本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750 @ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750 @ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750 @ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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カテゴリ: 読書日記
海.JPG


この夏から、南の島で暮らすことになりました。

新しい暮らしに慣れるには少し時間がかかりそうですが、ここはとてもいいところ。

朝、目が覚めると、本州では聞き慣れない鳥の声がする。

海からの強い風が吹くと、生命力の強い植物たちが、応えるようにざあっと揺れる。

海まで、車で15分。

「ちょっと、海でも行ってこようか」とふらりと出かけ、足だけ洗って帰ってきて、家でゆっくりシャワーを浴びられるような距離です。

今日は、ちびと一緒に砂浜で珊瑚のかけらを拾って、手のひらに収まりのいいものをいくつか家に連れてきました。

『 海からの贈物 』のアン・モロウ・リンドバーグに倣って(彼女の場合は貝殻ですが)、ときどき珊瑚を手に取りながらこの文章を書いています。



あわただしい引っ越しの最中、ふわふわしがちな気持ちを鎮めるように、毎日少しずつ大切に読んでいた本。

最相葉月『 セラピスト 』。




新刊が出れば必ず追いかけている文筆家、最相葉月さんが、今度は心の病の治療とカウンセリングをテーマにすると知って、これは必ず読まなければ!と思っていた。

読みはじめて2ページ目、中井久夫先生の名前を見つけて「あっ」と思う。

神戸で仕事をしていたとき、阪神大震災のことを調べる中で中井先生の著作に出会い、その静かな語り口にひかれ、知識のためというよりは、むしろ自身の精神安定のために、随筆を読むことを楽しみにしていた。

それから、河合隼男先生の箱庭療法。
そして、『 夜と霧 』の翻訳者として知られる霜山徳爾先生の名前も。
めくるめく豪華な登場人物に、読み進めながらくらくらとめまいがする。


心理学に関する本をむさぼり読んでいた、10年くらい前の記憶がよみがえる。



カウンセリングも、絵画療法も経験がある。ロールシャッハも、バウムテストも知っている。
遡れば子供時代に、箱庭療法を受けたこともある。

井戸の底で膝を抱えて、丸く切り取られた青空を見上げるような感覚で、生きていたように思う。

外の世界に救われる方法を探してじたばたしたけれど、最後に結局、自分の心と向き合って生きていくしかないという結論に達した。いいところも、しょうもないところもたくさんある、この心。


『セラピスト』に登場する治療家たちは、全身全霊人生をかけて、しかし臨床の現場ではあくまでさりげなく、クライエントに寄り添い、彼らの心と真摯に向き合っていく。



 *

大きな環境の変化や、心身に無理を強いなければならない状況が続いて苦しいとき、祈りのように唱える言葉がある。

『セラピスト』の内容からは少し離れてしまうけれど、読み終えた後最初に思い浮かんだその言葉を、引用してみたいと思う。











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Last updated  2014.08.17 01:07:51
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