2016/06/13
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≪【 虎子/ココの誇顧/ココ ; 彷徨癖者・如水が愛犬のココ(ボクサー犬)の悲嘆・感嘆】= 06月13日 =≫

 モハメド・アリは徴兵忌避者ではない 


チャンピオンー1
 20世紀を代表する伝説のボクサー、モハメド・アリの訃報が伝わった4日、全米が悲しみに包まれた。その功績を称える声が圧倒的多数である一方 で、アリが1960年代に米軍への入隊を拒否したことを決して許せないという声もいまだに聞かれる。最大のライバルだったジョー・フレーザーも、かつてア リを「徴兵忌避者」呼ばわりしていた。

【 参考記事 】 モハメド・アリの葬儀に出る大物イスラム政治指導者とは ; http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5267.php

 だが、その非難はまったく当たらない。アリは徴兵を忌避したのではなく徴兵に真っ向から反対した。徴兵拒否の罪も受ける覚悟で、逃げも隠れもしな かった。 カナダに逃げたり、兵役猶予を得るため大学に籍を置いたりもしない。アリは自分が徴兵されるとわかった瞬間から意を決し、誇り高き市民的不服従を 貫いた。「なぜ戦争に行って貧しい人を撃ち殺さなければならないのか?それなら私を刑務所へ送れ」と言い放った。

不服従の代償
 アリ自身は、ベトナム反戦の信念を支えたのはイスラム教だと語っていたが、彼の発言の根底にあったのはリバタリアン(自由主義者)の言う「不可 侵」の原則だ。 これは、戦争や暴力を始めること、まだ自分を攻撃していない相手に対して先に武力を行使することは間違っているという考え方だ。

チャンピオンー2
【 参考記事 】 追悼マクナマラ、計算高い泣き虫男 ; http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2009/07/post-291.php



 アリは入隊を拒否するのと引き換えに多大な犠牲を払った。 王座を剥奪されたうえ、1967年には徴兵拒否の罪で起訴され、一審、二審では禁固5年 の実刑判決も言い渡された。 1971年に最高裁で有罪は覆されたが、数年に渡る訴訟の間に莫大な負債を抱え、世間からも厳しい言葉を浴びせられた。

【 参考記事 】 帰還後に自殺する若き米兵の叫び ; http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2012/08/post-2647.php

チャンピオンー3


 今やアメリカ国民のほとんどが誤りだったと認めるベトナム戦争。 それに果敢に反対したアリの姿勢が正しかったことは、何よりも歴史が証明している。 アメリカは自国を一度も攻撃したことのない小国ベトナムに米軍を派遣し、結果的に5万人以上の米兵が犠牲となった。 敗れたアメリカが撤退した後、ベト ナムは共産主義政権に統一された。

 当時のベトナム戦争支持者たちは、もしベトナムが共産主義国になれば、周辺のアジア諸国を始め世界中の国々がドミノ倒しのように共産主義国になる という「ドミノ理論」で脅威を煽っていた。だが、現実は違った。それどころか、蓋を開けてみれば当事国のベトナムですら共産主義政策が失敗に終わり、戦争 終結からたった12年後には市場経済を導入した。今日では、アメリカにとって有望な貿易相手国だ。

 当時はエリートがこぞってベトナム戦争を擁護し、敗戦後もしばらくその姿勢を変えなかった。 一部の超タカ派の政治家は、いまだにあの戦争を擁護している。 もしもあの当時、若く口うるさいボクサーの言葉に耳を傾けていたら――救わたであろう命や財産があったことに、思いをはせてほしい。

チャンピオンー4

古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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