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2007.07.31
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カテゴリ: うちそと系

Ashes and Snow のことを考えている。

確かに見事に作り込まれた映像である。それらの映像が生み出されたのにはどれほどの忍耐と知力が使われたのかと考えると目眩がする。しかしそうした苦労も感じさせないほど、ずば抜けて完成度が高い。
賞賛されるだろう(されているだろう)ということも納得できる。

興味を持たれた方はサイトをのぞいていただきたいのだが(これも相当な作り方です)、作家の言葉としてつぎのように記されている。たとえば、

「全ての動物が共有できる言葉と詩的感性を探求しながら、私はかつて人間が動物と平和に共存していた頃の、共通の土台を再発見することを目指しているのです」「私の画像が描き出す世界には、始めも終わりもなければ、こちらとあちらという観念もなく、過去も現在も存在していません」
―Ashes and Snowの制作者グレゴリー・コルベール

うーむ、脱帽というほかはない。よくわからないけれど。
しかし、私にはこの世界がとっても閉じられたもののようにも感じるのである。

もっというと、西欧からの消費され尽くしたアジア観というのも透けて見える。
そして繰り返すけれど、ひたすら美しい。
だけどその美しさはどこかとっても不自由だ。

自然とか、神話とか、サンクチュアリとか、遊動(!)とか、
そして当然なんだろうけれど、各方面、絶賛の嵐とか。
落ち込む必要なんてないはずなのに、なんだか哀しい。
この世界でひとりぼっちのような(似合わないけれど) 笑

それでぼんやりと シネノマド の、Three Windowsのことを思い出したりした。
あれはやっぱりすごかったなあ。
あの作品には奇跡に近い(そういう言い方は同じく安易で危険だけれど)、自由さがあった。

しかししだいに笑いがこみ上げてくるようだった。






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Last updated  2007.08.01 03:12:36 コメントを書く
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ウラガエル @ お久しぶりです。 suiさん どうされているのでしょう。 …
紫陽花ロック @ 鎧駅は 海に向かって断崖絶壁に駅のホームがあり…
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