文豪のつぶやき

2005.09.19
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カテゴリ: 新撰組
明治二年(1869年)4月13日夕、二股口の戦いは始まった。
土方は前線陣地の天狗岳の兵を適当に退却させ、明治政府軍の兵を本陣地である台場山に誘い込んだ。
土方は、この台場山をあらかじめ決戦地として考えている。
そのため以前から強固な胸壁を20近くも作っている。
この胸壁を楯に、明治政府軍の火を噴くような攻撃を、土方隊は寡兵で戦った。
すさまじい銃撃戦である。
この戦さの前、すなわち台場山に布陣する前、土方は兵士に有名な訓戒を残している。
「わが兵は寡少であるが、敵は大軍である。しかもこれからも続々と敵の援軍は増してくる。一時の戦闘には勝ったとしても、いつかは負ける。これは明らかなことだ。しかし、負けることはどんな理由があれ、武士として恥なことだ。だから自分は身をもって殉ずるだけだ」
土方は、このたびの対明治政府軍戦に敗北を予想し、死を覚悟していた。

土方隊は少ない兵士が必死に大軍を敵に回し、果敢に戦った。
結果、この猛攻に土方軍はよく耐え、翌14日朝についに明治政府軍を撤退させた。
その戦闘時間なんと16時間にも及んだ。





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最終更新日  2005.09.19 07:16:50
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