生だった。

 それが今、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦を求めて昨年10月、米連邦議会議事堂を一時占拠した団体「平和のためのユダヤ人の声」に加わっている。

自分という人間は、個人を超えた「ユダヤ性」に根ざしているという強烈な自覚。一方で、イスラエルがパレスチナ人を迫害し続ける正当化できない現実。

 シオニズム(ユダヤ民族国家建設運動)からの離脱は、ハマスのイスラエル襲撃のはるか前に始まった、20年越しの「魂を引き裂き、自らをずたずたにちぎる」ような経験だったという。

 葛藤の跡を分厚い本に書いた。題は「分かれ道」(2012年、翻訳は19年)。 長く共に歩んだ同胞と別の道を行くほかないが、断じて反ユダヤ主義にはくみせず、ユダヤ人であり続けるとは、どのようにあることか。 難渋な思想書なので、なかなか読み終わらない。でも、なぜか手放せない。

 バトラー氏は、第3波フェミニズムの思想家。男女の差異に生物学的なセックスと別の、社会的・文化的なジェンダー概念を持ち込んだのが第2波なら、第3波はセックスもジェンダーも男女両極に分かれるのではなく、万人に万人のジェンダーがあるという。

 第2波の前提だった「女たち」というくくりも解体してしまうので、フェミニズム同士の反目も起きる。16年米大統領選でヒラリー・クリントン氏がドナルド・トランプ氏に敗れた一因は、若い女性層がヒラリー批判のリベラル急進派か、無関心かを選んだからだという説得的な分析がある。

 トランプ氏は「自分が大統領だったらウクライナ戦争はなかった」と言うが、イスラエルの暴走は止めないだろう。バトラー氏はトランプ氏再選にもちろん反対するはずだ。分かれ道は、ねじれ、時に交差し、並行する。それでも分かれ道はある。
(専門編集委員)


2024年1月6日 毎日新聞朝刊 14版 2ページ 「土記-分かれ道」から引用

 この記事の冒頭には「良きユダヤ人であることとイスラエル国家を非難することは両立しうるか」と、あたかも重大で難解な問題であるかのように表現しているが、私たち日本人は天皇を中心とした一部の政治家と軍人に支配された国家体制と決別して国民主権の国家を樹立したのであり、イスラエルに住むユダヤ人にも、ジェノサイドに奔走するネタニヤフを政権の座から引きずり降ろして、パレスチナとの平和共存を目指す政権を樹立をするべきだと思います。ユダヤ人には1900年に近い民族離散の歴史があるなどと、この記事は書いてますが、別に1900年前に誰かに力ずくで追い出されたわけではなく、当時のユダヤ人は遊牧民が家畜の餌を求めて大地を彷徨うように、ヨーロッパ各地に出かけて、行った先の人々と仲良く暮らす生き方を選択しただけのことで、当時のユダヤ人が「異民族差別」という「問題」を計算に入れてなかったのは、今にして思えば大きな誤算であったということです。しかし、だからと言って1900年前に先祖が住んでいた土地だからと言って現在住んでいるパレスチナ人の土地を取り上げるというのは、現代の社会では「犯罪行為」であるという「常識」は世界共通であり、ユダヤ人だけは特別扱いというわけにはいなかいということを、日ごろからイスラエルを擁護する欧米の政治指導者にはしっかり認識してもらいたいものです。





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最終更新日  2024年01月22日 01時00分07秒


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