文豪のつぶやき

2005.06.24
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カテゴリ: 新撰組
新撰組のことに関してはタネ本がある。
子母澤寛氏の新撰組始末記である。
全ての新撰組関連の史家、作家(たとえば池波正太郎、司馬遼太郎)はこの本から出たといってもよい。
子母澤氏の祖父は彰義隊の生き残りで、氏は幼少の頃祖父の膝の上で、維新後逆賊となった幕府側の話をよく聞かされたという。
長じて、東京の新聞記者となった氏は、休前日の金曜の夜に京都行きの夜行列車に飛び乗り、新撰組を知る生き残りの人(八木為三郎老人-かれは新撰組が当初宿泊していた家の子で沖田総司などに遊んでもらっていた)に会い、取材し、月曜の朝には再び東京に戻るという生活をしていたという。
この聞き書き風小説は、多分に氏の小説家たる虚構の部分を含んでいるが、これにより、新撰組はたんなる悪役グループから、かれらもまた尊王であり、忠義の士であったことが知らされた。
しかも、近藤勇、土方歳三、沖田総司や名もなき無名の隊士までがいきいきと書かれ、一人ひとりに青春、人生があったことがわかる。





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最終更新日  2005.06.24 14:48:53
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