文豪のつぶやき

2014.07.07
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カテゴリ: 人間
グズタケとクズマツそれに数人の友人たちが居酒屋で呑んでいた時のこと。
それぞれが身の上話を話し始めた。
クズマツは母子家庭で育った。
他にも親に虐待された話も出た。
ひとしきりいろんな身の上話が出た。
突然グズタケが、
「俺は」
といった。
グズタケはごく普通の家で身の上話になるようなものはない。

げんのうとはかなづちのことでグズタケはこれが分からなかったらしい。
だから、俺もお前らと同じだと言いたかったのであろう。
不幸自慢はあまりほめられたことではないが、母子家庭で育った苦労、親に虐待された苦労と、げんのうを知らないために怒られた話と次元が違う。
そのあと、座が白けたことは言うまでもない。
酒乱のクズマツもさすがにその日は酔えなかった。








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最終更新日  2014.07.07 20:32:56
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