文豪のつぶやき

2005.07.30
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カテゴリ: 新撰組
新撰組が重傷の近藤に代わって土方が指揮をとることになった頃、体勢はずいぶん変わってきている。
朝廷の名を借る岩倉具視、大久保利通(この頃は一蔵)が幕府軍を挑発しているのである。
徳川慶喜に幕府の直轄領300万石を返上せよという。
慶喜はすでに大政を奉還し将軍職を返上している。朝廷の官位である内大臣も返上している。今は一大名である。他の、例えば長州や、薩摩や、三百諸藩と同じである。領地返上ならば他の大名も同様に返上の命令を出すべきであろう。
しかし慶喜のみが返上を強要されている。岩倉、大久保のあざとさであろう。かれらはあくまで慶喜を挑発し、叛旗を翻させ、討伐したいと考えている。
慶喜はただひたすら大阪で恭順しているのである。にもかかわらず岩倉、大久保は慶喜を苛め抜いている。しかし慶喜が激怒して兵を挙げた瞬間、岩倉、大久保の思惑通り革命戦が始まる。
慶喜はそれを知っている。だからひたすら恭順している。が周辺はそうではない。会津藩、桑名藩は慶喜を促し、ついに兵を挙げた。





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最終更新日  2005.07.31 04:54:50
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