2016/09/12
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オバマ大統領を雪辱した暴言のつけは・・・・・
=The Wall Street Journal、By TREFOR MOSS 2016 年 9 月 7 日 12:05 JST: 首脳会談中止後にドゥテルテ大統領は遺憾の意を示したが ――


 【マニラ】フィリピンのドゥテルテ大統領が吐いた反米的な暴言は、後で撤回されたものの、米国のアジアでの同盟関係強化に影を投げ掛けた。米国は中国の軍事的台頭に対抗してフィリピンなどとの関係を強化しようとしている。

 オバマ米大統領は6日、この暴言を受けて、ラオスで予定していたドゥテルテ大統領との首脳会談を取りやめ、米国の最も古いアジア同盟国の一つであるフィリピンとの間に緊張が走った。ドゥテルテ氏はその後、遺憾の意を表明した。ただ米比関係の緊張は、中国との関係改善を目指しているとみられる同氏の姿勢とは対照的だ。

 6月に就任したばかりのドゥテルテ大統領は、ラオスで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)の一連の首脳会議(サミット)を機にオバマ氏と初めて会談する予定だった。しかしマニラをたつ直前の5日、ドゥテルテ氏は記者のある質問に怒った。質問は、ドゥテルテ政権が実施している麻薬撲滅キャンペーンで死者が2000人以上に達していることにオバマ氏が懸念を表明したら、どう答えるつもりかというものだった。

 ドゥテルテ氏は、1946年までフィリピンを植民地として運営した米国がフィリピンの現在の問題を引き起こしたのだとして米国を非難した。そして、英語からタガログ語に切り替え、「son of a bitch(くそったれ)」を意味するタガログ語をつぶやいた。一部の外国メディアはこれをオバマ氏に向けた侮辱だと解釈した。

 これに対しオバマ大統領は「確かに彼は面白い男だ」と述べた上で、ドゥテルテ氏との会談が「生産的」になり得るのかと疑問を呈した。その直後、ホワイトハウスは会談の中止を発表した。

 5日夜までには、ドゥテルテ氏は自ら発した言葉を後悔しているように見えた。ラオス到着後、「わたしは(オバマ氏と)けんかしたくはない。彼は地球上で最も強力な大統領だ」と語った。また、米国務省が人権問題をことあるごとに提起して自分をつつくと非難した。同氏はこれまで、人権問題は犯罪の抑制ほどに重要ではないと語っている。


 6日、フィリピン政府報道官は、米比双方が首脳会談を延期することを決定したと述べたが、「(ドゥテルテ氏は)米国との同盟に引き続き価値を置いている」と語った。

 ドゥテルテ氏は別に声明を出し、会談延期の責任は自分にあると述べ、「わたしの発言が米国大統領に対する個人攻撃という印象を与えた」ことは遺憾だと語った。そしてフィリピンは独立した外交政策の追求を目標にする一方で、「とりわけ米国など、あらゆる国と密接な関係を推進するつもりだ」と述べた。
 ホワイトハウス当局者は、今回の騒ぎを大ごとにしないように努めた。オバマ大統領がASEAN首脳会議の会期中に恐らくドゥテルテ大統領と非公式に話すだろうと述べ、米比関係の緊密さを強調した。

 ベン・ローズ大統領副補佐官(安全保障問題担当)は、ホワイトハウスがドゥテルテ氏との会談をキャンセルしたのは、同氏の反米発言に対する注目が大きいため、会談しても実質的な議題がかすんでしまうからだと述べた。

 同副補佐官は「発言は建設的ではなかった」と述べたが、両国関係は「極めて強固だ」と語った。
 ASEAN首脳会議を前に幾つかの会合が開かれており、ドゥテルテ氏は自ら起こした騒ぎに終止符を打とうと努めた。同氏は日本の安倍晋三首相を含む他国の指導者と会った。安倍首相は冗談めかして、「非常に有名な」ドゥテルテ氏との対面に興奮していると述べた。

 ドゥテルテ氏は、厳しい犯罪取り締まりで人気があった前ダバオ市長で、フィリピンの地方政治から世界の舞台への不安定な移行期を経験しているさなかだ。

 同氏は5月の大統領選で勝利した直後、もっと大統領にふさわしい態度をとり、公の場で暴言を吐かないと約束した。「サナギからチョウになる」とも語っていた。
 しかし、約束した変態は生じていない。ドゥテルテ氏は、国連の潘基文事務総長から国際人権団体に至るまで各方面から出た、同氏の暴力的な政治戦術への批判に反発し続けている。


 デ・ラ・サール大学(マニラ)のリチャード・ジャバド・ヘイダリアン氏は、1951年以来の同盟国である米国に対するドゥテルテ氏の挑発的な発言は、大統領という地位への適応にドゥテルテ氏がいかに苦労しているかを示していると言う。

 ヘイダリアン氏は「危険を巧みにかいくぐるようなトゥテルテ氏の政治手法は、フィリピン内政やダバオなど辺境都市で驚くべき成功をもたらしたが、世界情勢というのは全く別の舞台だ」と述べた。

 オバマ大統領がアジア太平洋地域との関係強化に努めるなか、フィリピンは米国の援助の主たる受益国となっている。2014年の防衛協定に基づき、米軍部隊が20年ぶりにフィリピンに配備される。フィリピン政府は今年、7900万ドル(約80億円)の米軍事援助のほか、海軍能力構築のための4200万ドルを受け取ることになっている。米国からは中古の軍事機器の供給も受けている。

 シンガポールの国際戦略研究所上級フェロー、ウィリアム・チュン氏は、今回の暴言騒ぎが米軍配備方針を脱線させる公算はほとんどないと言う。同氏は「米国は台本からそれる同盟国の扱い方を承知している」と述べ、「損害に歯止めを掛ける動きがあるだろうし、しばらくの間は待機状態に入るかもしれない」と語った。

 ドゥテルテ政権は首尾一貫した外交政策の形成で苦労しているようだが、他方で中国との関係修復を一貫して求めている。ドゥテルテ氏の前任のアキノ大統領(当時)が2013年、南シナ海における領有権をめぐりハーグの仲裁裁判所に中国を提訴して以降、中国との関係は悪化した。

 同裁判所は7月、中国による南シナ海領有権の主張を退ける判決を下し、フィリピンを支持した。中国は判決の受け入れを拒否した。ドゥテルテ氏は、この問題を今週のサミットの場では提起しないと述べた。デ・ラ・サール大学のヘイダリアン氏は、これは「中国との海の緊張緩和」がドゥテルテ氏の外交政策の柱であることを示す外交行動だとみている。

 今朝のラジオ報道は、ドゥテルテ氏が国連事務総長潘 基文(パン・ギムン)を歴代最高な無能者で無責任と罵倒したという。 事務総長の無能ぶりは有名ではあるが、フィリピンのトランプ氏と良しに悪しくに揶揄されて来たドゥテルテ氏に緊張する南シナ海問題で中国とやり合えることが出来るのか?・・・・・・=如水=


古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 
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