文豪のつぶやき

2011.01.23
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カテゴリ: 人間
教え子が起業した。
ペットシッター「DORASENA(ドラセナ)」である。
この不況の中、よくも決断したものだと敬意を表する。
教え子は、苦心惨澹の末ようやく店を開いた。
私は教え子の誠実さをよおく知っている。
この起業がうまくいかなければ、この世に神も仏もない、と思っているほどだ。
それほどこの教え子は、苦労し、世の辛酸を舐め、それでも誠実に生きてきた。

世のタイガーマスクの諸子に願う。
ペットシッターの依頼はこの「DORASENA」に頼むことを。


江戸時代初期のころである。
瑞賢は伊勢の貧農に生まれ、商人になろうと、江戸へ出て丁稚奉公を始めるがやがて夢破れ、帰京の途に就いた。
帰る途中、川に野菜が流れてきた。
近くの農家で洗っていたものと思われる。
瑞賢は川に入り、野菜を拾って、近くにあった襤褸樽に詰め込み、塩を振りそれを往来で売った。
そして野菜を拾っては売りながら再び江戸にもどってきた。
江戸に着くころにはひと財産出来ていたという。
瑞賢はこれを元手にやがて江戸一の豪商にのし上がっていく。

瑞賢の発想が不況の現代に通じるかどうかはわからない。
ただ、このような発想をもつ者が現代に通じる世の中であってほしい。

この世にある幾多の「DORASENA」に幸多からんことを願う。





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最終更新日  2011.01.24 04:52:05
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