文豪のつぶやき

2005.06.19
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カテゴリ: 新撰組
天保の頃、土佐藩の庄屋が集まりひそかに同盟を結んだ。
われわれは百姓である。ゆえに、武士と違い、主君は山内ではない。百姓にとって主君はただ一人京におわす天皇である、というものである。
武士ではないので、主君からお禄を頂戴していないということであろう。
恐るべき思想である。
この思想は天保年間、土佐の庄屋の間で、秘密裡に結ばれた。
この頃、庄屋出身の中岡慎太郎、間崎哲馬、吉村寅太郎などが生まれている。
かれらは、この思想の中で熟成され育ち、土佐勤王化への大きなエネルギーになっているのではないか。
中岡にせよ、吉村にせよ、若くして庄屋を経験している。かれらが他の、たとえば坂本竜馬や武市半平太より民政に重点を置いているのは、小さい頃から子守唄がわりに、この天保秘密庄屋同盟という天皇と直結した思想を親から聞かされていたからではないかと思う。








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最終更新日  2005.06.19 21:07:52
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